ブレーキマスター、ハイスロ

2002・2・2


 
     

● ブレーキキャリパー変更をしたため、どうせならマスターシリンダーも変えてしまえ!
  と言う事でブレーキマスターシリンダーを新しくしてみました。
  マスター変更に伴い、幾つか一緒に変えなければいけない場所が出てきます。同時交換部位は
  スロットル、右ランプスイッチASSY。 
 
※ 使用部品・・・ブレーキマスター(ブレンボ製)¥14,00、リザーバータンク、ホース、
         タンクステ−。
         ヤマハ製、右ランプスイッチ(NO,5DM−83963−01)
         ¥5,000ちょっと。 
         端子セット¥1,200
         ハイスロキット(スイッチキット無し、アクティブ製)¥13,000
         アクセルワイヤー900mmSTDタイプ。
 
※ ブレーキマスターシリンダーを変更するにあたり選択肢は幾つか有るが、経済面や実用面で
  悩むところである。 まず、マスターシリンダーを縦置き型(ラジアルポンプ)にするか、
  横置き型にするか?ピストン径に伴う諸変更、メーカーは何処?等など。

◆ 私はブレーキキャリパーをブレンボで取り付けたため、マスターもそれにする事にした。
  タイプは横置きで、ブレンボがOEM販売している物にする。径数は16Ф。4ピストン用。
  これはレバーのリバース用にスプリングが入っており、スパスパとレバーが戻るのが特徴。
   縦置き(ラジアルポンプ19Ф)型も考えたがやはり耐久力やメンテナンス面を考えると
  とても手間と金がかかりそうなので止める事にした。この縦置き型は俗に言うブレンボタッチ
  と言う物が味わえるらしい。多きいピストンをレバーで直接押す事が出来る構造に成ってるのが
  縦型の特徴、指先第一間接で操作可能とか・・・。私の実用域の中ではレーシングモデルは必要
  無いので・・・。でも、どんな感じがするのか興味は・・・。
 



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ブレーキのマスターだけの変更だと、上のようにランプスイッチに干渉してしまう為薄型タイプに
変更する必要がある。アクティブよりランプスイッチとセット販売されてるハイスロキットは
約¥30,000する。しかし、ランプキットを純正流用して(ヤマハ製)ハイスロのみ購入
すれば安価で出来る。このヤマハ製ランプキットへの変更はかなり定番らしい。配線改装も
サービスマニュアルをみる限り簡単に変更可能だ。
 
 


ランプスイッチ改装



タンク、エアークリ−ナーボックス等取り外す。
右側の穴より出ているコネクター2つがランプキットの物。これを取り外す。
 
 
※ ランプキットの加工。
 
                    
 
  両方のランプキットのコネクターを、マイクロドライバー等使用しピンを全て外す。
  ヤマハ製のピンはメスなので、これをオスに変換する。配線図を確認しながら取り外した
  純正コネクターにピンを差し込んでいく。

  ピン配列は下の通り。



ZX1100ーD3〜(US、カナダ、オーストラリアモデル以外)


 
 上の画像の通りに見た時の配列・配色が下のようになっています。
 

                変更前(純正右ランプキットの配列) 
 赤 黒/赤  黒 
黄/赤 黒/赤  黒 
 
青/黄 赤/青
 青 赤/白
 


                変更後(ヤマハ製右ランプキットの配列)
赤/白  黒 緑/黄
赤/黒 青/白  茶 
青/黒  青 
赤/黄  無し

◆ 配色のそれぞれの構成部分を示します。(変更前の配列・配色に適用)

  6ピンコネクター側
  赤・黄/赤・・・エンジンストップスイッチの接点
  黒×2本・・・フロントブレーキライトスイッチ
  黒/赤・黒/赤・・・スタータースイッチ接点
  
  4ピンコネクター側
  赤/白・・・ポジション用電源供給線(変更後は配線不要)
  赤/青・・・ポジションのライン(負荷側)
  青・・・ヘッドライト電源供給線
  青/黄・・・ヘッドライト(負荷側・左ランプスイッチ経由)

※ 4ピンコネクー側では一個所配線が不要になります。ここはヘッドランプ、ポジション等の
  配線部でランプキット内で接点切り替えされるため不要になります。この電装ラインのヒューズは
  ヘッドランプ系とポジション系が同一のラインになります。車体側の配線色は上と異なります。
  US,カナダ仕様車で配線改装する場合、右と左のランプキットを同時に行えばヨーロッパ
  モデルのようにポジションの追加やパッシング等作動させる事が出来ます。この場合一部配線を
  延長・分配させる必要が出てきます。
  

        


スイッチキットのストップランプ用ファストンの加工。 
ブレンボのストップランプ用ファストンはコネクターピンと同じ大きさなので変更が必要。
新しいメス端子に付け替え熱収縮チューブを使い絶縁する。
 

      


ハイスロキットを取り付けアクセルワイヤーを通しグリップを付け組み付ける。一通り仮組みして
位置決めを行った後に、ランプキットの回り止め用穴を開ける。※位置決めは回り止め用のポッチ
に油性インキを付けるそして仮に組んでみる。すると油性インキがハンドルバーに付着するので、
そこをめがけてセンターポンチで印を付ける。それからドリルで穴を開ける。
 



全て組み付けたらイグニッションを入れて動作確認。
 

           


リザーバータンクを加工して取り付け完了。(タンクの不要な側の取り付け穴は、はさみ等で削り
取る。)
 ブレーキホース取り付け位置が若干変更になるので、ホースがとどかない場合がある。
メッシュホースに変更してある場合、ホースのみ交換する事が出来るタイプであればその方が
安上がりだ。ポジション変更のたびホース交換していてはもったいないので。