五才の頃って、何をしていたんだろう? 小学校に入学する前だから、幼稚園・保育園時代? 五才ぐらいの年の子どもは、よく泣く。 何が悲しくて、何がつらいのかもわからないけど、 いつでも顔を真っ赤に腫らして泣いているみたい。 その頃のことを覚えていないのかといえば、 けっしてそんなことはない。 小さな心には、想像もできない大きな想い出が凝縮されているのだ。 大人になると、涙を見せないもの。 でも、泣きたいときに泣けないのは、心が悲鳴をあげるだけだ。 そんな無理をすることない。 はらはらと流れる大人の涙は、美しいものだ。 |