「長官、月のマオ社と連絡は取れたのですが………」

 オペレーターが言葉を濁す。

「どうした、何があった」
「両名ともすでにマオ社からどこかに向かった模様です」
「何!!!!!」

 オペレーターが続けた言葉に長官は驚きを隠せない。

「どこに行ったと言うんだあの二人は!!!」
「…ここでないとするならば……、地球か…」

 傍らにいた青年はモニタに映る地球を見て呟く。

「地球の現状を知った上でか?」
「あぁ、分からないほどの子供でもないだろう?その件に関してあの二人は誰よりも敏感だ」
「だからこそ、こちらに来るものだと思っていたんだがな………」

 そう長官は呟いた。

第17話 会議

「その前に、詳しく説明してくれる?」

 GGG本部に行く道すがらあたしは共に向かっているヴィレッタに問い掛ける。
 車は湾上都市を結ぶ道路を走り、DCのある場所から隣にあるGアイランドシティーに向かっていた。

「調べたんじゃなかったの?」

 あたしの問い掛けににヴィレッタは不思議そうに聞いてくる。

「……………そのために地上に出てきたの。リューネがいるから情勢については大丈夫だと思ったの」
「GGGの事までは調べてなかった、というわけね」

 ヴィレッタの言葉にあたしは頷いた。

「リューネ、プロジェクトTDについて知ってるかしら?」
「…DCの宇宙開発部が中心となっている恒星間航行計画プロジェクトの事だったかな?。発案者はフィレオ・プレスティ。試作機プレアデスが地球外周を航行中に事故にあった4年前から凍結してるはずだけど……」
 ヴィレッタの唐突な質問にリューネは思い出しながら答えていく。

 さすがに、詳しい。

「一応、DC総裁の娘なもんでね」
「宇宙開発部がDCと切り離されていることは?」
「知ってるよ。それが、宇宙開発公団だけど…それが何の関係があるの?」

 リューネはヴィレッタの遠回しの問い掛けに首をかしげる。

「プレアデスの事故原因はEI-01と言う謎の生命体だった。その生命体を調べるためにDCの宇宙開発部が切り離され公団という形になった。そしてその生命体から地球を守るために結成されたのがGGGだった」

 いまいちよく分かんないんだけど、GGGっていうのは宇宙開発公団を隠れ蓑にした特殊機関って事よね。

「その生命体の目的は、地球のあらゆる物質を機械に変えてしまう事だった」
「どうして、そんなことが分かったの?」
「……プレアデスの乗組員がその生命体と敵対する物に助けられた時に無限情報サーキットを手に入れたからよ」
「凱が」
「えぇ」

 リューネの言葉にヴィレッタは頷いた。

 ってリューネあなた獅子王凱と知り合いなの?

「そうだよ、凱は修行仲間でさ、試作機プレアデスの乗組員になったときはすっごく喜んでたよ。まさか、事故に遭うとは思わなかったけど…さ…」

 寂しそうにリューネは言う。

「そして開発公団はそれを調べ、彼らと対抗する手段を作り上げた。それがGGG。彼、獅子王凱は事故のせいでほぼ全身がサイボーグ化し彼らと対抗する手段……ガオガイガー……で文字通り身を削って戦った。その行為は戦争で疲弊した人たちに勇気を与えた。彼が勇者王と呼ばれるゆえん。私たちがゾラに行ってる間だそうよ」

 そうヴィレッタは言う。

 その間に車はGアイランドシティーに入り、その中心のGタワーに向かった。

「Gタワーは宇宙開発公団ビルよ。GGGの本部は地球の衛星軌道上にあるけど、こっちで問題ないでしょう?」  あたし達を乗せた車はビルの内部へと入っていった。

 会議が行われるのはGタワーの地下、元々はGGGの本部があった場所だった。

 ちなみに現在、機動防衛艦である『ディビジョンZ超翼射出司令艦ツクヨミ』が作戦終了時に一旦格納される場所が、この元々のGGGの本部があったこの場所にあると言う。

 その会議室は倉庫の様に広く、そして大きい。
 大きなモニタがありそこにはコロニー・ロンデニオンのブライト大佐とアムロ大尉が居た。
 その二人と極東支部にいるプリベンターの面々及びGGGを交えて会議が始まった。

 議題の一つは今後の事。
 GGGのプリベンター協力。

 紛争を未然に防ぐという役目を持つプリベンター。
 けれど、外部からの敵、つまり機械獣や謎の機体と戦うのもプリベンターなわけで。
 連邦軍は頼りないからスーパーロボット集まりといえる、プリベンターに頼らなくちゃならないっていう現実があるみたいなのよね。

 そういう事実があるから、GGGが加入というわけになったみたい。

 たいした混乱もなく。
 凱が勇者王って言うことも有名みたいだし、リューネと甲児君が知り合いって言うこともプラスαな要因みたい(甲児君はなんと宇宙開発公団で勉強中らしい)

 で、肝心なのはこっち。

「まずはDG細胞について分かったことを教えてくれ」

 大河長官の声が会議室内にこだまする。

 そう、DG細胞。
 あたしが拾った金属片。
 たいした事調べられなかった金属片はGGGの顧問博士、世界の十大頭脳の一人と呼ばれる獅子王麗雄博士によって詳しく分析されたのだ。

「うむ、このDG細胞は生体金属と呼べるナノマシンで構成されており衝撃を受けることで変態するようじゃ」

 と麗雄博士は言う。

「主要構成はナノマシンの為に人体及び機体に簡単に浸食できるようじゃ。そして、自分の力でなくなった場所を再生をし、新たな環境に適応するよう修復し増殖していく。これは三大原理といっていいじゃろう」

 さすが十大頭脳。

 麗雄博士がまとめたデータは的確で金属片が何かと言うことが分かってない他の人にも理解できるよう分かりやすくなっている。

「以上の事がセニア王女と儂の見解なんじゃが、何か間違いがあったら訂正して欲しい」

 麗雄博士は黙って聞いていたレインとドモンに問い掛ける。

「ほぼ、間違いはありません。補足するとすれば、DG細胞を取り込んだ人、動物の変化でしょうか…。DG細胞に犯された人、動物は例外なく凶悪化します。単体では何も起こりませんが、ご存じの通りナノマシンの固まりで構成されていますのでひとたび体内等に侵入すると精神系を浸食します。ココからはまだ想像でしかありませんがDG細胞は理性という物を排除し、破壊のみに特化するために凶悪化するのだと考えられています。そして、機体に浸食すると、他者を取り込むという事を行います。博士がおっしゃった、足りない部分を補う、三大理論である自己修復と言えるかも知れません。DG細胞に犯された者は全身がDG細胞に覆われていきます。初期段階ではDG細胞を除去するためのワクチン…ネオ・ジャパンで開発された物がありますので、除去することが可能ですが、全身を覆った場合、助かる率は非常に低くなります」

 レインの言葉に会議室内はざわめく。

「DG細胞の第一発見者は?」
「…ネオ・ジャパンの全大会のガンダムファイターであり、現在はネオ・ジャパンの少佐でもあるウルベ・イシカワ少佐です。デビルガンダム強奪事件の際ウルベ少佐の部隊が追い、DG細胞を持ち帰りました」

 何故、ウルベ・イシカワ少佐がデビルガンダムを追ったのかは分からない。

 レインは詳しく語らず、ドモンもずっと黙ったままだ。
 その表情は険しい。

 キョウジ・カッシュという人と関係することなのだろうか。

「一つ、聞いても?」

 それまでじっと聞いてたヴィレッタがレインに聞く。

「デビルガンダム強奪事件には、キョウジ・カッシュが絡んでいるの?」

 ドモンとレインの二人がキョウジ・カッシュを探している理由、DG細胞に反応したわけ。
 デビルガンダム強奪事件にキョウジ・カッシュが絡んでいるとすれば…。

「そうだ。キョウジがデビルガンダムを作った。母さんを殺し、父さんに全てを押しつけて、デビルガンダムを奪いこの地球に逃げてきたんだ。オレ達はそれを追ってきた…。これで良いだろう?」

 叫ぶようにはき出されたドモンの言葉にあたし達は絶句する。

「私達は4年に一度行われるガンダムファイトを利用してこの地球に降り、キョウジ・カッシュを追うことを命じられたのです」

 後から聞いた話だけど、ナショナルコロニーの人間は地球に降りてくることを禁じられているらしい。

 4年に一度のガンダムファイト…。
 そのファイターならば、自由にその期間…1年のみ…地球を歩き回れるのだそうだ。

「DG細胞の研究は、父が行っています。サイバネテックの権威として有名なのでご存じかも知れませんが」
 感情をあらわにするドモンに対し、レインはどちらかと言えば淡々と話す。
 でもそれが余計に悲しみを伴っているような気がする。

「……世界十大頭脳に近いと言われるミカムラ博士か」

 大河長官の言葉にレインは頷く。

「君たちの事情は深く聞かない。プリベンターはナショナルコロニーに関与しないというコロニー側との盟約がある」
「はい、こちらにもあります。全てのガンダムファイターは、プリベンターには手を出してはならない」
「うむ、そういう条件下の中で、一つだけ手を貸してはもらえないだろうか」

 ブライト大佐の言葉にレインは首をかしげる。

「難しいことではない。デビルガンダムを追跡したウルベ・イシカワ少佐と研究をなさっているミカムラ博士に面会をしたいだけだ。今後の事ネオ・ジャパンと連携を取りながらではないと無理かも知れないからな」 「分かりました。すぐに父とウルベ少佐に連絡を取ります」
「もう、オレ達に用はないな?行くぞ、レイン」

 そう言ってドモンが立ち上がる。

「……、分かったわ。連絡が取れ次第、こちらに連絡を入れるよう、伝えておきます」
「よろしく頼む。ドモン・カッシュ君」

 立ち去ろうとしたドモンを長官が呼び止める。

「何だ」
「力になれなくて済まない」
「……………別に構わない。コレは、オレ達の問題だ。あんた達に迷惑を掛けるつもりはない」

 そう言って今度こそ、ドモンとレインの二人は会議室を出て行った。

「彼らに協力したいのも山々だが、仕方ありませんな」
「えぇ。ナショナルコロニーには連邦政府から独立するかわり、地球圏の内政には干渉しないという不可侵の条約があります…。事実この80年、ナショナルコロニーは内政に干渉してこなかった。またその逆もしかり…。彼らもつらい所でしょう……」

 ブライト大佐の言葉に大河長官は頷く。

 ……クリストフの事、ドモンは聞いてこなかったけれど……。
 仕方ない。
 なんだかんだ言って、連絡しなかったけど(小言がうるさい)連絡取れば……ってどこにいるんだろう。

「ねぇ、リューネ、エーテル通信機どうなった?」

 あたしの隣に座っているリューネにこっそり聞いてみる。

「…………。確かめてないの?」

 何、……その間は。

「ねぇ、セニア」
「確かめてないわよ」
「ふーん」

 だからなにぃ?

「次は、ティターンズに関する一件を報告して欲しい」

 と、レディさんが言う。

 ドモンと入れ違いで入ってきた女性。
 彼女はプリベンターの長官のレディ・アンさん。

 実は会うのは初めてだったりする。

「一週間前の追加報告ですが、潜伏できる廃棄コロニー、及び資源衛星を当たっていますが、まだめぼしい物は見つかっていません」

 とアムロ大尉。

 一週間前、L2コロニー付近でティターンズ所属の物と思われる機体を地球連邦宇宙軍が見つけてたとプリベンターに連絡をしてきた。
 メンバーがその周辺を調べたけれど、それらしい痕跡は見つからなかったという。
 その周辺は廃棄されたコロニー、資源衛星がたくさんある有名な場所で、見つけるのは容易ではないという。

「また、ティターンズの影を踏み損ねたか…」
「動きを見せているのはバイオネットと謎の機体……そして消えたティターンズ。ミケーネ帝国などは所在不明と来たか……。しかもBF団の暗躍もあったな……」
「兎も角今は、各個撃破していくしかないでしょう。そうすれば奴らも動きだす。今はじっと我慢の時だと思いますぞ」

 と大河長官の言葉にあたし達は頷く。

「そうですね」

 そうブライト大佐はうなずいた。

「そう言えば、頼みたいことがあるんだが、カミーユとファの二人がそちらに行っていたら、ロンデニオンに来るように伝えて欲しい」

 は?
 アムロ大尉の言葉に思わずびっくり。

「アムロさん、カミーユさん達は宇宙にいるんじゃないんですか?」

 ウッソがそう聞く。

 みんなもウッソの言葉に頷く。
 だって、あの二人は月にいたのよねぇ?

「いや、マオ社の方で既に休暇の許可を出したと返事があったんだ。それきり二人は行方不明なんだよ」

 ゆ、行方不明って……。

「召集命令をだして、音沙汰なし。再度、連絡したのが1週間前なのでな……」

 とブライト大佐はため息をつきながら言う。

 そう言う事か……。

 1週間前はさっきも話題に出たティターンズのL2コロニー群での謎の行動。
 月からL2コロニー群は近い。

 カミーユはティターンズと因縁があるらしいから、それに向かった可能性は、なくはないんだよね。

「二人を見たら………!!!カミーユ、ファ!!!どこをほっつき歩いていたんだ!!!!」

 突然落ちた、ブライト大佐の雷。
 ……視線の方向がモニタ側じゃなくてこっちの背後。

 振り向いてみれば、入り口の所にはカミーユとファの二人がびっくりしたようにこっちを見てる。

 地球に降りてきてたの?

「プリベンターと言ったらここに通されたのですが……」

 びっくりしているあたし達を尻目にカミーユは言い

「す、済みません。ロンデニオンに向かおうと思ったのですが、社長に……許可を頂きに向かったら……」

 とファは途中で言葉を止める。

「社長……リン・マオが?」

 不機嫌そうなブライト大佐の様子にカミーユとファは困った顔をする。

「まったく、あいつは……。イルムへの嫌がらせがこっちに来るのは何故だ!!!」

 な、何かあったらしいね。

「詳しく説明すると長くなるんだけど、イルムって言うのはさ、テスラ研の所長の息子で、実はマオ社の社長のリンと恋人同士なんだよ。二人とも、昔はブライト大佐の下にいたらしいよ?」

 と、リューネがこっそり教えてくれる。


「済みません、ブライト大佐」
「別に問題ない。出来れば直接地球に降りると連絡が欲しかったがな」

 ブライト大佐の言葉にカミーユとファの二人はますます申し訳なさそうにする。

「まぁ、良いではないですか。二人とも無事だったのですから」

 ブライト大佐をなだめるように大河長官が言う。

「えぇ、次は気をつけるように。分かってるな二人とも」
「こちらは心配したんだ。ジュドー達の一件もあったからな、余計なんだよ」

 ブライト大佐の言葉を受けてアムロ大尉が言う。
 ジュドー達の一件、はもちろん、火星での一件。

「はい、済みません。分かりました」

 いろいろあったけど、コレで会議も終了。

「では、この辺で…」

 と大河長官が会議を閉めようとしたときだった。

「おや、私は、遅れたようですね」

 そんな声が聞こえる……。

 モニタのむこうがわのブライト大佐が唖然とした表情でこちらを見ている。
 そして後ろの方からざわめく会議室。

「シュウ・シラカワ!!!テメェー何しに来やがった!!!!」

 忍の叫び声が会議室にこだました。

「随分な言い種ですね、藤原忍中尉」

 忍の声とは反対に冷静な声が響く。

「よく言うぜ、テメェが何をしでかしたのか忘れた訳じゃねえよな」
「どの面下げてやってきたんだよ!!!」

 忍を援護するかのように甲児君が叫ぶ。

「貴方は、また地上を混乱させようと思ってきたのですか?」

 大作君が問い掛ける。

「白川博士、説明を願えませんか?」

 事態を悟ったのか、大河長官が問い掛ける。

「お好きなように取っていただいて結構ですよ」

 そう、喧嘩を売るかのように彼は言う。
 もうっっ、何でこの人はこんな風に言うのかなぁ!!!

「お前なぁ!!」

 マサキが呆れて言動にため息をつく。

「あのねぇ、そんな風に言うのはやめて」
「セニア」

 あたしをみとめた途端、張り付いた笑顔がなくなったけど。
 怒ってるみたいだけど!
 あたしも悪かったって思ってるけど、今は弁解する時じゃない。

「ブライト大佐、大河長官、レディ長官。それからみんな、今のシュウはこの地上をどうか出てきた訳じゃないです」
「あぁ、セニアの言うとおりだぜ。それはオレが保証する。っつーか、セニアが原因」

 なんであたしに振るのよ!!

「連絡しなかったからじゃない?」

 うっっリューネ、分かってること言わないで。

「と、兎も角マサキ、説明してよ」
「あ、あぁ。今のシュウは、昔のシュウと違う。それはオレが保証する。こいつの行動もオレが保証する。だから、信用して欲しい。こいつはこの地上をどうにかしようって出てきた訳じゃない。むしろその逆だ。この地上の混乱をなくそうって出てきた。そう言うつもりじゃないって言うかも知れないけど、とりあえず、兎も角、頼む」

 そう言ってマサキは頭を下げる。

「あたしからもお願いします」

 あたしも頭を下げる。

 信じてもらえるか分からない。
 でも、今のこの人は信用出来るわ。

「セニア、マサキ。貴方たちがそこまでする必要はありませんよ。私のことは今後の行動でみていただければそれで結構ですよ」

 普通ならいろいろと言うはずなのに、この人は一言ですます。
 それが出来る人なのだけれども、誤解を与えやすいのは事実で、受け入れられにくいって言うのも事実で。

 あたし達でフォローしていくしかないよね。

「相変わらずじゃな、愁よ」
「お久しぶりです、獅子王博士」
「また、おぬしと研究が出来るというのは楽しみじゃよ。性格は兎も角としてな」
「ほめ言葉と受け取らせていただきますよ」

 獅子王博士の言葉にシュウは笑みを見せる。
 少し場が和んでそれでもそのまま解散となった。

「随分、連絡しなかったことに関して言い訳はありますか?」

 で、何でこんな気まずーい雰囲気になってるわけ?

 DCのあるビルに隣接しているマンションの最上階で、あたしはシュウから懇々をお説教されている。
「セニア、誤魔化さないでお願いします」
「………ごめんなさい」

 意地張って、連絡しなかったのは事実。
 だから、素直に謝るわ。

「約束しましたよね」

 そうですね。
 しましたね。

「だから謝ってるじゃないのよぉ」
「心配したんですよ」

 …………。
 その言葉に何も言えなくなる。

「ごめん……」
「分かってもらえれば良いんです。それで」

 静かにシュウは言う。

「……どこにも行かないわよね」

 ふと、そう思った。

 ラ・ギアスにいるなら居るって分かる。
 でも、地上はラ・ギアスより広い。
 どこかに行かれたら分からない。

 探しようがない。

「何故?私は、どこにも行きませんよ」
「絶対?」

 昔みたいに、突然居なくなるのはやめて。

「第一、理由がありません」
「理由があったら居なくなるの?」

 裏を返せばそうなるよね。

「セニア……。約束しますよ、貴女の側にいると」

 シュウの声がそう静かに響く。

「だから、貴女も約束しなさい。勝手な行動をしないと」

 そ、それは…。

「……なるべくじゃダメ?」

 と聞いてみる。

「まぁ、良いでしょう。貴女が勝手な行動するときは私がついて行けば良いだけの事ですから」

 っていうか、何よそれ〜〜〜!!!

「手始めには宇宙でしょうか?貴女はおそらくミカムラ博士にお会いしたいでしょうからね」

 会議の内容を知ったシュウはそう言う。
 あぁ、さっさと連絡取っておけば良かったのかも……。

 後悔したって後の祭りというのはこういう事なんだと、今更ながらに思ってしまったわ。

次回、スーパーロボット大戦〜星達が伝えたいこと〜

「ココ住む〜〜〜」
「構いませんよ、セニア」
「オレも、住む〜〜」
「あたしも〜」
「え?貴方たちもですか?」
「文句言える立場かよ。お前の行動はオレが見張るって言う役目じゃねえか。ここにオレが住まなかったら誰がお前の行動を見張るんだよ」
「そうそう」
「うんうん。みんなで住もう!!」
「せ、セニア」
「こんな、最上階のワンフロア、独り占めなんてずるすぎるし!!」
「そうそう」
「と言うわけで、次回スーパーロボット大戦〜星達が伝えたい事〜第18話:絶体絶命!!!」
「眺め最高〜〜〜〜」