「おれは、いやなことを忘れたいから、酒を飲むんだよ」 と、彼は言った。 確かに飲んで騒いでいれば、頭の中からはいやなことが消えて しまうかも知れない。 でも、酒が切れて、冷静になったときには、かえって、その反動 がくるのではないだろうか。 そんなお酒は、ごめんだ…。 何かを忘れたくてお酒を飲むのではなく、逆に、何か・誰かを 思い出したくて飲むお酒は、よいものだと思う。 そんな時に飲むお酒は、ほどよく冷やした、純米の吟醸酒がいい。 すてきに思い出せる想い出と、泣けるほど合うから。 そんな時に思い出したいもの…あなたにとっては、何ですか? そんな時に思い出したい人…あなたにとっては、誰ですか? |