under the sky

  7話 ラルドエード王国 2 王城と王妃  

 うっそうと茂る森から林に変わった道を一時間ほど歩くと、街が現われた。
「ココがラルドエードの城下町ですよ。あそこに見えるのが王城です」
 街の遠く遙か彼方にかすかに見える城を指してエディは言う。
「結構、遠そうだな……。城下町って広いのか?」
「そうですね、普通のエルフとハイエルフと呼ばれる神族が住む領域で分かれていますので」
 ハイエルフってよく聞くけど、エルフ神族の事なの?
「そうです、よく皆様誤解されるんですが、元は同じエルフです。その中の一部にハイエルフがいるんです。彼らを一般的にエルフ神族と言うんですよ」
 あたし達の疑問にエディは次々と答えてくれる。
「エディ様、クリシュナ様、お帰りなさい」
 ふと立ち止まった場所で、エディとクリシュナは町の人に添う声を掛けられる。
「王子様って言うの、ホントなんだな」
 改めて納得したのか、ディルは声を掛けられる二人を見ながら言う。
「嘘だと思ってたんですか?ディルさん」
「いや、そう言うんじゃなくってさぁ。なんつーか、そう言うのを見て実感知った手奴だよ」
 ディルを援護するようにあたし達も頷く。
「でも…まぁ、よく言われるんです。父が…あぁですからね」
 と苦笑いを浮かべながらエディは言う。
 そうだよね、エディのお父さんはクゼル様。
 クゼル様からしてエルフ王には見えない。
 知ってはいるけれど、信じられないって言うのが正直なところだし。
「ねぇ、結構苦労してる?」
 なんか、エディってクゼル様に振り回されてそうな感じがするよね。
「そうですね…陛下はあのような方なので、たまに帰ってきても僕とクリシュナの居る森までなんです」
 心なしか寂しそうに言う。
「その時に、シェリーさんの話を聞いたんですよ?」
 どんな話したんだろう、クゼル様。
「でも、今は昔と違って放浪しているのではなく、ゴルドバに定住しているので安心と言えば安心なんですけどね」
 エディはそう言うけれど……。
 あたしから見たら今も放浪しているような気がしないでもないんだけど…。
 あ、でもコレで謎が一つ解けた。
 時々、クゼル様って居なくなるんだよね。
 あたしがヒリカとディルの二人と会ったときだってどっか出掛けてくるって言ったときだったし。
 その時にラルドエードに帰ってたりしてたのね。
 でも、王城には戻らないなんて…何でだろう?
 ちょっと謎だよね。
 人が思った以上に多いラルドエードの町中を歩きながら、ふと思った。
 エルフだけじゃなく普通の人も結構いる。
 居ても数えるぐらいだと思ってたのに、思った以上に普通の人が居る。
「彼らのほとんどは観光なんですよ?」
 観光?
 クリシュナの言葉に疑問。
 観光って言うほど簡単に入れるの?
「もしかして、ルモイの市場には行きませんでしたか?」
「行ったけど……」
「そこで観光ビザが売ってるんですが……」
 クリシュナはにっこり笑ってそう言う。
 ……はぁ?!
 観光ビザ?!
 そんなものあるの?
「ま、マジかよ……」
 軽い今までの苦労は何?
 誰も知らなかったよ、そんなこと。
 もちろんシュウでさえも。
 っつーか、クゼル様すら教えてくれなかったよ!!!
「ディル、あんた知らなかったわけ?」
 ヒリカが威嚇するようにディルに問い掛ける。
「っつーか。前ルモイにはお前も一緒に行って、ラルドエードに入る手段探したじゃねえか!!」
「そ、それはそうだけど…」
 探したんだ……。
 裏を返せば、ディルはそれだけラルドエードに来たかったって言うことだ。
 ディルのお宝に掛ける意気込みはやっぱり凄いなぁ。
「で、でも、つい最近の事なんですよ?知らない方も多いんですよね。エルフのお店でお買い物をするとビザが貰えたりするんですけど…」
 とクリシュナが言う。
 へぇ……お買い物……。
 ディル、してたよね。
「これは……エルフの店ではしなかったよな」
 と森でも使ったスカーフを広げる。
「ドワーフの絹織物ですね」
「だよな」
「えっと……」
 予想外の出来事に落ち込んでしまったあたし達にクリシュナは何と声を掛けて良いのか戸惑っている。
「一つ……聞いても良いか?」
「な、何ですか?」
「エルフのところで買い物した人間がここに入るためのビザを得る手段を知る…それは、危険じゃねえのか?」
 シュウが不意に現われてすぐにその後をゼンがエディとクリシュナに問い掛ける。
「そうですね……そうかも知れません」
 ゼンの言葉にエディはうつむきながら頷く。
「ここはデミ・ヒューマンにとって約束の地だろ?人と相容れなくなったからエルフやドワーフはこの地に移ってきたって聞いてる。それなのに、観光ビザで程度で中に入れても良いのか?」
「よくご存じですね…」
「オレとシェリーの実家は、ファーレンだから」
「あぁ、モユルリの森ですね?」
 エディは納得する。
 モユルリの森はファーレンの街の裏に広がる森。
 大地の守護者ヴィスザートが眠る森としても有名。
 あたし達の遊び場で、奥にはヴィスザート廟を中心に聖域が広がる。
 そこに……かつて、デミ・ヒューマンが住んでいたと言われている。
「でも、かなり昔のことです。僕も知らない頃ですよ?その頃を知る人はこの地に住まうエルフ……ハイエルフの中でもう年寄りだけになりました。その年よりももうわずかです。それほど昔の話です。人はこの地には住んでいません。この地に観光しに来ているだけです。滞在期限もあります」
 困ったように笑みを浮かべながらエディは言う。
 …デミ・ヒューマンが約束の地に移った時がいつかって言うのは伝わっていない。
 聖剣ヴィスザートが刺さるヴィスザート廟は…デミ・ヒューマンが住んでいたという痕跡すら残していない。
 それほど昔のことを…知ってる人が居るんだ…。
 なんか……エルフという種族のすごさを改めて知って驚く。
 ハイエルフって言うか、エルフ神族だからなんだろうけど……。
「住んでいない。って言うだけじゃ、安心とは言えないんじゃねぇの?」
「そうですね……」
 ゼンの言葉にエディはそれ以上その事について何も言わなかった。
 王城に向かって歩き続けて、街を通る川にぶつかる。
 一本しかない橋。
 上流、下流を見ても、橋はココにしかない。
「ココから向こうがハイエルフの住居…つまり、エルフ神族が住まう神域になります」
 とクリシュナ。
「観光は、この橋までになるんですよ?ここから先は許可のない人は立ち入り禁止になるんです」
 エディとクリシュナの後に着き、橋を渡る。
「渡りきった先が神域です。たいした物じゃありませんが、結界が張ってあります」
 そして、渡り終えるとき、弾力のある、抵抗といった方が良いのかも?を感じた。
 もしかして今のが結界?
「そうです、この結界は神域を守るためそしてもう一つ侵入者感知及び排除の為の結界でもあります」
「簡単に破れそうにねぇな」
「ってディル、簡単に破れたら結界の意味ないから」
「そりゃそうだよな」
 談笑しつつあたし達はエルフ神族の住む街を歩き始める。
 さっきの街以上に賑やかなこの地はエルフだけしかその姿を見つけられない。
 ドワーフも見あたらない。
 エルフ神族が住む街。
 それを改めて理解した。
 あたりを見回してすぐにそびえ立つ城に気付いた。
 エルフ神族の街に入る前はものすごく遠くにあるような気がしたけれども。
 神域に入った瞬間に凄く近くにあるように感じる。
「あれ……お城よね。ラルドエードのよね。どうしてあんなに近くにあるの?」
「あれも結界の効果ですよ」
 聞いたヒリカも、聞いてたあたし達もびっくり。
「結界の効果?」
「はい。王城の位置を知られるわけにはいきませんから、悟られないように結界で攪乱しているんです」
「だから、街に人が入り込んでも安全と言うわけか」
「そうです。完全ではありませんが、ある程度の安全は保持出来るというわけです」
 ゼンの言葉にエディは頷きそう答えた。
「エディ、久しぶりじゃない」
 橋のたもとにいた騎士(女性)が話しかけてくる。
「メリーベルさん、お久しぶりです」
「お久しぶりって、全くどのくらい帰ってこなかったのよ。この子はっ」
「あ、ハハハハハ」
 エディは怒りながら半分呆れている彼女の言葉に笑って誤魔化す。
「クリシュナは平気?」
「はい、エディが居るから大丈夫ですよ?メリーベルさん」
「そうね。で、彼らは?」
 と、彼女はあたし達の方を見る。
「あ、メリーベルさん、クゼル王のご友人です。彼女、シェリーさんは王のお弟子さんでもあるんですよ?」
 エディは、簡潔にあたし達のことを説明する。
「そう。陛下の…。私はメリーベル・フォトワースと言います。以前は、エディとクリシュナの養育係を現在は、王妃の身の回りの世話をやっています。陛下の、お弟子様だなんて……陛下が弟子を取っただなんて……」
 め、珍しいことなのかな?
 クゼル様が弟子を取るなんて……。
 エルフだし、結構長い事ゴルドバにいるんだから、弟子の一人や二人ぐらいいてもおかしくないような………?
「陛下のお弟子様なら是非王妃様にも逢ってもらわなくっちゃ」
 楽しそうに、メリーベルさんは言う。
 王妃様……ってエルフ王のって事だよね……。
 って事はクゼル様の奥さん……。
 うわぁ、どんな人なんだろう?
「クゼル王の奥さんか……」
「想像つかないわよね、シェリーは知ってる?」
「知らない、今初めて知ってびっくりしてるよ?ねぇ、知ってた?」
 あたしはゼンの方を見て言う。
 名前を呼ばないのはゼンだけじゃなくシュウにも聞いてるから。
「オレ?オレは知らないけど」
 そうゼンが答える。
 オレは、って事はシュウは知ってるの?
「でも、いたっておかしくねーんじゃねぇの?一応エルフ王なんだし」
 まぁ、でも意外過ぎてびっくりしちゃったよ。
「確かに」
 あたしの言葉にゼンは大きく頷いた。
 エディ達は苦笑いを浮かべてたけど。

 王城に到着して早速、謁見の間で王妃様に逢うことになった。
「陛下が、いつもお世話になっています」
 低くでも柔らかい声の女の人が玉座に相当する場所に座って声を掛けてきた。
 ピンクゴールドの髪に金色のティアラを付け、アメジストの瞳を湛えているこの人が、クゼル様の奥さん…。
 エルフ王の王妃……。
「ラルドエード王国王妃、ニース・ムシュカです」
 と柔らかい笑顔を見せる。
「は、初めまして、シェリー・ヒルカライトと言います、王妃様」
「陛下はあなたを良く導いていますか?」
「は、はい。ちょっと困る所もありますけど……尊敬する方です」
 嘘じゃないんだよね。
 スチャラカだけど、いい加減だけど、魔法の腕は天下一品だから。
 魔力を受け付けない(シュウがくれたピアスのせいだけど)あたしの為にタロットカードを作ってくれた人。
 しかも、全部直筆!
 ひーひー言いながら絵を描いてるの見てるから。
「それは、良かった。陛下の事、今後もよろしくお願いします」
 と王妃様はにっこりと微笑まれる。
 クゼル様の奥さんにはとても思えない……。
 なんでクゼル様と結婚したんだろう。
 一応あんなんでも王様だから政略結婚みたいなもの?
 かなぁ?
 不思議〜。
 なんて事、隣にいるゼンに言おうと思って視線を向けるとゼンはどこか探るように王妃様を見ている。
 シュウが表に出ている……。
 ゼンはこんな探るように人は見ない。
 なんで、シュウが出てるの?
 大丈夫って言ってたけど、大丈夫なの?
「そろそろ時間です」
 王妃様の隣に居た一人が王妃様にそう声を掛ける。
「バジル宰相、もう少し構わないのではないですか?」
「しかし……」
「ハイファ……」
 バジル宰相とは反対側の王妃様の隣にいた男の人がそう言った瞬間だった。
 エディとクリシュナ、そしてメリーベルさんが息を詰めたのが分かった。
「分かった…。後は任せた。アルマ、バジル。陛下の大切な方々だ。粗相のないように……」
 王妃様の性格が……人が変わった気がした。
 柔らかい雰囲気から一転、凛とした態度に変わる。
「エディ、クリシュナ。後でお前達のために時間を作ろう。メリーベル、戻るぞ」
「はい、……畏まりました」
 そう言って王妃様は謁見の間から退出した…。
 なんだったんだろう。
 なんで王妃様はあぁも変わったんだろう。
「バジルさん、部屋の準備は出来ていますか?」
 どこか思い雰囲気を吹き飛ばすようにエディがバジル宰相に問い掛ける。
「あぁ。彼らを案内して貰えるか?部屋で一息ついたら観光なり何な利すると良いだろう。王城の中とてなかなかの者。外から来られた方々には珍しい物ばかりだし」
「そうですね」
 今までの事がまるでなかったか様にエディとバジル宰相は話す。
「エディ、顔を出せるのなら、後で訓練所の方にも来てくれ。みんな待っているぞ?」
「あぁ、そうですね。アルマさん。あっちもいろいろ見所は多いですし、案内しますよ」
 元凶かもしれないアルマですらそう会話を続ける。
「では、皆さん。部屋に案内しますね」
 何事もなかったように行動するエディとクリシュナの後を追ってあたし達は謁見の間を出た。
 ……って言うか、エディが案内?
「問題ですか?」
「だって、王子じゃねぇか?」
 ディルの言葉にエディは笑う。
「家出してる間は、そのようには扱わないと言われてるんです。だから皆さんの案内だってしますよ」
「へぇ……??家出?」
 ……?
 家出???
「家出、ってお前家出してたのかよ」
「はい、言いませんでしたっけ?」
 聞いてない、初耳!!
「エディと私は今も家出中なんですよ?」
 とクリシュナはあっけらかんに言う。
「………ちなみに、実家は?」
「ココですよ」
 恐る恐る聞いたディルの質問にエディは気にせず即答した。
 ココって王城。
 家出って、家を出たら一度も家に帰らないってことだよねぇ?
「なぁ、一言言ってもいいか?」
 あっけにとられながらゼンはエディに問い掛ける。
「どうぞ」
「それって、家出じゃなくって独立って言わない?」
「あぁ、そうとも言いますね」
 そうとも言いますねって……。
 思わず、エディの言い種に呆れてしまう。
「でも、実際家出してたのは事実ですよ。今でこそ、時々帰っていますが、最初の100年ぐらいは全然帰らなかったですし」
 100年って…あたしなんてまだ家出してから1週間も経ってないよ……。
「実は、帰ってきたのは半年ぶりなんです」
 だからさっき出会ったときにメリーベルさんが呆れてたのね。
 クリシュナはあたしの言葉にそう頷いた。
 どこか寂しそうに微笑んでるのが気になった。

 部屋を割り当てられた後、いつものようにあたしはゼンの所でくつろぐ。
「一人一部屋、割り当てられてる意味ねえだろう?くつろぐなら、自分の部屋でくつろげよ」
「ココで、寝たいって言ってるわけじゃないんだから良いでしょう?寝る時になったらちゃんと部屋に戻るよ」
 ファーレンに居るときはいつもゼンの所にいた。
 だから居ても問題ないと思うんだけど。
 外の宿じゃないんだし、お金かかるわけでもないんだからそこら辺はちゃんと分かってるもん。
「当たり前だ!!!」
「全く、クゼル王はあなたにどういう教育をしたんでしょうね」
 部屋にはあたしとゼンの二人だけなのでシュウも気にせずに出てくる。
 今はあたし達だけだから良いけれど。
「ねぇ、シュウ、さっき出てきたよね」
 王妃様と逢っていた時に出てきた事、疑問に思って聞いてみる。
「……よく、気がつきましたね」
 シュウは本気で驚いてる。
「何年一緒にいると思ってるの?」
 幼なじみ。
 それはゼンだけじゃなくってシュウにも言えることだ。
「そうですね…」
「でも、ばれないって言ってたけどホントに大丈夫?」
 ゼンの中にシュウ…魔王シオドニール・シュバイクが居るということ、気付かれないって言ってたけど、あんな風に表に出てきたらばれちゃうんじゃないのかって、思うんだよね。
「魔法を使わない限り不可能ですよ。ゴルドバの3人が気付いたのは彼らが『世界の盾』と呼ばれる守護者であるからと言うことは話しましたね」
 うん、アトゥマクルの港で言ってたよね。
「ゴルドバの3人とエルフ神族。同じ神族、属ではありますが、決定的に違うところがあります。ゴルドバの三人は神に属するもの、神と等しい存在です。人とは違う高位の存在です。それが故に、彼らは永遠の命をもっている。だから彼らは私の存在に気付いた。ですがエルフ神族は厳密に言うと神ではない。彼らは寿命があります。不慮の事故で命を落とす事もある。ですが、エルフの中でも長命であること、魔力に長けていること。通常のエルフより能力の高い者達を通常のエルフと区別するために付けられた名称それがハイエルフまたはエルフ神族だと言うことです。彼らはエルフ族という中で神という位置に付けられた者達と考えた方が良い。だからこそゼンの中にいる私の存在には気がつかない……。と言うわけですよ」
 じゃあ、大丈夫って事?
「そう、心配は無用です。はじめにきちんと説明しなかった私が原因でもあるのですがね」
「全くだぜ。ゴルドバで冷や冷やしてたオレの気持ちも考えろよ」
 突然、ゼンがシュウに文句を言う。
 そうだよねぇ、ミア達に気付かれたらどうしようってあたしもゼンも不安に思ってたんだけど!!!
 もう最初から隠せないって教えてくれたっていいのにっっ。
「すみません」
 苦笑いを浮かべてシュウは窓辺に立ち、そのまま外を眺める。
 窓の外は森が広がっている。
「どうしたの」
 何も言わない彼にあたしは声を掛ける。
「今から数百年前……そう、400年程前の事。この地で戦争がありました。あなたも知っているでしょう?シェリー」
 突然の話に戸惑いながらもあたしは頷く。
 トエルブス大陸を舞台にした神魔戦争。
 エルフ神族と魔族の全面戦争だったという。
「そうです、今は美しい緑に覆われていますが…当時は見るも無惨な森に成りはてていました……」
 魔王ゼオドニールは滅び、魔王シオドニール・シュバイクはその力を吸収した。
「シュウ?」
 何が言いたいんだろう。
 シュウは静かにこの大陸全土に広がる青々とした森を眺めている。
 何を考えているのか、当時のことを思い出しているのか…それとも…。
 あたしには分からなかった。
「……彼女への影響はそれほどだった。と言うわけですか………。
 と呟いた言葉の意味さえも。
 分からなかった………。
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