昔、昔 甲田池と言う池に1匹のカッパが住んでいました
ある日 村のお百姓の文治さんが土手の杭に 馬をつないでおきました。いたずら好きなカッパは、たずなをはずして 馬を池の中に引きずり込もうとしまたが馬がおどろいて、ヒヒーンと飛び上って家の馬屋に飛び帰ってしまいました
カッパは、そのまま引きずられ馬屋まで来てしまい、おまけに頭の皿の水はこぼれ動くことができなくなりました。
甲田池
そこに文治さんがやってきて「このいたずらカッパめ、もうゆるさん、頭の皿を割ってやるぞ」とそこにあった天秤棒を振り上げました。
「ごめんなさい ごめんなさい二度とこのような事はいたしません」と 何度も頭をさげてあやまりました そして「助けてくれれば、この家に祝い事や人寄せのある時はそのお膳を用意して差し上げます」と言いました、文治さんは「よし今度だけは許してやる」とカッパを放してやりました。
それから文治さんの家に婚礼があった時やお祭りのときなどお客の数だけきれいなお膳が庭先に揃えてありました。
●続きのはなし
ある時、隣のばあさんが、お膳を一つ持ち帰ってしまいカッパに全部返すことができませんでした
それからはカッパのお膳は二度と見ることはなくなりました。お膳をかくしたおばあさんの家は不幸が続いたそうです。
甲田池 別所温泉駅から 3Km、お勧め度→★
独鈷山の山なみ
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