名取裕子　序の舞
yuuko natori

JPG画像：9●名取裕子 序の舞/なとり・ゆうこ　じょのまい●プロフィールは名取裕子 その一を参照下さい

上村松園と宮尾登美子と言う二人の女性の事をご存じでないと話しは始まらない。
上村松園（うえむら・しょうえん）は明治・大正・昭和にわたって活躍した女流日本画家です。
上村松園と言えば美人画と言われるくらいで、美人画というジャンルを確立した日本画家だと云われています。

日本人なら画集を見てさえ「鳥肌が立つ」くらいの訴求力を持つ
真・善・美（しんぜんび）の世界を具現化した大家です。
ー真善美って何？、文字を見れば分かるとおり日本人の至高の価値観、原風景、アイデンティティー
分かり易く云えば「わらべ歌」の世界、信仰や道徳を離れた世界ー
序の舞（東京藝術大学大学美術館所蔵）は松園の代表作の一つ。
「開運！　なんでも鑑定団」 に名前が時々登場する、お宝マニアの憧れ。

宮尾登美子は高知出身の女流小説家でＮＨＫ大河ドラマ「義経」の原作者。
「宮尾本平家物語」（朝日新聞社）の連載を書くために北海道伊達市に山荘を構えた縁で
同市に「宮尾登美子文学記念館」がある。
小説「序の舞」は宮尾登美子の代表作の一つで、上村松園の伝記小説（なんて決めつけると宮尾ファンに怒られるかな？）

と言うわけで映画「序の舞」は
1984年公開の東映の「大人の映画の文芸路線」の佳作
監督はあの（日本の首領・三部作、新・極道の妻）中島貞夫。

真善美や宮尾文学の流麗・能弁とは少し違う趣の映画だが
佐藤慶（さとうけい、大人の映画の首領、竹中直人よりさらに大物）と名取裕子を堪能するために
この映画を見るべきだ！！
佐藤慶は「史上最高にいやらしい」し、 二十代後半にして「史上最強の熟れ熟れ」ぶりの名取裕子
まさに映画のロマン

09番の色香を今時の青年にこそ見て貰いたい（俗に言うチラリズム、足首のふくいくとした太さ）
それでも貴方は外人みたいな「削げた」足首が好きですか？