深夜、真っ暗にした部屋で、ベッドの中でラジオを聴いたことがあるだろうか? 中学生の頃、多くの仲間がそうだったように、わたしもラジオの深夜放送を よく聴いた。一番人気があったのは、やはり全国区の『オールナイトニッポン』 だったが、わたしは、地元名古屋の『ミッドナイト東海』をよく聴いていた。 決してメジャーではなくても、番組パーソナリティが語りかけるメッセージは、 自分の心の奥深い所に、確実に響いたような感じがした。 そして、『コッキーポップ』は、まさにバイブルだった。中島みゆきは言うまでもなく、 チャゲ&飛鳥・長渕 剛をはじめ、ポプコン出身のミュージシャンたちの初期の 作品群には、誰にも止められないエネルギーとインパクトがあった。 そんな曲との出逢いは、人と人との出逢いに似ているかも知れないね。 その歌を聴くと、思い出してしまう想い出ってないだろうか。 たとえそれがよい想い出も、また、そうでない想い出だったとしても。 ものすごく淋しさを感じた夜に、深夜ラジオで聴いた『木曽は山の中』(葛城ユキ)。 わたしにとって、忘れられない曲のひとつだ。 忘れられない歌を、受け取るのもいい。 でも、『誰かのために歌を贈る』 …これができる人は、もっとすてきだと思う。 いつか、そんな歌を作ってみたい。 |