Vol.18 ハトおよびホトトギスの仲間
(サケイ科1種/ハト科10種/ホトトギス科7種)

写真リスト カッコウ ツツドリ ホトトギス


【似た者同士】
日本で記録のあるホトトギス目7種のうち、日本で繁殖するのは
ホトトギスカッコウツツドリジュウイチの4種です。(SASAKI)

ジュウイチを除く3種は姿がとっても良く似ています。
姿を見ただけで識別するのは、かなり慣れないと難しいものがあります。
しかし、鳴き声(さえずり)はまったく異なっています。

ホトトギスキョッ、キョッ、キョキョキョ(特許許可局と聞こえる)
カッコウカッコウ・カッコウ
ツツドリポポ・ポポ・ポポ・ポポ(太い筒をたたくような声)
(ちなみにジュウイチは、ジュイチー、ジュウイチー

似た者同士が同じ場所に住んでいるとき、
その「鳴き声」は異なる方向へ進化します。
でないと、 「お互いに番う相手を間違えてしまい、種が維持できなくなるから」
と説明されています。

(だったら名札でもつけておいてくれた方がいいのにねえ〜)
と識別する方はついつい考えてしまいます。

【サボっているだけ?】
(将来、同じ種類になる気がないんだったら、「鳴き声」だけでなく、
「見た目」にも"違う"ことがわかる方向へ進化したほうが、
本人たちのためにも、ずっといいんじゃない?
目が悪いわけじゃなかろうし・・・)

と個人的には思うのです。

同じ仲間(Cuculus属)の中に、
彼らとは「鳴き声」も当然「見た目」も全然違うジュウイチがいるんだから、
別に「見た目」がそっくりなままでないといけない理由なんて実はなくて、
(単にサボっているだけ?
と思ってしまったりもします。(SASAKI)

そんな事はないよ!
彼らは、熱帯のジャングルで越冬する時に

タカの姿をして身を守っているのだ。
決して、
サボっているわけではない。(CHINO)


カッコウ
〜ホトトギス科〜

●カッコウ (Cuculus canorus

カッコウ、カッコウとよく通る声で鳴くので、「どこにいるのかな?」
と思いきや、とぉ〜っても遠いところにいたりします。
尾を上げた姿勢で、ひらけたところによくとまります。
飛びながらも鳴くことのできる、器用なやつです。(SIMIZU)

【撮影者】 N.MATSUDO
ツツドリ
〜ホトトギス科〜

●ツツドリ (Cuculus saturatus

このこはここで鳴きました。
鳴いてるツツドリって見ないのよね。(FUKAGAWA)
そうそう、虫くわえてるとこは見るんだけども。
ほんとに筒を叩いてるような声ですよね。(SIMIZU)
山でツツドリが鳴いてると、山に来たなあって思いますね。
避暑地の涼しげなイメージとダブってます。
もうちょっと標高が高くなると、
メボソムシクイの「ジュリジュリ...」とか、
ルリビタキの「チョリリョリリョ〜」とか聞こえてきます。
富士山行きたいね。(CHINO)

【撮影者】 M.FUKAGAWA 【データ】 1996年5月25日石川県輪島市  NikonF3 ED400mmF3.5 x1.4テレコンRDP2
ホトトギス
〜ホトトギス科〜

●ホトトギス (Cuculus poliocephalus

カッコウが鳴いているところは簡単に見られるけど
ホトトギスが鳴いてるところを見るのって結構難しくない?
初めて見れた時は、かなり嬉しかったのを覚えている。(CHINO)
姿はなかなかみれないですよね。
でも、夜に鳴いてるのをよく聞きますよ〜。(SIMIZU)

【撮影者】 N.MATSUDO


次は、ちょっとめずらしいトケン2種が登場します!(SIMIZU)