MY設定弁明座談会―暗部編―

註:『銀真珠』本編とは一切関係ありません(笑)。



参加者:猿飛アスマ・はたけカカシ・みたらしアンコ
その他、乱入者:数名
カカシ専用お酌係:はたけイルカ(狐面付真珠ver.)←注:嫁入り済なので苗字が違います。


アスマ なぁ。何で暗部は番号で呼んでるんだ?
(まずは素朴な疑問から)
カカシ あー。
アンコ あれね~。
アスマ 昔からか?
カカシ 昔って言えば昔かなぁ。前の隊長の時からだからね~。
アンコ ほんと、大変だったわ、アレは。
アスマ 前の隊長?
カカシ そ。アノヒト、本当に名前憶えられない、てか、区別出来ないヒトでさぁ。
アスマ …へ?区別?
カカシ 本名と暗部名、ごっちゃにしちゃうの。暗部の任務の時に本名呼んだり、一般の忍服の時に暗部名呼んだり。
アンコ それも大衆の面前でね。
アスマ …そうか。
カカシ 皆、困っちゃって。仕方ないから、三代目が番号にさせたの。
アスマ …。(どんな隊長だったんだ…?)
カカシ そうやって暗部の隊員や三代目に迷惑かけてさ。そのくせ俺の事は番号で呼びたくないってダダこねてね。ほーんと参っちゃうよね。先生にも。
アスマ …カカシ…。
カカシ 何?
アスマ 今、先生とか言ったか…?
カカシ うん。
アスマ …それは…お前の前の暗部隊長は四代目だった…て事か?
カカシ あ。うん。そーだよ。俺、暗部に入隊したの、スリーマンセル組む前でね。先生にはその頃から預けられてて。
アンコ スリーマンセルの時は大変だったんだよね。四代目と二人、Sランク任務で徹夜したその足でDランクもやってたもん。
アスマ …。(何でアンコがんな事実を知ってるんだ…)
カカシ アレは疲れた。…あ。そういえば、銀って名前は大蛇丸が付けてくれたんだけど。
アンコ そうそう!『カカシ君は綺麗な銀髪なんだから銀で良いんじゃない?アンタの無駄に目出度い頭にも映えるし』って四代目に言ってたよね。
カカシ よく憶えてたね、アンコ。ご褒美にこのダンゴ食べて良ーいよ。
(よしよし、とアンコの頭を撫でる。嬉しそうにアンコが団子を頬張る)
アスマ …。(大蛇丸って、あの大蛇丸だよなぁ)
カカシ あれ?聞いてる?アスマ。聞きたいって言ったのはアスマだぁよ?
アスマ …聞いてる。(何か、知りたくもなかった事実が次々に出てきやがる)
アンコ そういえば、前は各中隊も1番から10番の10人編成だったんじゃなかった?
カカシ そーだよ。
アスマ 今は2番からって聞いたぞ。
カカシ そうなんだよね。それがさ。8才の時だったかな?いくつかの隊の1番が連続でいなくなっちゃって。
アスマ …?
カカシ 今より更に人手不足だったし、次に中隊長務められる隊員がいなくて。仕方ないから、まとめて俺が代理を。
アスマ ちょっと待て。
アンコ どうかした?
アスマ …8才で中隊長代理…?
アンコ 別に変じゃないでしょ?カカシ、その時はもう、四代目の補佐で本隊の副隊長やってたし。カッコ良かったんだよ~。大の大人従えてさ~vv
(当然の事実と思っている為、アスマの戸惑いは理解出来ない)
アスマ …あ…そうかよ…。
カカシ そしたら他の隊も真似し始めちゃってさ。
アスマ …で…?
カカシ 俺が引き継いだ時には全中隊から1番いなくなってて。
アスマ …それで?
カカシ 流石に俺が中隊長まで兼任出来ないし、誰かに1番になって貰おうとしたのにさぁ。
アスマ …断られたのか。
カカシ そう。よく判ったね。
アスマ …まあな。
アンコ そういえば、あの頃のカカシのメイン任務ってさ~。
カカシ …う~。思い出したくない。
アスマ 何だよ?
アンコ ん?『四代目捕獲』。
アスマ ………は?(捕獲?)
アンコ 四代目ってすぐ逃げちゃうのよ。だから、内弟子で愛弟子のカカシが捜索して捕獲して仕事させてたって訳。
カカシ 毎日逃げるから、毎日捕獲に行くの。でも、いい加減ヤになっちゃって。
アスマ …そらそーだろ。
カカシ 仕方ないから、書類、俺がやってたのよ。先生は承認印捺すだけ。
(しみじみと深く溜息)
アスマ …何ぃ?!
アンコ やってたね~。
煩雑だった報告書、今の形にしたのもカカシだし、三代目たちも半分本気でリコール考えてたもんね
(まるで自分の事のように自慢げ)
アスマ リコールって…。(それより、あの報告書の書式制定したのがカカシ…?)
カカシ いや、でも、流石に10歳そこそこのガキに火影やらせらんないでしょ。俺も嫌だし。
アスマ …おう。(…待て。その前に10歳のガキが火影の仕事代行してたとか言ったか…?)
(心底ほっとするが、嫌な事実を聞き流した気がしてタバコを揉み消す)
アンコ 四代目、カカシには甘かったから、盾に取られたんだよね。そんで泣く泣く仕事してたの。結構、憐れっぽかったよ。
(思い出したのか、面白そうに爆笑する)
アスマ …それってカカシに火影やらせるか、自分でやるかってか?
アンコ そう。どっちにしてもカカシ、次代様って呼ばれてたよね。事情通に。
アスマ …。(それは、カカシが火影の最有力候補だったって事か…?)←推測、過去
カカシ それは未だに呼ばれ~るよ。初代猪鹿蝶とか、シズネとかに。ホムラじーちゃんもコハルばーちゃんも三代目も、まぁだ諦めてないみたいだし。…綱手の次はナルトで良いのにねぇ。
(すみません。三代目&ハヤテ、存命設定ですから!!)
アスマ …。(五代目呼び捨てかよ。ってか、今も火影候補なのかよ!)←現実、現在進行形
アンコ しょっちゅう跡目問題で喧嘩してるよね。綱手さま達と。
カカシ …いい加減諦めれば良いのにねぇ。執務は手伝ってあげてるんだし~。
アスマ …。(手伝ってんのか)
アンコ 面倒だから継いじゃえば?どーせ三代目や三忍や四代目達に仕込まれてんじゃん。
カカシ 外交面倒。どうせ20年近く火影秘書やってんだから、今更火影はいいよ。
(仕込まれた事は否定しない…というより否定出来ないらしい。哀しい幼少期)
アンコ んじゃ、おちびちゃんが火影になったらどーすんの?
カカシ そしたら?お預け喰らってる新婚生活満喫したーいね。ね?
(いつのまにやら膝の上に抱え込んでいたイルカに同意を求める)
アスマ ……秘書も辞めるのか。
カカシ だって、ナルトの秘書ならサクラもシカマルもいるじゃない。サスケに暗部の隊長やらせてさ。うん。ナルトの同級は粒揃いで良いよね。
アスマ …おい。シカマルを巻き込むな。
カカシ え~?だって、今、俺的に筆頭ナルト補佐候補だぁよ?凄く頭も良いし。もう、シカクの許可も貰ってあるしねぇ。
アスマ 待て。何で既に親の許可取ってんだよ。それに、サスケだっていねぇじゃねぇか。
カカシ サスケなら、大蛇丸に言えば返してくれるよ。
アスマ だからってな…。
網手 何の話だい?
(五代目火影、網手姫乱入)
アスマ ご、五代目!
カカシ …。(地獄耳だぁねぇ)
アンコ ん~。火影の跡目問題。網手さまの次のね。
網手 …カカシだろ。
カカシ いっやで~っす。
網手 アンタねぇ…。いい加減、観念しなっていつも言ってるだろ?とっとと継ぎな!
カカシ 網手、見た目充分若いし、次はナルトでイイでしょ。
網手 そういう問題じゃないだろ。本来、アンタが五代目を継ぐ予定だったんだから。
カカシ そんな、俺の意思と無関係に決められた事なんて知らな~いよ。
(そのまま網手vsカカシの喧嘩、勃発)
アスマ …アンコ?
アンコ ああ。アスマは知らないんだよね。四代目が火影継ぐ時の条件。
アスマ 知る訳ねぇな。
三代目 四代目はの、カカシが自分の跡を継ぐなら火影に就任しても良いって言ったんじゃ
自来也 ありゃあ、シメ(四代目)のダダこねの中でも1、2を争う凄まじさだったのう。
大蛇丸 後から聞かされたカカシ君が不憫だったわよねぇ。硬直して真っ白になってたもの。
(三代目&自来也&大蛇丸乱入)
アスマ …じーさん、自来也様…って、ああああああああ!
アンコ あれ。遊びに来たの?…あ。お土産!これ、食べたかったのよ~vv
大蛇丸 それは良かったわね。…あぁ、ちなみにサスケ君はナルト君たちと遊んでるわ。
アスマ …。(遊んでって…おい)
三代目 まぁの。
儂らにしてもカカシが跡継ぎになるのは問題なかったから、あっさり承諾してしまったんじゃがの。
自来也 ちと若過ぎ(当時10歳前後)たが、能力的にも問題はなかったしのう。
大蛇丸 それが裏目に出ちゃたのよねぇ。
アスマ どういうことですか?(ここに居るのは里の重鎮だ、重鎮)←自分に言い聞かせている
三代目 なまじ、火影代行も秘書も出来てしまったんでな。…つい。
自来也 シメの尻拭いをさせちまってのう。
大蛇丸 カカシ君の頭の中に「火影=面倒臭い物」って図式が出来上がっちゃったのよね。
(三人揃って視線をあさっての方に向け、虚しい溜息)
アスマ …。(おいおい)
大蛇丸 真面目な子だから、うっかり完璧にこなしちゃうしねぇ。上層部も泣きつくもんだから、四代目の面倒、一手に引き受けてたわ。たまに四代目に八つ当たりしてたけど。
自来也 実際、ここ20年の木の葉の事でカカシに知らないことはないだろうのう。
三代目 じゃから、とっとと継げと言っとるんじゃ。実質火影と変わらんのじゃから。
アンコ 暗部じゃ『裏火影』とか言われてるわよ。この前教えて貰った。
大蛇丸 九尾の件の後も木の葉崩しの後も、稼ぎ頭だから火影にならなかっただけだものね。
アスマ …木の葉崩しって…アンタ…。
大蛇丸 ちょっと、うちのおバカちゃん達が暴走しちゃったのよ。先生にも要らない怪我させちゃって、申し訳なかったわ。
三代目 自来也たちと網手を探して、尚且つ義捐金も送ってくれたろうが。よいよい。
アスマ …。(…仲良いんだな…)
アンコ あ。決着ついたのかな?…カカシぃ?
カカシ 何?…あ。大蛇丸久しぶり~。
大蛇丸 久しぶりねぇ。あらあら、相変わらずらぶらぶねぇ。
(喧嘩中も抱え込んでいたイルカの頭を優しく撫でる)
カカシ 当たり前でしょ。いつも独りにしてるから、こういう時くらいはね~。
大蛇丸 あら。そんなに忙しいの?義捐金足らなかった?
カカシ 違~うよ。そっちはいつもよりちょっと忙しいだけなんだけど。
アンコ 別の意味で三代目の時より忙しくなっちゃったんだよね。
自来也 …どういう事だ?網手就任で代理から開放された筈じゃなかったのか、のう
網手 …(雲行きが怪しくなってきたねぇ)
アンコ それがね、聞いてよ。自来也さま、三代目。
シズネ も、申し訳ありません、次代様!私が不甲斐ないばっかりに…。
(シズネ乱入。カカシの膝元に土下座の勢い)
カカシ え~。それはシズネの所為じゃないよ~。網手がサボるから仕方な~いよ。
三代目 …ほう。儂が療養しながら引き継ぎをしとると言うのに…?
自来也 …執筆活動を中断してまで情報収集していたんだが…のう?。
大蛇丸 …カカシ君に迷惑かけたら、まとめて音にスカウトするって言った筈よね…?
(三人に凄まれて逃げ出す網手。追う三人)
アンコ イタチも心配してたよ。身体壊す前にサスケ達も連れて家族揃って暁に来て、て。
(この場合の家族とは、夫婦と七班の事だと思われる)
シズネ そんな!次代様に里抜けされては暗部が付いて行ってしまいます!
アスマ …(暗部って火影直属の筈なんだがなぁ…。付いてくのか)
カカシ 里抜けなんかしな~いよ。木の葉が一番。安心していーよ。
アンコ あんなに忙しいのに。それでも良いんだ?カカシってば里に甘すぎ~。
カカシ そお?将来ナルトが火影になるって言うし、抜ける理由ないじゃない。
アンコ …う~ん。随分先になりそうだよねぇ。政治出来なさそう。
アスマ …お前、継いじまったら?六代目。(その方が平和になりそうな気がしてきた)
カカシ じょおだんデショ。ちょっと忙しいけど今のが逃げられるからマシだぁよ。
網手 カカシ!なんとかおしよっ!
カカシ はいはい。もう少ししたら、助けに行ってあげ~るよ。

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