Destiny Third

彼女達が望んだこと
24・ミュータント
「いや〜〜〜〜〜〜」
 何、この展開。
 記憶にあるわよ〜〜〜〜!!!
「……だいたい、着いてくるんだったらココまで着いてくればいいモノを………」
「って言うか、また何で追いかけられてるの〜〜!?」
「それは、オレが聞きたいよ……」
「って言うか、追いかけてきた〜〜〜〜〜!!!!」
 結構大きい頭が二つある蛇がニョロニョロニョロニョロニョロと大量にやってきたのだ!!!
 って言うかここはな、何なのよ〜〜〜〜〜。
「あの部屋にはいるぞ」
 すぐそこに見える扉をガイはさす。
「了解。じゃあちょっと壁でも作っておくか」
 そう言ってマリーチはPSIで氷の壁を作ってしまった。
「マリーチ、すご〜い!!!」
「って言ってる場合じゃないってばぁ!!!」
 理奈をせかしてガイが開けた扉の中に入る。
 そして最後にマリーチが入る。
 部屋の中は、理科室みたいな部屋………。
 見た瞬間、ホルマリン漬けとかあったらどうしようなんて思ったけれど、そんなことなく、ほっと一安心。
 アルゴル大戦時、パルマには天塔の八姉妹達反政府グループが使っていた研究施設があったと言う。
 って言うか、前のラミア星でも同じような所に行かされたよね。
「なんでこんな所に来るの〜〜」
 泣きそうな理奈に思わず同意。
 なんでこんなところ来る必要あるのよ〜。
「聞いてなかったのか?天塔の八姉妹をおびき寄せるのが俺たちの役目。オレたちの行動が筒抜けだったんだ、オレたちの行動を調べなくては無理だ。行動履歴はプリマス本部…パルマ・タワーの中にあるホストコンピューターに登録されている。あのロックを抜けられる人間をあぶり出す。その為には天塔の八姉妹に直接聞くしかないんだ」
 それは分かってる。
 もしかすると………って言うのがあるんでしょう?
 それが問題じゃなくって、なんでこんな化物?が出てくるような場所に来なくちゃならないって事よ。
「まぁ、天塔にはもう居られなくなっちゃったからね。残りの居場所って言うのがこういう研究施設なんだよ。それに、ほら、激しくやり合ったって問題ないでしょう?こういうところは。壊れたって問題ないし」
 そう言う問題かなぁ〜。
「でも、ヘビがたくさん襲ってくるのはやだ〜〜〜」
 それに何で頭が二つなのよ〜〜。
「……ココは、特殊な研究をしていたところだ。ラミア星みたいに。あそこは未確認生物を作り出していたけれど、ココは遺伝子研究の様だな……」
 とガイは周囲を見ながら言う。
「分かるの?」
「まぁ、だいたい」
 そう言って放り投げてあった本を掴む。
 アルゴル大戦のあった3000年前に使われていたにしては……新しすぎる。
「つい最近まで使われてたみたいだな。『パルマ』が遺伝子研究でもしてたかな?」
「何のために?」
「さぁ……」
 とガイは首をかしげぺらぺらと本をめくる。
「……放置されてから……数年……。マリーチ、パルマが動き出してからどのぐらい立つ?」
「ん〜〜、この二、三年」
「二、三年………か……。放置された時期と重なる……。………」
 そう言ってガイは本に目を落とす。
「ねぇ、ガイ、何でココが放置されて二、三年って分かったの?」
「読んだだけだよ。ESPで」
 あ、サイコメトリー。
 そう言えば、コラム星の天塔でもやったよね。
『ダン ダン』
 何かが窓に当たる音がする……。
 ふと部屋の窓を見れば………。
「………、な、何よあれ」
 理奈の声が驚きのあまりかすれてる。
「ず、随分大きい。コウモリだねぇ」
「……あれも……突然変異の一種か」
 あまりの大きさにびっくりして声が出なかった。
 体調30センチ。羽広げたら1メートルの巨大なコウモリが、窓に体当たりしてる……。
「な、何で?」
「プロテクトでも掛けようか。窓を割られたらしゃれにならないし……」
 乾いた笑いを浮かべながらマリーチは窓に近づき、サイコブロックの亜種である物理的ブロックをPSIで施す。
「そんなに持たないな…。と言うわけで、天塔の八姉妹がいるっていうことがこれで判明したんだけど」
「何で分かるの?」
 理奈がマリーチに問い掛ける。
 もしかして………操られてる?
「そう考えた方が無難だな。奴らがオレたちを追いかけてきたことにも納得がいく。ラミア星の廃墟と同じように索敵して天塔の八姉妹が居るところを探した方が良い。闇雲に動くのは良くないだろう…」
 そう言ってガイは地図を広げる。
 地図を見てココに来る前に探した方が早いのではと思ったんだけど、索敵するには地図を見ながらその建物を把握する方が確実なんだって。
 遠距離だと精度が悪くなるそうだ。
「建物自体はこの前より小さいんだね。単なる2階建てって感じ」
 地図を見てそんな感じがした。
「…………ここ、地下がある……。そこに天塔の八姉妹?」
 索敵をしていたガイがそう言う。
「地下?どこに?」
 地図を見ても地下に降りていく階段なんてありそうにない。
「この真下だ」
 とガイは地図を指さずに言う。
 あたし達は屋上からこの建物に入った。
 今はちなみに2階。
「この部屋の真下に地下に入る何かがあるって事か………。向かうか…………テレポートするか……直接入るか」
 マリーチ、直接入るってどういう意味?
「ココの下を壊して……直接下に降りるって言う手があるよね」
「危険すぎるだろう……」
「まぁ、それは冗談として、この下を透視して……安全か確認したらテレポートするって所かな?」
 この下の部屋の地下に………天塔の八姉妹…が…。
「っっ」
 ツキンとした痛みが頭を走る。
「思念?」
 誰の?
「……天塔の八姉妹……」
 黒髪の人……金色の瞳……レオナ・カチュアだ。
 それに、赤い髪に青い瞳…妹のカーシャ・フィーナ。
「千瀬?天塔の八姉妹いるの?」
「うん、レオナ・カチュアとカーシャ・フィーナ。レムル・デュナンとピアス・アルティアは分かんない」
「バラバラって事?」
「……いや、二人もいる。この強い思念はレムル・デュナンとピアス・アルティアの思念だ……」
 ガイが頭を押さえながら言う。
 ガイの言うとおり、青紫の髪に金色の瞳…そして金髪に青灰の瞳……。レムル・デュナンとピアス・アルティアの二人もいる……。
「見えたの?千瀬」
 理奈の言葉にまだ痛む頭を押さえながらあたしは答えた。
「千瀬も受け取ったのか?彼女たちの思念を」
「うん。ガイは大丈夫?」
「あぁ、オレの方はもう落ち着いた。お前は?」
「まだちょっと痛い」
 嫌な痛み。
『フラッシャー様は渡さない』って言われてるみたいで気分悪い。
「ともかくどうするの?このまま下に行くの?」
「問題はないと思う。何かあったときの対処はマリーチに任せる。千瀬、テレポートは出来そうか?」
「少しまだ痛いけど、大丈夫。問題ないよ」
 とガイの問いに答える。
 ココが正念場って奴だよね。
 思念で負けてたら、天塔の八姉妹と対峙したとき負けちゃいそうだもん。
 それだけは絶対に嫌。
 負けたくない。
「分かった。マリーチ、そっちは任せた。テレポートはオレと千瀬に」
「了解」
 ガイの言葉にマリーチは応える。
「千瀬、シンクロするぞ」
 え?どうやるの?
「いつもやってる」
 そうだっけ?
「大丈夫、オレが千瀬に合わせるから」
 ガイの言葉にあたしは頷く。
 何かが重なる感覚。
 あ、この感覚。
 確かにいつもガイとPSIとか使うときに感じる感覚だ…。
 不意に下の部屋の様子が見える。
 この部屋とあまり代わり映えのない部屋。
「問題は特にないようだね」
「じゃ、行きます」
 ふっと、空間が変わり下の部屋に移動が成功したと窓を見て分かる。
「この部屋に、地下の入り口があるの?」
 上の部屋とやっぱりあまり代わり映えのない部屋。
 ただ、一つ、問題が……。
 扉が開けっ放し……。
 って言うか、入り口の戸が存在していない。
 これじゃあ、ヘビが来たときに逃げられない〜〜。
「先に、地下への道を探せば問題ない」
 そう言いながらガイはもうすでに地下への道を探し始めてる。
「どうやって探すのよ」
「索敵と……思念だな」
 あ、天塔の八姉妹が送った思念。
『シューッ、シューッ』
 な、何この音。
「来たよ。ヘビたちが!!!」
 部屋の外をのぞいたマリーチがせっぱ詰まった声で言う。
「どのくらい居るの?」
「見ない方が良いよ。倒れるから」
 そう言ってマリーチはもうのぞき込もうとしない。
 ………かなり多いって事?
『ツキン』
 とまた思念が走る。
「あったよっっ!!!地下の入り口」
 ガイと一緒にESPで探していた理奈が言う。
 この部屋は理科室みたいになっていて、黒板があってその下に踏み台みたいなモノがあるんだけど、その下に…入り口があった。
 地下への扉。
「……ヘビが来る前に急ごう」
「中にもヘビが居ないことを祈りたいね」
 うっっ。
「そんなことはないと思いたいが……。そうも言ってる場合じゃないな」
『シューッ、シューッ』
 って言う音が大きくなる。
 で、これは何なの?
「ん〜ヘビの鳴き声?って奴?」
 か、軽く言わないでよぉ〜マリーチっっ。
 って言うか、理奈が反応ない……。
 顔を見れば真っ青。
 は虫類そう言えば苦手だったよね。
 あたしも好きじゃないけど。
「理奈?大丈夫?」
「何とかね。急いで入ろう」
「うん」
 ガイを先頭にしてあたし達は地下への道を入っていく。
 最後にはマリーチ。
 彼が扉を閉めると中は薄暗くなる。
 階段を下りて入った地下は地上と同じ建物の構造をしていた。
 コンクリートに覆われた壁、塩化ビニルの床。
 等間隔で付けられた電球。
 どこか病院みたいで不気味だ。
「何も出てこないよね」
 ガイの後ろに隠れながらあたしは進む。
「そんな言い方やめてよぉ、千瀬〜」
 理奈を見れば理奈もあたしと同じようにマリーチに引っ付いていた。
「……ガイ、奥の部屋にいる……」
 ここからその部屋は見えない。
 この通路の奥。
 彼女たちはあたし達を待ってる……。
「あぁ」
 あたしの言葉にガイは頷く。
「多分、オレたちが来るのを知ってる。そしてわざと情報が流れているのも気付いている」
「それでも来ないではいられない……か。因果だね。彼女たちは……」
 マリーチがガイの言葉に応える。
 なんか、ウィルさんみたい。
「ウィルが言いそうだな」
「オレもそう思った」
 そして先に進む。
 随分と長い通路。
 その脇には扉もあるけれど。
 彼女たちは、何でこんなところに研究施設を作ったんだろう……。
 彼女たちはどんな気分であたし達を待ちかまえているんだろう。
 考えても無駄な気がした。
 先に天塔の八姉妹が待ちかまえている。
 それだけで、十分だ。
 奥まで進んでいけば、ひときわ大きな扉があった。
 その扉を開ければ広い場所に出る。
 かなり広い。
「フラッシャー様、お待ちしてましたわ」
 ラミア星の時と同じように天塔の八姉妹が出迎える。
 一番奥に彼女たちはいた。
「ここは、我々や反政府軍の『シュラトス』の生体兵器研究所ですわ。ユニットも制作しておりましたわね」
 とピアス・アルティアが言う。
「別にユニットに頼る必要もなかったが、『シュラトス』の面々がうるさかったから作らせただけ」
 ピアスの言葉にレムル・デュナンが答える。
「質問に答えて貰いたい」
「フラッシャー様の問いならば何でも」
 そうピアス・アルティアは微笑む。
「お前達にオレたちの情報を提供しているのは誰だ?」
「提供ではありません。教えてくださっているのです」
 ガイの問いにレオナ・カチュアが答える。
「言ってもいいの?レオナ姉様」
 カーシャ・フィーナがレオナ・カチュアに問い掛ける。
「どうせばれること。私たちにあなた方の動向を教えてくださっているのはデューク・シェル様」
「デュークは今どこにいる」
 一瞬だった。
 レオナ・カチュアが言い終わるか終わらないかのうちにテレポートしてきて銃を突きつけたカーラさん。
 その声はひどく冷静で、いつ引き金が引かれてもおかしくなかった。
「カーラ・ムア。……デューク様は、ココには居ない」
「どこにいる」
「さぁ」
 カーラさんの言葉にレオナ・カチュアは首をかしげる。
「カーラ、戻れ」
 カーラさんを呼ぶアドニスさんの声。
 いつの間に来たのか、あたし達の側にはウィルさん達が居た。
「僕たちの情報は、やっぱり、デューク・シェルから得ていたのかな?」
「その通り。彼は私たちの協力者なのだから」
「だ、そうよ。カーラ。どうするの?」
「……何故、デュークを利用した」
「利用?そんなものしていない。私たちの目的と、彼の目的が一致しただけ。私たちはフラッシャー様を得る事。彼の目的には興味がない」
 レムル・デュナンはカーラさんの問いに淡々と答える。
「デュークの目的……。ガイ……」
「オレより、あんた達の方が詳しいんじゃないのか?」
 カーラさんに目を向けられたガイはそう答える。
「デュークの目的なんて興味がないわ。私たちは私たちの目的を果たさせて貰う。かわいい妹達が果たせなかった目的」
 そうピアス・アルティアが言った瞬間、彼女たちのPSIが大きくなるのを気付く。
「サイコブロックを」
 アドニスさんが言うよりも早く強いサイコブロックを張る。
「やはり、ライア……。あなただけは、どうしても邪魔でしかない」
 レオナ・カチュアが強い視線を向ける。
 彼女の視線の力を受ける寸前に何かが跳ね返したような気がする。
 張り巡らしたサイコブロックじゃないから…テレパスブロックだ。
 ガイとウィルさんが張っている。
「彼女たちの力は、大きい。短期で決めてくれれば良いんだけど。クェス、テレポートの準備。アドとマリーチもサポートに入って。攻撃は、千瀬ちゃんとカーラに任せよう。理奈ちゃんはテレパスブロックの維持」
 ウィルさんがとっさに作戦を練っていく。
「貴方たちの目的はフラッシャーだって言うけれど、どうして?何の理由があるの?」
「それは私たちがフラッシャー様を愛しているから」
 そんなの理由にならない。
 愛してるだけでフラッシャーをどうしようって言うの?
「側にいてくださるだけで十分なの。あなたには分からないわ」
「側にいるだけで十分なんて飾るの?フラッシャーに人形になれって事?」
 さんざん、聞かされてきたけれど。
 固執している気がした。
 自分の物だと言っていながら執拗にライアの存在を消す。
 それはまるで逆説的な事で。
 だからフラッシャーを求めているのかも知れない。
「長い年月の孤独……と言うものなのだろうね」
「ふざけるなっっ」
 ウィルさんが呟いた言葉にレムルが逆上する。
「ウィル・ラーマ。お前は言ったな。全てライアに振り回されていると。お前達はそれで良いというのか?冗談ではない。ライアに振り回されているなんて認めない。私たちが長い間生きていることもそれは私たちの意志。それを愚弄することは許さない」
「それも他愛のない願いだ。彼女は願った。僕も願った、君も願った。他愛のない願い。君達がフラッシャーと居たいという願いも。彼女の願いと同じ。大仰に捉えるから振り回されたと感じる。大仰に捉えるから振り回されているんだよ」
 そうウィルさんはまるで天塔の八姉妹を哀れんでいるかのように悲しそうに言う。
 そして、ふくれあがる天塔の八姉妹のPSI。
「だと言うなら簡単だ。我々の願いが他愛もないというのなら、邪魔な物は全て排除する。そうしてフラッシャー様を返して貰う」
 レムルの声と同時に念波動がおそってくる。
「やはり、強いか……」
 カーラさんが呟く。
 天塔の八姉妹が作り出した念波動は、ラミア星の時よりも強く、拡散させるだけで精一杯だった。
 クスクスと忍び笑いが聞こえる。
「弱いのね、ライア。それではフラッシャー様は守れないわよ?」
 とあざけるように笑うカーシャ・フィーナは言う。
 守れない……。
 冗談じゃないわよ。
「守ってみせるわよ。あんた達に言われなくたって。一つに執着してるあんた達になんか負けるつもりなんてこれっぽっちもない」
「ふざけたことを……」
 そう言う天塔の八姉妹の声なんて聞かない。
 守るって決めたんだもん。
 だから、
「邪魔な物は全て排除するって言ったわね。だったら、こっちもそうさせて貰うからっ」
 じゃなきゃ、天塔の八姉妹は倒せない。
 フレアはそのくらいの気持ちで彼女たちと戦ったのかな?
 あたしは手に意識を集中させる。
 手に力が集まってきて、しびれるような感覚。
 あたしはそれを大きく振りかぶって天塔の八姉妹めがけて投げつけた。
「クェスっ」
 ウィルさんの焦った声が聞こえて、次の瞬間、建物の外に止めてあったイスアにテレポートして、飛び立った瞬間だった。
 建物が爆発を起こしたのは。
「ち、千瀬〜何を投げつけたの〜〜」
 理奈が驚いてあたしに詰め寄ってくる。
 え、えっと……多分電撃?
「で、あれぐらいになるの〜〜」
 え………っと……。
「あの空間は密閉されているようなものだからね。ESP値とPSI値の濃度が高くなっていたと思うよ。その前にもうPSIを使ったりESPを使ってるからね。丁度飽和状態のPSIの時にルイセの電撃がまぁ、スイッチになったと言って良いかな?それで爆発したんだと思うよ。」
 とアドニスさんは教えてくれた。
 って……結局あたしが原因の様なものか……。
「ねぇ、千瀬。結局天塔の八姉妹って何をどうしたかったんだろうね。なんかフラッシャーに固執してるみたいで、それだけで全部終わった気がする」
「うん、あたしもそう思う。………理奈、フラッシャーって……セシル・シルビアって天塔の八姉妹をどう思ってたのかな……」
「ん〜〜〜〜」
 あたしの問いに理奈は首をかしげる。
 彼女たちにとってフラッシャーってどういう存在だったんだろう。
 ライアの記憶見ても、フレアの記憶を見ても……。
 天塔の八姉妹の気持ちはなんだか分からない。
「聞いてみたの?」
 誰にと理奈は言わない。
「あんまりよく分かんないって……」
「そっか……」
 理奈の言葉にあたしは頷く。
 分からないのなら、分からないまま。
 天塔の八姉妹のことはそれで良いのかも知れない。
 そう思った。
 知りたくないって言うのもあるけどね。
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