「女が男を捨てる時は、ほかに好きな男ができた時だけよ。女は弱くてズルイ から、冷めても、次のを見つけるまで、恋人をひきとめておくわ」 紫門ふみのマンガ『同級生』で、佐倉杏子が鴨居 透に言ったセリフだ。 (なるほど…)と納得した。しかし、同時に、(逆もまたあるみたい)とも思った。 「男が女を捨てるときは、ほかに好きな女ができた時だけ…」 どっちにしても…それまで心をひきとめらていた方は、たまらないね。 信じていた相手からの、突然の決別を受けることになるんだから。 宣告を受ける相手がどうなっちゃうのかなんて、きっと相手は考えていないよ。 心を引きずったまま別れた時、ずいぶんと長い間、自分の心に残るものがある。 |