「もう、友だちが信じられないよ」 「誰にも話せない」 「来年も同じクラスになりたい」 「うん。もし一緒のクラスじゃなかったら…家出しよう」 そして、4月。二人は家を出た。 先生に見つかり、家に連れ戻されるまでの3日間、二人は いろんなことを話した。 自分のこと、家族のこと、友だちのこと、夢のこと、そして二人のこと。 別に、家出いていくあてがあったわけじゃない。 ただ、家にはいられないと思った。 家出をするには、いろんな理由があったけど、それは話しても 他人(→親もそう)には理解できないことかも知れないね。 家出をするときは、今までの自分に別れを告げるときだから。 家出をしたあとで何が変わっただろうか? 何がよくて何が悪いかという、自分の中に新しい価値観が 生まれたかもしれないね。 家出は、新しい自分を見つける旅と考えればそれもいい。 でも、その価値観の中に、あなたの家出にどれだけ心配した人が いたかってことは入っているのかな。 |