旅人のうた


カラオケに行ったとき、私が中島みゆきの曲を歌うときは、まずこの歌から歌うことに
している。その理由は、かっこいい曲だから。ヾ(´▽`;)ゝけっこうミーハーですねぇ。

自分のふるさとって、どこだろう?
もちろん、物理的なふるさとは誰にでもあるね。
ここでいうふるさとは、精神的なもの。心が還るところ。

忙しい日々に追われ、体が疲れ果て、心が張りつめたとき、ふっと何かに
寄りかかりたくなる。そんな気分ってないだろうか?
寄りかかる相手は、愛する人? 趣味? 酒? 薬? それとも…?

どうしようもなく疲れ果てたときや、忘れられない出来事から逃げ出したくなった時、
心がふわぁ…と旅に出る。旅に出れば、何かが見つかることを信じて。
だけど、寄りかかりたいものがなかなか見つからなくて、手探りしながら、あてもなく
彷徨った経験、ないですか?

彷徨う中で、いろいろな人に出逢い、いろいろな価値観を知るようになる。
初めは、何が真実で何が嘘なのか、考えれば考えるほど、心が不安定になる。
でも、不思議なことに、いつの間にか、自分なりの結論が出るものだ。
客観的に自分を見つめ直してみよう。
今まで心が必死に隠そうとしていたものが、意外と何でもないものだったりする。

そして、彷徨う旅から還ってきたとき、見えなかった道が見えていることに気がつく。


【『大吟醸』ほかに収録】

(初稿 2000.04.25)
(最終改稿 2000.05.03)



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