別所線に乗って・・ローカル線の小さな旅は別所温泉駅が終着駅 
・・ここからは 心の旅の始まりです

★★★★★★★★★★★★別所温泉の観光情報 ★★★★★★★★★★★

 出で湯めぐり ★

 文化財めぐり  

★ 岳 の 幟  

 別所の民話 

別所温泉観光協会

 


上田電鉄別所線(時刻表)


別所温泉駅から
10分以内の

 

塩田平と

別所温泉の民話

別所温泉のある塩田平は民話の宝庫
日本昔ばなしで有名な松谷みよ子さんの「竜の子太郎」のお話は当地の小泉小太郎の民話がヒントになったそうです。


西行法師の戻り橋


常楽寺の鏡池


狐の花嫁行列


お湯に入った木像


甲田池の河童


西行法師の戻り橋

むかし むかし西行法師と言うえらい和尚さんが別所の観音さまにおまいりに来たときのことじゃ〜途中で蕨を摘んでいる村の子供たちに出会った 和尚さんは蕨を、わらの火と言い換え「藁火取って手を焼くなよ」 とからかって言った。・・・・・・・・すると 子供はすかさず、

「和尚さんのかぶっているのはなんだい?」「これは檜の笠だよ」というと「それじゃ火の笠かぶって、頭焼くない」と言葉で返した。それから西行法師は橋を渡るころ 先ほどの子供たちとの事は自分の負けだと考え、もしかしたら天狗のしわざと思い、この村に入る事をやめてそこから引きかえしたと。

西行法師の戻り橋(相染橋あいぞめばし
・・・・・別所温泉駅から 200m、お勧め→★


観光バス駐車場の観光トイレ裏から見える普通の橋

お湯に入った木像

安楽寺の重要文化財でその昔の和尚さんの木像があります。
     この木像の伝説

それは 六百年も前のことです別所温泉の外湯に「久我湯」という湯で毎晩遅くなってから老人らしい話し声が聞こえます「この夜ふけに誰がお湯に入っているのか」と思いこっそりのぞいてみてもだれもいません、しばらくすると話し声が聞こえなくなりとても不思議なことでした、また夜中に安楽寺へ行ったり来たりする足音がする噂が立ちました。

いろいろ調べて安楽寺に安置してある二人の木像が怪しいということになりました。
村人は「そのままにしてあげたい」「いや 絶対やめて頂きたい」何日も相談のすえ 木像の目玉をしばらくの間、抜いておくことにしました、それからは木像の入浴はなくなったそうです。

目玉は昭和9年に戻されました

久我湯は現在はありません隣の大師湯
別所温泉駅から 500m、お勧め→★★★

狐の嫁入り
となり村の青木村に行く市坂峠という峠ある
     峠の「きつね火」の伝説

昔、峠の中腹に気味の悪い光がゆらゆら動いたり消えたりすることが時々見られました 「狐火だ」とか「狐の嫁入り行列の灯りだ」と言われました。
この付近の山ではよく「コン、コーン」と聞こえることもありました。
ある時 別所村の庄屋の家に隣の青木村からお嫁さんが来ることになりました

村の入り口まで若い衆があんどんを持って行列を迎えにいきました、やがて嫁さんが来て三々九度も済み酒宴が盛り上がった頃・・・・
なぜか庄屋の門の前に、また嫁の行列が来ました。庄屋の親類の人たちがあっけにとられて騒いでいる間に座敷に戻ってみると客は一人もいません、荒らされたお膳だけで特に魚はきれいに食べられていました。

こうした狐の行列にだまされることが時々ありました。
それからこの村では婚礼の始めにエビを入れた「お吸い物」を出して 嫁方の客に勧め、客は一応 吸い物に箸をつけるが中のエビは食べない習慣になっています。

もし狐が化けているなら 大好物のエビにかぶりつくはずですから

市坂峠   別所温泉駅から 2Km、お勧め→★★

峠からは塩田平田園を電車が走る風景一望

常楽寺の鏡池

その昔 別所村の裏山あたりに火煙が吹き上げその跡の穴から秋になって観音さま現われて北向山の方へ空を飛んで行かれました。
その穴から今度は六面の石鏡が浮き上がり、村人は尊い鏡として拝みました。
見る人の心を映す不思議な石鏡は蔵にいれ大切にしていました。

ある時 盗人がこの石鏡を背負って逃げ出しました。
ところが はじめは軽かったが不思議なことに村人が追いかけて来るにしたがって重くなり盗人はあきらめて石鏡を投げつけました、大地が割れて盗人も一緒に落ち込んでしまいました。
村人が掘って探しても見つかりませんでした、その跡が池になったとさ

常楽寺の鏡池
・・・・・別所温泉駅から 500m、お勧め→★

常楽寺庭にある池

甲田池の河童

昔、昔 甲田池と言う池に1匹のカッパが住んでいました
ある日 村のお百姓の文治さんが土手の杭に 馬をつないでおきました。

いたずら好きなカッパは、たずなをはずして 馬を池の中に引きずり込もうとしまたが馬がおどろいて、ヒヒーンと飛び上って家の馬屋に飛び帰ってしまいました
カッパは、そのまま引きずられ馬屋まで来てしまい、おまけに頭の皿の水はこぼれ動くことができなくなりました。

甲田池

そこに文治さんがやってきて「このいたずらカッパめ、もうゆるさん、頭の皿を割ってやるぞ」とそこにあった天秤棒を振り上げました。
「ごめんなさい ごめんなさい二度とこのような事はいたしません」と 何度も頭をさげてあやまりました そして「助けてくれれば、この家に祝い事や人寄せのある時はそのお膳を用意して差し上げます」と言いました、文治さんは「よし今度だけは許してやる」とカッパを放してやりました。

それから文治さんの家に婚礼があった時やお祭りのときなどお客の数だけきれいなお膳が庭先に揃えてありました。

●続きのはなし
ある時、隣のばあさんが、お膳を一つ持ち帰ってしまいカッパに全部返すことができませんでした
それからはカッパのお膳は二度と見ることはなくなりました。お膳をかくしたおばあさんの家は不幸が続いたそうです。 

甲田池   別所温泉駅から 3Km、お勧め→★

独鈷山の山なみ