蠢く舌がアンジェリークを征服するかのように、口腔内を這い回る。 感じる場所である上顎を丹念に舐められ、歯列を一本一本優しく撫でていく。 彼女の小さな舌に絡ませて、アリオスは、甘い感覚を教えてやる。 「・・・あっん・・・」 唇を離せば、アンジェリークからは艶やかな甘いと息が漏れた。 彼と彼女の唾液で一杯になった口の周りを、アリオスはゆっくりと舐めて拭い取ってやる。 その仕草に感じてか、アンジェリークの青緑の瞳は、深い海の色に変化していった。 「・・・ご主人様・・・」 「アンジェリーク・・・、おまえを誰にもやらねえからな」 「あっ」 息を乱す彼女を抱きしめると、アリオスはそのままベッドへと運んでいく。 彼女をベッドに座らせると、アリオスは、その大きな眼差しを見上げた。 アリオスの手がアンジェリークのメイド服にかかる。 彼は先ず白いエプロンを外すと、ワンピース姿にした。 「あっ、ご主人様!?」 彼は彼女の小さな靴を脱がした後、その足をタイツの上から口付けを送り、スカートの中に手を入れる。 「やめてください・・・」 消え入るような声で、アンジェリークは恥ずかしそうに言うが、止めてくれるアリオスではない。 「お願いです・・・ご主人様」 すっと足を撫でられて、アンジェリークの身体に電流が走った。 「あっ・・・」 「身体は喜んでるみたいだぜ? アンジェ」 「ヤダ・・・」 すっと白いタイツを脱がす。 アリオスの両手がゆっくりと彼女のすんなりとした足を降りてゆく。 アンジェリークは恥ずかしさのあまり瞳を閉じる。 主従関係である以上は逆らうことが出来ない。 そして---- 恋心を持つ相手であるために、逆らえない。 「目を開けろ? ご主人様の言うことが聞けねえか?」 その囁きには怒りはなく、ただ危険な甘さが秘めている。 アンジェリークはその声に魅せられて、ゆっくりと瞳を開けた。 「いい子だ・・・」 まるで褒美を取らせるかのように、アリオスは彼女の耳朶にキスをする。 アンジェリークは、それを首を仰け反らせて受け取った。 「脱げよ?」 真っ直ぐと欲望が滲んだ眼差しを向けられて、アンジェリークは一瞬驚き、その華奢な身体を抱きしめる。 「やっ・・・」 真っ赤になってアンジェリークは唇を噛み締め、幼子のように首を横に振った。 だが、アリオスはそれを許さず強引に手を体からどけさせる。 「俺がこの場で服を破り捨てるか、おまえが脱ぐかどちらかだぜ?」 黄金と翡翠の対をなす瞳で見つめられれば、アンジェリークは逆らえない。 彼女は、震える手でボタンを外し、ワンピースを脱いで、涙が一杯たまった瞳でアリオスを許しを請うように見つめる。 「ダメだ」 アリオスは指をすっと彼女の胸の鍵の谷間に当てる。 「外せ」 「ご主人様・・・」 呼ぶ声は震え、彼女の全身も僅かに震えているのが判る。 「命令だ」 「…はい・・・」 アンジェリークは震えた声で返事をすると、ゆっくりと胸の鍵を外した。 白く豊かな双丘が顔を出し、揺れる。 彼女のそれは完璧だった。 形も崩れずに美しく、またぴんと張っているのに豊かである。 まさに芸術品の粋だとアリオスは思った。 今まで見た中で最高の胸といっても良かった。 「良くやった」 アリオスはそのままアンジェリークを抱きしめると、ベッドへと押し倒す。 アンジェリークもアリオスの体にしがみつくようにして、ベッドに沈み込む。 「おまえ凄く綺麗だ」 「ああっ!」 感嘆の声とともにアリオスが、自分の胸を誉めてくれるのが、アンジェリークにとっては誇らしく思う。 そのまま彼は胸に顔を埋めると、白いそれを舐めながら、胸を持ち上げるようにして揉みしだいていく。 「ああああっ!」 それは初めての感覚だった。 アンジェリークは全身に甘くて痺れるような感覚が駆け上がり、体の中心が熱くなるのを感じる。 唇からは、自らの意志とは関係なく、甘い声が漏れてしまう。 切なくやるせない声が。 「ああんっ!」 強く蕾を吸われながら、舌で優しく転がされたり、根元をきゅっと噛まれたりする。 その甘さと激しさをこうごに刺激を受けて、アンジェリークは体が火照ってしまいしょうがなくなってしまう。 「ご主人様・・・」 「おまえはいいもの持ってるぜ?」 こうごの蕾をしっかりと愛されながら、手でも強弱を施されたマッサージが続けられる。 その柔らかな胸が張り詰めていく感触に、アリオスは我を忘れて夢中になった。 「はあんっ! ご主人様・・・!」 縋るような悩ましい声が、さらにアリオスを高まらせていく。 「これを使わない手はねえな」 アリオスは、一端彼女から離れると、その場で自分が着ていた衣服を総て脱ぎ捨てた。 彼の裸もまた鍛えられていて、無駄な所など一切ない身体だった。 その精悍な身体に、アンジェリークはうっとりと見惚れてしまう。 頬を赤らめながら見つめてくる彼女に、アリオスはフッと笑う。 「触れ」 アリオスはいきなりアンジェリークの小さな手を掴むと、自分の熱く高まったものをその手に掴ませた。 「あっ・・・」 彼のそれは充分なほどに熱を帯びていて、また、固い。 「熱いか?」 「熱いです、ご主人様・・・」 「そのままおまえのここに挟めよ?」 「あ・・・」 「自分で胸を持ってさあ・・・」 「ああ・・・」 谷間に熱いものを宛がわれて、アンジェリークは言われるままに谷間にそれを挟み込んだ。 「あん・・・」 「そうだ・・・、それで俺を思い切り締め付けてみろ?」 息を乱すアリオスがアンジェリークにとっては嬉しい。 彼女もまた息を乱すと、彼の熱く高まったものをその旨でしっかりと締め付け始めた。 「こうですか? ご主人様・・・」 「ああ、もっとだアンジェ・・・、尾間円ならもっと強く締め付けることができるはずだ」 アリオスはアンジェリークの手を上から握り、締める。 「ああっ!」 彼女の手と一緒に、そのまま自分の高まったものを刺激してゆく。 時には強く、そしてやさしく。 「ああっ! ご主人様っ!」 彼の高まったものを包み込んでいるだけナのにもかかわらず、アンジェリークは甘い声を上げ、全身で彼を感じてしまう。 「もっとだアンジェ・・・」 「はいっ! ご主人様・・・!!」 そのまま彼女は身体を上下にちゅらして、彼をしっかりと刺激をして離さない。 「ああっ!」 彼女はいつの間にか、中心から熱いものを流し始め、動くたびに淫らな音を発し始める。 ッたく、調教しがいのある女だぜ? 良い身体をしている・・・ アリオスはそのまま彼女の歌詞へと手を伸ばし、いつのまにか砦の中に手を突っ込んだ。 「やっ!!」 彼がほんの少し指を動かしたとき、蜜が音を耐えて指に絡み、アンジェリークは全身を震わせる。 「ああんっ」 アリオスがゆっくりとそこから指を外し、蜜で濡れた指を彼女の目の前に持ってゆくと、彼はそれを舐めた。 「ああっ・・・」 その淫らな行為を見るだけでも、身体も心も潤んでしまう。 「お楽しみはこれからだぜ? アンジェリーク・・・」 アリオスは不敵な笑みを浮かべると、彼女の胸の谷間から、さらに大きくなった自分自身を抜いた---- |