戻ってきて、リビングのドアを開けようとしたときルートさんに犬たちと遊んで汚れたのだからとシャワーを浴びるように勧められる。
なんだと思ったけど、ルートさんの威圧感に頷く。
入った瞬間、ものすごい物音がっ。
シャワーの音に紛れてルートさんの声もした気がする。
一体何だったんだろう……
物音がしたわけですよ。
ルートさんの声もしたわけですよ。
見に行こうと思ったんだけど、見に行ける状況にあたしがないわけで。
物音って…ちょっとマジで怖いんですけど!!
あたし裸だよ?
なんかピンチな事があっても逃げれないんだよ!!
まぁ…そこまで何かあるって訳じゃないだろうけど。
一応ルートヴィヒさん『ドイツ』とギルベルト『プロイセン』がいる家な訳だし。
下手したら、アルフレッド『アメリカ』が乱入してくる家より安全か?
突然アルってくるから面ryなんだよなぁ……。
ともかく確認だ!!
いつでも臨戦態勢な格好(着替えて準備万端!)でリビングのドアを開ける。
「ギル〜、ルートさん?」
そこからは分からず、中に入ってみる。
と、ギルとルートさん、とキンパのお兄さんと、ラテン系のお兄さんがいた。
が、つかみ合った状態で呆然とあたしの方を見てる。
へ?
あれ?
なんか、まずいときに入って来ちゃった。
いや、何がまずいんだ?
「えっと、……」
「っ、、にげっ」
ギルの言葉が終わらないうちにラテン系の人が突進してきた。
「ふほぉおおおあおあああおああっ。ようやっと逢えたわぁあああああ」
奇声を上げたその人は突然あたしを抱きしめる。
ぎゃ〜〜〜。
「自分、ちゃん?ちゃんやんなぁ!親分、よぉやっと逢えたわぁ」
か、関西弁?のその人はあたしを一旦離し、じっと見る。
焦げ茶色の髪にアイビーグリーンの瞳、日に焼けた肌。
親分と関西弁、えっとまさか、スペっっ。
「うん、うん、ちゃんやわぁ〜〜」
再び抱きしめられる。
いや、抱きしめられてるって言うよりも、抱きつぶされてる気ガス。
おれ、死ぬ、まじ死ぬ。
ちょーやばい。
くるしーっっ。
「ずっと逢いたかったんやで〜〜。ふわぁああああぁあぁぁ、かわえぇぁぁああああああ」
ぐるしー、マジ、しぬ〜。
まじ……意識が抜ける気が………。
「アントン、落ち着け!!」
「このバカ!!抱きつぶすきかよ!!」
誰かが離してくれた気がする。
「っ、大丈夫か?」
ギルの声が聞こえる気がする。
「っっっっっっ」
「落ち着け。ゆっくり深呼吸しろ」
深呼吸?深呼吸か。
「はぁ〜〜」
「落ち着いたか?」
「う、うん」
ギルがあたしの顔を心配そうな顔でのぞき込む。
「良かった。っつーか、アントン!てめ、自分の力考えろ!」
「すまんすまん。つい興奮してもうてん」
興奮してあの馬鹿力ですか〜〜。
マジで死ぬかと思った。
「が怖がってんじゃねえか!!責任とれよ」
うん、なんか軽くギルに守られてる状況。
「いやぁ、ほんまなぁ、ちゃん堪忍な。俺はスペイン、アントーニョ・フェルナンデス・カリエド言うんや。よろしゅうな」
やっぱりスペイン親分だった。
えっと、それよりも、なんであたしの事知ってるんだろう。
「なんで、あたしの事知ってるんですか?」
「ロヴィーノとフェリシアちゃんから聞いたんや。めっちゃ可愛い言うてなぁ。ほんまやなぁあああ、可愛えなぁああ」
「ったく、いい加減、落ち着け!!」
ギルがまた興奮が収まらないアントーニョさんを一発殴る。
「ひどいやんかぁ、ヒーちゃんはぁ」
「いい加減、お前が落ち着けばそれで済むんだよ!!」
「言うたって……ロヴィとフェリシアちゃんがめっちゃ気に入った娘やで、俺も気になってんやで〜」
「そうそう、お兄さんもね、気になってたんだよね。君のこと」
うわぁ、背後から来た。
「フランツ、いつの間に!!後ろから来るんじゃねぇ!!」
「ジルらしくないんじゃない?お兄さんに気づかないなんて」
ニヨニヨしてる金髪の人。
声が某おのさかさんだから……、あ、一回逢ったっけ。
「Bonjour,お兄さんの事覚えてる?」
「えっと……」
フランスってことは分かってるんだけどね……。
名前までは覚えてないんだ。
どうしようかな。
困ってるあたしに、フランスさんは苦笑して
「フランシス・ボヌフォアだよ。覚えてね」
そう言ってあたしの手を取って甲にキスする。
さ、さすがあまりの素早さにあっけにとられたけど。
「これ以上近づくとジルが怒るからね。腕の中に入れて守ってるぐらいだし」
うっ、フランシス兄ちゃんに言われたら思わず自覚した。
今、ギルに抱き寄せられてる状況なんだよっ。
ど、どうしよう。
「誰のせいだ!!お前がココにいるからを守ってるんじゃねえか!!」
「俺のせい?って言うか、お前達が、彼女の事さっさと連れてっちゃったのが問題でしょう?オレ達、ちゃんと話したかったのに」
「っていうか、あん時のアルトの顔がめっちゃおもろかってん」
「そうそう、泣きそうだったよな、アルト」
「確かにアーティの泣きそうなのは面白かったけどさ。お前が笑っちゃダメでしょう。連れてったのお前達なんだから」
「ちょっと待て、あの時に先に連れて行ったのはオレ達じゃなくて先に戻った連中だ。それには日本人なんだから菊と共に行動するのは当然だろう!」
「そりゃそうやけど。なぁ」
「なぁ」
あの時の、あたしが休憩室から出て行った後の時の事か。
いつの話してるのかと思った。
一つ疑問。
「ギル、アルトって誰?」
「あ?あぁ。あん時、挨拶してなかったか」
いや、誰か覚えてないってばぁ。
アルと、フランシスさんと挨拶して……あ、イギリスとも会話したっけ。
名前覚えてないよ。
「えっと」
「名前覚えてない?だよね。俺の事も覚えてなかったもんね」
う、フランシスさんに言われた。
ごめんなさい。
声で判断してます。
「イギリス、アーサー・カークランドの事だよ。アルトってアーサーのスペイン語とかの読みの略(西:アルトゥロ・独:アルトゥル)。ちなみにアーティはアーサーの愛称。覚えなくてもいいよ、あいつの事は」
「そうや、覚えとったってえぇことなんてあらへんしな」
「無茶を言うな!が日本に戻ったらどのみち会う可能性は高いだろう」
「それやったらずっとこっちに居たったらええんとちゃう?ルーも、ヒーちゃんも気に入っとる見たいやし。ロヴィやフェリシアちゃん達なんて泣いてたんやで。ドイツに行っちゃう言うてなぁ」
「だから、無茶を言うなと言ってるんだ!」
「それも悪くねぇよなぁ」
「兄さんまで何を言い出すんだ!」
なんか……ちょっと、どうしたらいいんだか分からない状況になってきましたよ。
菊ちゃんが言ってた『あなたが、我々の目の前に現れたときの衝撃は並大抵の物じゃなかったのですよ。その結果、あなたに興味を持った方が多数おられます』っていうのはこういう状況なのか……。
っていうか、悪友と弟じゃん、今気がついたよ!!
どうしよう、どうしよう、別の意味でやばい。
今気がついた、楽しすぎる〜〜。
っていうか、お腹すいた……。
お腹なりそう。
うー、なったらまたギルに笑われる〜〜。
「ちゃん、どうしたの?」
「え?あ、うん……えっと……夕飯の準備ってどうなってるのかなって」
さすがにちょっとお腹すいたなんて言えません!!
「確かにそうだな。フランツとアントンがいるせいで準備が全く出来ていないって言うのが実情だがな」
ルートさんにばっさり切られるフランシスさんとアントーニョさん。
「せやからな、お詫びっていうか、料理の準備しったったんよ」
料理の準備?
「そうや。準備してあんで。なぁ、ちゃん、スペイン料理とフランス料理どっちが食べたいん?」
アントーニョさんがあたしに聞いてくる。
スペイン料理とフランス料理。
マジデカ〜〜〜。
両方、飯ウマ国家やんか〜〜。
どないしたらええんよ〜〜(思わず、関西弁になっちゃったよ〜)。
「、お前さぁ……」
「フランシスさん、どんな料理作ってくれるんですか」
世界一の美食国家、『フランス』のフランシスさんが作ってくれるなんて。
「そんなに時間も掛けられないからね。簡単な物になるけど」
「俺はそうやないで。スペイン料理っていうたらパエリアやろ」
パエリア……。
「あ、の目が輝いてる……。やっぱそう言うとこ菊に似てんな」
「私、パエリアがいいです!」
ギルの腕を振り切ってあたしはアントーニョさんの目の前に立つ。
「フランシスさんのフランス料理って言うのも捨てきれないですけど、アントーニョさん、私、パエリアが食べたいです。シーフードパエリア!!無理ですか?」
お米が恋しいんです。
さすがに、ジャガイモは飽きました(素材で食え的なのも)orz
なんてルートさんに言えないけど。
こっそり味付けに『クレイジーソルト〜』使ってるし。
「シーフードええよ」
やった〜、さすが海洋国家!!
「ちゃん、お兄さんのフランス料理食べたくないの?」
「それよりも、お米です。ホントは白米食べたいけど、この際だから諦めます。お米食べたいんです!」
うな〜。
「お兄さんの所、お米は付け合わせとかデザートだからねぇ。」
そう言ってフランシスさんはあたしの手を取る。
お米が付け合わせって、デザートってあり得ないです。
って言うか、近いんですけど、ふ、フランシスさん?
「だから、フランツ!!に触ってんじゃねえよ」
ギルは無理矢理フランシスさんの手を外す。
「ジル、ちょっと乱暴過ぎだから。オレ達親友でしょう?」
「はぁ?俺はてめえと親友になった記憶はねえよ。それから、、お前不用心にフランツに近寄りすぎだ!菊から言われてんだよ、フランツにだけは近づけさせんなって」
「そうだ、、兄さんの言うとおりだ。菊はこの件に関して絶対にフランツを近づけさせるなと兄さんに脅しているんだ。菊が刀を出してまで言っている。それほどまでに菊はお前を心配している。分かってはくれないか。フランツはそれほどまでに危険なんだ」
ドイツ兄弟に何故か懇願される。
菊ちゃん、刀出してまでって……フランス兄さんはそれほどまでに危険なのか!
って言うか、そこまであたし不用心かなぁ?
「そこまで言う?リュドヴィックは」
「それほどのことをやっているだろう。フランツ」
「ハハハ、お兄さん泣いちゃうから」
「泣いたって誰も慰めへんで〜」
「わぁ、アントニまで言う。ジルとは親友じゃないけど、お兄さんとは親友でしょう」
「アホ、俺はお前と親友なった記憶ないわ」
「親友じゃないって一人楽しすぎるぜー。さっきの台詞はなんだよ」
「せやけどほんまちゃんは無防備やんな。ロヴィが心配しとったで。ちゃんめっちゃ無防備やからいろんなヤツにつけ込まれかねへんってなぁ。ほんまその通りやんなぁ」
ギルベルトの後ろにかばわれてる状態になってるあたしに向かってアントーニョさんは言う。
「よっしゃ、そんなちゃんの為に親分がパエリア作ったるで。フランシス、手伝ってや」
「しょうがない、手伝うか。じゃあちゃん、ちょっと待っててね」
と二人はキッチンに向かう。
「やっと静かになったか。兄さん、俺は少し汗を流してくるから、のことは任せる」
「お前に言われなくても分かってるって」
「分かってるのか!兄さんがオレ達が帰ってくる前にあの二人を追い出してくれればこんなことにはならなかったんだぞ」
「それは悪かったって」
ギルがルートさんに謝っているときにちょうど電話がなる。
「ほら、電話もなってるし、ルッツも早くシャワー浴びてこいって」
「はぁ」
ため息ついてルートさんは浴室に向かう。
鳴り止まない電話をソファに座ってギルは取る。
ついでにあたしもとなりに座らせられる。
「Hallo」
そこからはキッチンのアントーニョさんとフランシスさんが見えて二人で手際よく料理してるのが見える。
後ろ姿だけなんだけど。
はぁ、なんか、一気に疲れちゃったなぁ……。
「はぁ?ふざけんな?」
電話に向かって叫んでる、ギル。
「ヒーちゃんどないしてん?」
「あんでもねーよ。っつか、こっちの事だっつってんだろ。あんでだよ。ちょっ待てローデリヒっ。ひっっ」
ギルの電話の相手はローデリヒさんらしいよ?
「あのなぁ。ちょっ、くっそっっ」
ギルはそう悪態ついた後あたしに受話器を寄越す。
「なに?」
「出ろって」
ギル、ローデリヒさんと電話してたんだよね?
ローデリヒさん何のようだろう。
ダンスの練習の事かな?
「もしもし」
「Hallo、元気?」
電話の相手はエリザだった。
「どうしたの?エリザ」
『うん、と夕飯を食べようと思って電話してみたのよ』
「そうだったんだ。夕飯って外で?だったらちょっとあれだなぁ」
『どうして?』
「うん、アントーニョさんがねパエリア作ってくれてるの」
『アンタルが?』
「うん」
『そう……』
「なんか、エリザ怖いよ」
『そんな事ないわよ』
うーむ。
気のせいだと思いたいんだけどなぁ。
エリザの声が低くなってるって言うか。
って言うか、さっきからギルがあたしの髪の毛触ってるからちょっとくすぐったいんだけど。
「なぁ、一つ聞いてもえぇ?いつもあんなん?」
「大体」
「一つ聞いても良い?ジル無意識?」
「そこまでは」
電話口でエリザのため息が聞こえる。
『嫌な事考えたくないんだけど。でもせっかくだから、私もローデリヒさんも一緒に食べたいわ。アンタルに聞いてもらってもいい?』
「うん、いいよ」
アントーニョさんの方を見れば何故か3人でこっちを見てる。
ルートさんはちょっとだけ困った顔で、フランシスさんとアントーニョさんはによによ笑ってる。
「?どうしたんですか?」
「何でもないで〜。めっちゃ何でもないでなぁ、ヒーちゃん」
「って言うか、何でいきなり俺に話しふるんだよ」
「何でもあらへんってなぁ。それより何?ちゃん」
「そうそう、エリザとローデリヒさんが来るんだけど、」
「大丈夫やで。心配せんでもえぇよ」
「げ、あの二人来るの?」
「別にえぇやん」
「ジル止めてよ」
「俺にエリザベータを止められると思ってるのか?」
「あぁ、ホントお前って普憫だよね」
「関係ないだろう!!って言うか、何だよその字。不憫はこっちだ!!!」
悪友会話!!
ちょっと聞いてて楽しい。
「エリザ、大丈夫だって。フランシスさん、デザート作ってくれるかなぁ」
「あ、フランツ死んだな」
へ?
『え?フェレンツがいるの?』
「ギル、フェレンツって?フランシスさんの事?」
「あぁ、ハンガリー語でフランツはフェレンツ」
『そう、嫌な予感はしたのよね。そうね』
『エリザ、放っておきなさい』
『そう言う問題じゃありません。あの男を殺さなくちゃ』
今、不穏な言葉が聞こえたよ〜〜。
『安心して、。今』
「退治するから」
電話と、すぐ入り口の方で声がする。
「ひっっ」
「ギルベルト、どうしてなんであなたそこに座ってるの?の隣に」
「さっきなぁ、ちゃんの髪の毛触ってたで」
「アントン、余計な事いうな!」
「余計な事……そう」
ブンと音がして……。
「当分、起き上がられへんな」
隣に座ってたはずのギルはフライパンの餌食になってました。
「ぎ、ギル大丈夫?」
「気にする必要はありませんよ。どうせすぐに復活します」
ろ、ローデリヒさんも冷たい。
もしかしてエリザとローデリヒさんは近くまで来てたのかな?
「フェレンツ?どうしてここに居るのかしら?」
「やぁ、エリザベート」
「さっき、ちゃんの甲にキスしてたで」
「……フェレンツ?死にたいみたいね」
………フライパン殺人事件再び。
「へ、ざまぁ〜」
「お前に言われたくないよっ。ジルベール」
「って言うか、あんた達、そこに正座しなさい。知ってるわよね、出来るわよね。ギルベルト、フェレンツ!」
エリザが二人を床に正座させる。
「待ってくれ、エリザベート、俺だけじゃない、アントニだってちゃんに抱きついてたけど」
「ちょ、待てや。俺まで巻き込むなや」
「………アントン……あなたも何してるんですか。あなたの興奮して言語崩壊してそうなったというのは想像つきますが、いい加減落ち着いたらどうです」
「やって、ちゃんに逢うたら、興奮してもうてん」
「そう言う問題じゃないでしょう」
「アンタル、あなたも座りなさい」
「ちょー待ってや。俺は今夕飯作ってんで?俺が居らんかったら、夕飯出来へんで」
「……なら仕方ないわ。アンタルはご飯作ってて」
「ほな、俺は腕によりを掛けて作ってるわ…ヒーちゃん、フラン、堪忍な」
アントーニョさんは台所に逃げる。
「裏切り者」
「裏切り者ちゃうわ。元はといえば、フランシスコやんか、ドイツにちゃん居るんやったら逢いに行こうやっていうたんは」
「やっぱ、てめえかよ、フランツ!!」
「この場合、全員共犯よ!!」
「エリザ、手加減なさい。あなたが本気でやったら国際問題に発展しますよ」
「じゃあ、死なない程度に」
「それなら良いでしょう」
「死なない程度のどこが手加減なんだよ」
「殺したって良いのよ。ギルベルト」
「うっ」
「女性には優しくだよ。ジル」
「あなたに優しくされても嬉しくないわ。フェレンツ」
「ケセセセ、ざまぁ」
「あんたはもっとよ!!!」
…………あたしには…エリザを止める勇気はありませんでした。
この人達は…昔から……こんな感じだったのかなぁなんて思わず思いました。
菊ちゃん、パエリア、おいしかったよ。
シーフード!!
イカ、エビ、あさり、アントーニョさんはあたしが日本人だって事考えて材料持ってきてくれたみたいで、すっごい嬉しかったです。
そして、ますます白米が恋しくなりました。
日本に戻ったら絶対、白いご飯食べる。
お味噌汁も恋しいな。
ドイツで一回お魚を食べたい。
出来ればお刺身。
そう言えば
「ノルウェーってここからどのくらい?」
「いきなりなんだよ」
「サーモンといくらの親子丼が食べたい」
「…………………塩分高いな。その二つとも」
る、ルートさんその手に持つ物は何?
「塩分成分表だ」
……………べ、別にあたしは塩分取り過ぎじゃないんだからね!!!
ただ、お魚が食べたいんです。
お刺身とか、しめさばとか、お寿司とか……。
それだけなんだってばぁ〜〜。
「じゃあ、お兄さんと一緒に」
「だから、関係ねえじゃん」
「後でスペイン来いや、トマトおいしいで」
「関係ないですね」
まぁ、こんな感じでドイツでやってますよ。
心配しないでね。