500KVの強固な鉄塔
この鉄塔は新新潟幹線の鉄塔で群馬−新潟県境の山岳地帯に建てられています。
新新潟幹線は柏崎原子力発電所の電気を首都圏に送り込む為に、
新潟の日本海より、この場所を通過しています。
ここは夏は襲雷が多く、
冬は豪雪地帯で4メートルの積雪とマイナス10度以下になる過酷な場所です。
鉄塔も氷雪対策を十分に行なっており、強固な鉄塔になっています。
尚、この鉄塔に近づくには車では無理(一般車)でロープウェイを利用しなければなりません。
なお、苗場スキー場の中腹を横切っている鉄塔も4回線(湯宿線併架)ですが、
同型の鉄塔です。
鉄塔の高さは103メートル
主柱材の幅が広くて太く、その分腕金も太く大きくなっている
平坦地の500KV鉄塔に比べ迫力がある
脚部分も斜材・腹材が太く組み合わせ本数も多くなっている。
南新潟幹線(1000KV)でもここまで複雑にしていない。
ここは冬には4メートル以上の積雪に覆われてしまう。
腕金部分も太い鋼管が使われている
この太さであれば、66KVの主柱材に使えそうだ
4連碍子が使われている
アークホーンも幅広の特殊な物が採用されている
1000KVであれば4連は標準だが、500KVで4連はほとんど見かけない(安曇幹線で一部採用)
新栃木線・新秩父線でも電線6条で3連である−−−新新潟幹線も西群馬開閉所付近は6条です。
懸垂型鉄塔です。
上段腕金が架空地線用と共同利用されています。