2006.5.11
GW '06・その1

前回はGW明けのみやげの話だったが、オレ自身はGWにどこか行ったかというと、近場ばっかり。
今回はiFsの試合の話。


4月29日(土)
川崎・宇奈根の河川敷グラウンドで草野球の1dayトーナメント。
今年作られた私設草野球リーグのSGリーグ(最弱の略らしいが…)に、昨年の対戦チームから誘いがあってiFsも加入した。
リーグは6チームで、各チームがとったグラウンドで試合を消化していく。
この日はその6チーム+エクストラ2チームでトーナメントをやってしまおうという試み。

基本的にスポーツボディでない我々にとっては1日最高3試合というのはたまったもんじゃない。
しかも謎の抽選により当初は8時開始の枠にiFsが組み込まれていた。
8時開始だとすると、グラウンドで準備する時間も考えればオレは6時頃に家を出ないといけない。
Qさんなんか5時台になるという。
訊けば、iFsがいちばんメンバーが散って住んでいるチームのようで、10時開始枠に差し替えてもらった。


[向かう]
グラウンドは南武線の久地(現地まで徒歩15分)か田園都市線の二子新地(同20分)が「最寄り」。
徒歩時間が5分少なくて済む久地に9時に着くダイヤを調べた。
妙典7時43分の電車なら、九段下・溝の口(武蔵溝ノ口)乗り換えで久地には8時56分に着く。
久地に着いたら9時の時計と「くじ」の駅名票を絡めて写真を撮ろうと目論んだが、出遅れてしまい、妙典駅に着いたら43分の電車が出たところだった。
久地には9時10分くらいに着いたか?

河川敷は南武線から直角の方向に行けば出られるだろうと安易に考えていたが、南武線も並行する道路もけっこううねっている。
方向感覚はガキのころからしっかりしていたので、地図をプリントしないでいた。
駅前にスーパーがあり、朝飯用の軽食を買いながら道を聞くことにした。
「向かいのセブンイレブンともう1件のスーパーのところをまっすぐ行って、1つ目の信号を左。これが一番わかりやすい」
とレジのおかんが教えてくれた。
それに従って行ったのだが…
道が2本に分かれているじゃないか。どっちもどっちな曲がり具合なので、左へ…。

見事ハズレ。
長い距離の根っこの部分で少々違う方向のベクトルを選んだ時点では何ともないのだが、
間違えたベクトルを進めば進むほど、正しい行き先からどんどん遠ざかっていく。
結局グラウンドのかなり上流側にあたる東名高速に出くわしてしまい、その高架下にあった街路地図で道を確認し、かなりな遠回りでグラウンドに着いた。
時間は倍かかったが、途中向の岡高校周辺の堰という地区では「飛び出し坊や(参照)」が点在する面白いところも見つけ、多少は救いがあった。
今になって地図を見てみたら、「セブンイレブンとスーパーの間をまっすぐ行って、2つ目の信号を右」が正しかった。
もう、メチャクチャじゃないか。


[1回戦]
1回表・捕れば3アウト目のセンターフライをはじいてしまった。
ショート後方の伸びない当たり。落下点に入るには打球を見上げながら走っていたら間に合わない。
落下点は予想どおり。
そこにたどり着いたのだが、見上げたときに自分の差し出したグラブと打球がモロに重なってしまいグラブを閉じるタイミングを逸してしまった。
センターの高いフライって難しいのよ。錦糸公園でビルに阻まれたのと似た状況(05.12.2 ローテ入りを果たす参照)。
以上、言い訳。

このあとガッツんのファンタジープレー(捕球はすばらしかった)も飛び出したりして、もったいない展開になってしまう。
その裏。3番・すぎちゃんのレフトへのロングヒットと久々登場の4番・フクちゃんのホームランで反撃。
オレはそのあとの5番。右投手だったが一発を狙って右打席で初球をひっぱたいたら、見事強烈なゴロでレフト前へ。
全然打球が上がんないの。ヒットは嬉しいんだけど。

その後、SGの名に恥じないドタバタな展開で最終的にドロー。内容はあんまり憶えていない。
相手さんは打順が前のほうの人たちはウチより上だったのだが、下位に女子選手、さらにその後ろに野球がまったくできなそうな男子選手がいて、
最終回の表はこの2人に打順が回ったために無失点で切り抜けられた。
雇われ審判の仕切でポジション番号順に9-9でジャンケン。
8番目のオレに回ったときは4-3とウチにリーチがかかった状態だった。
さいしょから決めていたグーを出したら見事に勝ってしまった。

そう、結果、勝って「しまった」のだ。
27日の木曜あたりに雨が降った影響で、グラウンドはそれはソフトな状態になっていた。
外野の芝はタンポポさんたちがわんさか出迎えてくれるほどで、土もそんなレベルだ。
もともとこの日の天気予報は「午後から崩れる」で、西から雨雲が迫っていた。
ソフトな地面のせいで余計な体力を消費し、スパイクも泥だらけ、さらには雨が降るってのに、もしかしたらあと2試合やるかもしれない。
正直、モチベーションは上がらない状況。
実は最終回やジャンケンの間はかなりテンション上がってたんだけどね。


[待ち時間]
次の試合は他チームの1試合をはさんだ後なので、試合をした面(グラウンド)の脇に荷物を移してひとまず飲食物の買い出し。
コンビニが遠いようなので買い出しを二度に分け、待ってる人間が荷物番をすることにした。
グラウンドは主催者が午前2面、午後は1面しかとってなかったんだけど、
こっちの面(午後とってない方)を使う人たちが現れる気配がないため、急遽10時枠の敗戦チーム同士がここで練習試合をすることになった。
我々が空けた一塁側ベンチに来たチームの人が冗談の口調で「審判やらなーい?」と誰となく訊いていたが、我々は返事せず(笑み)
ちょっとすると、こんどは三塁側の、我々にジャンケンで負けたチームの人がようすけ監督のところに来て
「審判やってもらえませんか?」
と本気で言ってきた。
ようすけちゃんは体よく断ろうとしていたんだと思うが、オレは他人の都合の読めないのが嫌いなので口を挟んだ。
「うちらは最高あと2試合やるかもしれないわけで、それに備えて食事や休憩をしたいので拘束しないでほしい。審判くらい自分たちでやれ」
と、これを丁寧語で。

この日の「正式な」試合は審判を雇ってやってるわけで、我々が他チームのひまつぶしの仕切りをする必要がどこにある?
次の試合もいつ始まるかわからんし、どうせアンタらその試合やったら帰るんでしょ?
草野球リーグには参加チームから審判要員を出すものもあるので、そういうケースならやってもいいけどさ。
そのチーム、試合中に自軍の打者が一塁側にファウルを打ってもベンチが捕りに行く気配が …いや、そのポーズをとることすらまったくなく、
なぜかウチのDHたちがラグビー練習に割り込んで謝りながら捕りに行ってたのだ。
チームの性格というよりまとめる立場の人間の性格なんだろうが、そういう気配り的なものが足りないように感じた。

そんなことを考えてひとりでオレはイライラしていたわけだが(笑み)、雷鳴ののちついに雨が降り始めた。
土手沿いの木の下に避難。予報では日付が変わるまで降るという感じだったので、もはやこのあとの試合はないと踏んだ。
しばらく雨が続いたので着替えはじめたら、小降りに… それでも「無理してやんないだろ」という大方の予想を覆し、
オレがズボンを脱いだところで「試合、やる」の知らせが入った。

 この後ろの木陰で雨宿り。ヘンな看板。


[準決勝]
結局小雨のなか準決勝開始。
やってる間に雨が強くなり、試合はユニフォーム正装でやる主義のオレも、守備の間はユニクロのウィンドブレーカーを着ざるを得なかった。
ここでカゼひいたら連休台無しだ。
相手は初老の雇われ審判に命令口調で文句言うわ、ウチのメンバーの悪口を聞こえる声で言うわで感じ悪さたっぷりのチームだった。
助っ人でトーナメントの他のチームの選手も混じってた。それじゃぁ都市対抗の補強選手と同じじゃないの。

さて、試合途中急遽マウンドに上がることになった小泉さん、元々落ち着けばいい球が行くのだが、せっかちな性格が邪魔をしてしまう。
登板前に「とにかく一回止まって」と釘を刺しておいたのに、相変わらずセットポジションで静止できない。
これも相手がヤジってたようだが、言われて当然。
審判はボークに関して大甘で見てくれて、ボーク判定は一度も出なかった。
小泉さんは審判のストライクゾーンがやたらと狭かったことも絡んで、制球に苦しんでイニング途中で降板。ベンチでグラブを投げてしまった。

審判は2人来てもらっていたので、休みの1人が降板後の小泉さんに「指導」しに来てくれた。
静止がないことのほか、プレートを踏んでない状態でグラブに右手を突っ込んで「セット」しながらサインを見る動きも紛らわしいからダメと指摘。
これに小泉さんはなんと
「自分はやってるつもりなんだよ!」「プレート外してんじゃないか!」
とキレまくる。その思いこみでルールをねじ曲げちゃってるからダメ出しされてるんだけどなぁ。
審判がわざわざ教えてくれてるのにそういうレスポンスはない。大人としてね。
オレ「大人として」って表現あんまり好きじゃないんだけどさ。
なので、その顛末を見ていた数人で小泉さんを叱りつつなだめる(笑み)
止めてるつもりでダメなら、もっともっと長く止めるしかないのだ。
当人はわかりやすいほど真っ赤な恐ろしい顔をしていたので、あの時間帯は何を言っても効果がなかったかも。

この試合に関しても、この小泉さんの顛末と相手の嫌な印象以外、内容の記憶はほとんどない。
何もかもが負(ふ)のベクトルで、モチベーションは下がりっぱなしだったから。
オレの2打席目なんか、左投手に替わったのに左打席で打ってたことに後で気づいた。
何人かに「敢えて左で打った」と話したが、実はウソ。
試合は大差で敗戦。

試合後、チームが1勝したのでなんだかの賞状をもらう。
文のさいごに「衆議院議員○×」と署名があったのだが、持ってきた人は「これは名前だけですから」と。
うん、あ、そう、えーと、よくわかんないっ!

オレの頭の中を、だいたひかるの名曲『どーでもいい唄』がエンドレスで流れ続けたのだった。


[帰ろう]
スパイクは2試合でドロッドロになっていた。
バッグに入れて持って帰るのでここで水で洗って行くわけにいかず、はたいて落ちる分だけ泥を落としてスパイク袋にイン。

とっとと帰りたかったので、でか君と巨人戦を観に行くというQさんカーに大手町まで乗っけてってもらった。ありがとさんでした。
首都高に入ったあと、気づいたら爆睡していた。
モチベーション低いっていうより、基本的に眠かったみたいだ(笑み)

その2へ)

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