ティーアイ君のラスベガス旅行記
※先にこちら(piyoneue.html)の短編創作もどきをお読みいただければ
よりいっそう美味しくご賞味できるような気がします
。。。。。あぁぁあぁ

沢渡蝦夷守炎香(ほのか)の巻(上)

むかしむかし、ラスベガスというところに天からクマさんが降ってきたそうな。
  「ぶくぶくぶく......ぷぁぁっ........? パゥパゥぅ! 落ちてるヨぉ」
ころころころころと転がって、クマさんはなかなか止まらなかったそうな。
  「海に落ちたら地球の裏側にでてきちゃったみたいだヨ」
しかも天から落ちてきました。
  「バイストン○ェルみたいだネ」
......そうなのですか?

☆ティーアイ君のラスベガス旅行記

ちなみにここはモンテカルロ(ホテルの名前)です。ラスベガスのストリップ(メインの通り)では各ホテルの位置で場所を把握するようにしましょうね。
  「京都でお寺の場所が地名みたいになってるのと似てるネ。パゥっ!」
......そうなのですか?
  「モンテカルロに泊まったんだヨネ? 高かったの?」
え、えぇ。まぁ休日でしたから。ラスベガスのホテルは休日と平日でお値段が全然ちがうのですよ
  「いくらだったノ?」
......1泊190ドル(泣) 平日なら69ドルくらいなのにぃ (注:お値段は相場物です。事前にお確かめください)
  「平日はお休みできないノ? パゥっ」
......(号泣)


そこへ栗色の長い髪の、ちょっとおとなしそうな、そしてとっても可愛い女の娘がやってきましたとさ。
「あら、かわいいクマさん」
女の娘は馬に乗ってやってきました。
そして、馬の前足でサッカーボールのように転がっていたクマ君を止めてあげました。
  「♪おれいにぃうたいましょお。パゥっ!」
......それは森のクマさんです。
「なにをしているの?」
クマのティーアイ君は、これまでのいきさつを語って聞かせました。
  「というわけで、僕をもらってくれるはずの女の娘を探してるんダヨ」
実は女の娘も、昔 同級生だった男の子を探していたのです。 だからちょっと驚きました。
「あっ、私も同じだよ」
危険です!この女の娘の『私も同じだよ』の禁呪を○回となえられたら、相手は一生つきまとわれてしまいます。
……………
………いいじゃん。うらやましい。
  「ところで、女の娘の乗ってるのは馬なのカナ?」
馬でしょう?
  「ちょっと大きすぎるし、長すぎると思うヨ。ちょっと怖いよ。パゥぅ」
え? あ、あああ、これはエクスカリバー(ホテルの名前)の名物のドラゴンちゃんではないですか?
  「三蔵法師みたいだネ」
藤村俊二でしたっけ。懐かしいですね。堺正章の『西遊記』。

そのときっ、下斜め45度から突風がっ!

☆ちょっと……見たでしょう?

「あっ、!」

「きゃ〜ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

「きゃ〜ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

「きゃ〜ぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

おおっ、これはまいっちんぐなシチュエーションっ!
  「パゥパゥっ!」
……あんたも好きねぇ。
「ちょっと…見たでしょう?」
見た見た!
  「もうばっちりネ。パゥパゥ!」
「…………」
い、いや、み、見たっていうか…
  「うれしかったっていうか…パゥっ?」
「H! 知らない!」

叫ぶやいなや、女の娘の姿はみるまに赤紫色に変化していったとさ。
  「ドラゴンが怒っておられルぅ!」
嘆き悲しんでおられる......両手をチョキにして。 (C)『酢メシ疑獄』
そうです。女の娘はラスベ忍群12人衆の一人、沢渡蝦夷守炎香(ほのか)だったのです!
  「ドラゴンが襲ってきたヨぉ!」
あやうし、クマのティーアイ君。続きは次回の講釈まで。





解放戦線へ戻る