ティーアイ君、AX2001へ行く〜その1〜
AX2001とは、The Internatilnal Animation & Comics Exposition 2001である。主催はSPJA(The Society for the Promotion of Japanese Animationってボランティアで運営されている団体らしい。今年で10周年である。要するに年1回のアメリカの聖なるお祭りである。夏と冬のアレを心待ちにしている人は推して知るべし。
入場だヨ、の巻
7/7/2001(Sat)、日本では七夕の7:00am、空は快晴。俺は愛車シビック(別名「ゆかり車」)に乗りこみ、カリフォルニアの海岸沿いの道を東へと走っていた。
目指すはロングビーチ。大磯でなくて、はたまた芸能人水泳大会ともポロリとも縁のない、正真正銘ホンマもののロングビーチである。
「ついにこの日がきたんだネ、パルパルゥ」
相棒は今回も海賊クマさんのティーアイ君である。
「ロングビーチの海岸線をドライブなんて、カッコいいネ。一生懸命 運転を練習した甲斐があったネ、パルゥッ」
はは、むしろ命懸けだったけどね。でも今日は、♪時速フォーティマイルのっ、風にけっさぁれるぅからぁ、ってSHOW-YAの歌を口ずさみながらっ颯爽とね。
「でも助手席には誰もいないんだよネ……ぐはっ」
やだな相棒のキミがいるじゃないかいやだなどうしたんだよ血を流して倒れたりしてははは……
「……パルゥぅ」
というわけで、40分後に目的地のロングビーチコンベンションセンター(LBCC)に到着っ。
「駐車料金は終日$7.00だヨ」
で、こんな感じっ!
会場はLBCCとHyattホテルとWestinホテルの3箇所に分かれてます。
「入場(Registration)はWestinホテルの3階だヨ」
美人の運営委員のお姉さんに道を教えてもらって、Westinホテルの裏から3階へ。ホテル内のホールに列ができてました。並びましょう。
「それほど長い列じゃなかったけど、一人一人住所氏名をパソコンに登録してるから時間がかかってるみたいだネ(*1)」
(*1)事前にネットで住所氏名を登録してRegistratin番号を取得しておくと受付処理が早くなってグーです。
そうですね。コミケみたいな入場フリーじゃなくて、メンバーシップ登録者のコンベンションという形をとってるみたいですから。
「ホテルで学会とかコンベンションとかやってるとき、参加者章をつけた人がうろうろしてることがあるけど、そんな感じなんだよネ」
まっなんというか、そんなとこです。で、AX2001でも首からぶら提げる参加者章をくれましたっ!
じっくり見たらなかなか強烈ですね。
「参加費は1日$20.00だヨ」
7/5〜7/8の4日間の開催なのですが、後半2日の土日の申し込みをしたので自動的にFULLの紋章を呉れました。
「1日だけだったら色違いでSATURDAYとかのオタク証を呉れるんだヨ」
もうちょっとこのオタク章を観察してみましょう。首輪のとことか。
バンダイ、やる気ですねっ!
「パルゥパルゥっ!」
今年はガンダムで大攻勢をかけるのではなかったのでしゅか?
「パルゥパルゥっ!」
アメリカのオタクが"MOEMOE〜"って叫びだしたら責任とってねっ(笑)
「つべこべ言ってないで、それ首にかけなきゃだめだヨっ」
……かくして首にオタク御免状をぶらさげた俺、もはや不退転ですっ。
「でも大きなお友達もたくさん居るヨっ、ビッグフレンド(*2)だヨっ」
(*2)こちらのアニメ誌ではこう訳されていた。
う〜ん、ビッグフレンドというかビッグダディというか。でも、ちょっと違うんだよ。
「パルウっ?」
よく見てごらん。列に並んでいる大人の半分は子供連れだろ?
「あっ、そうだネ。じゃぁ子供の付き添いなノ?」
そう。こちらでは16才(*3)未満の子供に対して親は安全を確保してやる監視義務があるからね。
(*3)だったと思う。
「日本でパチンコ中に車に子供を置き去りにするの、こちらだったら児童虐待で逮捕されてしまう、っていうたとえ話がよく使われるよネ」
そうそう。第一、車が運転できないとどこにもいけないからね。
「東京では毎週のようにイベントがあるけど、こっちだと子供だけでうろちょろできないから、ちょっとキツいよネ」
うーん、その辺の環境的事情がこちらでは同人系のマニア層形成の障害になるかもしれないね。
「でも、子供もお父さんお母さんも楽しそうだヨ」
いいなっ、アメリカの家庭。
「そろそろ結婚したら……ぐはっ」
やだな俺には相棒のキミがいたらいいんだよおいどうしたしっかりしろ。
「……パルゥぅ」
それより見なさい、子供もたくさん来てるじゃないか。この辺はどっちかといえば参加者層はコミケというより東京おもちゃショーに近いかもしれないね。
「パルパルゥ」
人生のボーダーラインに立っているよ、あの子供たちは。
「道を踏み間違えちゃったらどうなるノ?」
次回から紹介するようなナイスなアメリカンになっちゃいます(笑)
「そうだネ。己の人生を振り返ることはいいことだネ……ぐはっ」
つづくっ!
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