新潟大学理学部地質科学プログラムで地質学の研究と教育をしています.
(写真:潜水艇をクレーンで吊りあげて母船から海に降ろす様子)
2022年に有人潜水艇「リミッティング・ファクター号」で宮城県沖の日本海溝の海底(水深7500m)に潜りました.
(写真:潜水艇の観察窓から見た,海底の垂直の崖の一部)
その際,海底の高まりの縁に,高さ26mの崖がありました. この高まりは東日本大震災の地震で持ち上がったことがわかっているため, 崖は地震をおこした断層がの断層が地表をずらしてできた「断層崖」と考えられます.
潜水艇で測った地形から,地震の際中に日本海溝の海底がおよそ100m東に動きながら60m隆起したらしいことがわかりました. このように海底での「その場観察」によって地震時の海底の変動が詳しくわかると,津波発生のメカニズム解明や将来予測に役立つと期待されます.
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偏光顕微鏡の画像(埋込動画が表示されない場合は→ YouTubeへのリンク)
玄武岩の薄片(プレパラート)を偏光顕微鏡でビデオ撮影しました.2枚の偏光フィルターの間に挟んだ状態(クロスニコル)で,鉱物に普段は見られない特殊な色(干渉色)が現れています.大きくて鮮やかな色合いの鉱物はかんらん石,灰色の小さくて細長い針のような鉱物は斜長石です.回転しても暗いままの部分は,火山ガラスや不透明な鉱物(磁鉄鉱など)です.産地:ハワイ島
最終更新日:2024年 3/23 (2024.3/23から)