『人生』…人が生きていくこと。 人が生きていくためには、大変なエネルギーを要する。 一つの人生のために、いくつの人生が犠牲になっていることか。 いや、犠牲という言葉は不適切だろう。お互い様とでも言おうか。 どんな人生も、その人だけでは成り立たないから。 他人の人生が関わって、初めてその人の人生が成り立つものだから。 安い酒の匂いと煙草の煙の臭いが混ざり合う場末のキャバレー。 踊り子として出番を待つ彼女の姿に、生きているという手応えを感じる。 でも、母の帰りを待っている子どもは、どんな大人に育つのだろうか。 いつか、その子も、母の人生を知ることになるだろう。 その子に、胸を張って、「よい人生だったよ」と言える未来が欲しいと思う。 なぜか、アルバムには未収録という意味深な曲である。(ベスト盤には収録) |