この曲を聴いて、涙が出た。
人と人が出逢うとき、そこには何かしらの理由がある。
理由もなく出逢うことはない。そしてそれは出逢うべくして出逢うものである。
「この世のすべての理(ことわり)は、全宇宙の法則の中で、あらかじめ運命づけられている」
という、ライプニッツの予定調和の考えを彷彿させる。

あなたの人生を振り返って欲しい。あなたは何人の人と出逢ってきたのか?
おそらく数え切れないに違いない。しかし、あなたの人生に大きな関わりをしている人にしぼれば、
それはそんなに多くの数ではないはずだ。
わたしは、その出逢いができた偶然(→いや必然なんだろう)を大切にしたいと思う。

糸である以上、時には解(ほつ)れたり、時には他の糸がからむことがあるかも知れない。
でも、ふたつの糸が切れない限り、信じている限り、大丈夫だ。


【『EAST ASIA』 ほかに収録】

(初稿 2000.02.12)
(最終改稿 2000.03.01)


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