C'est Toi


「言っとくが、俺のセックスは凄いぜ? 一回じゃすまねえ。構わねえか?」
 耳に入れば凄く恥ずかしい言葉。
だが、神秘と淫魔を宿したアリオスの瞳で見つめられれば、麻痺したように何も出来ない。
「あっ、一回だけじゃないって、今までのひとは?」
「今まではねえよ。おまえだけだ・・・」
「んんっ・・・!」
 深い口づけを与えられて、アンジェリークは身体を震わせた。
 腫れるまで唇を吸われた後は、そこを舌先でなぞられる。
「はあっ!」
 甘い吐息が彼女から漏れたのと同時に、彼の舌は彼女の腔口内を凌辱し始めた。
 蠢く彼の舌は、彼女の上顎を刺激したり、歯の一本までも愛撫をする。
 痺れるような感覚が肌を伝わり、アンジェリークはその感覚に溺れていった。

「あっん・・・」
 唇を離されて、アンジェリークは名残惜しげな声を上げる。
 その艶やかさが籠った声が堪らなくて、アリオスは、誘うようにぷっくりと膨らんでいる唇を舐めてやった。
 離しても艶やかな彼女の瞳は、アリオスの心を捕らえて離さない。
「おまえはなんて綺麗なんだよ、そんなに・・・」
「あっ!」
 彼の唇が彼女の純白の首筋を捕らえた。
 強く吸われ、その痛みと次にくる快楽の波に、アンジェリークは無意識によがる。
 彼女のメスとしての香りが、アリオスをさらにオスにして、気分を高めていく。
「アンジェ・・・」
 しっかりと抱き締めて彼女を離さないようにしてから、アリオスは首筋の至るところに赤い所有の痕を付けていく。
 それはアリオスが”男”としての征服欲であった。

「んっ、あっ・・・!!」
 彼の唇は徐々に下がってくる。
 首筋だけでは飽き足らず、彼は鎖骨の回りにも所有の花びらを散らした。
「あんっ!」
 突然背中を向けられ、アンジェリークは甘い声を上げる。
 アリオスは、首筋にかかる栗色の髪を上げてやると、そこに唇をもっていった。
「はあん」
 うなじにも舌を這わせたあと、強く首筋を吸い上げていく。
 真紅の愛の証しを刻み付けて。

「んっ!」
 そのままアリオスは、滑らかな背中を唇で辿りながら、背後からぎゅっと胸を掴んだ。
「いやっん!」
 彼の手はすくい上げるように彼女の胸を揉みこみ、息を乱しながら耳朶を噛む。
「アリオスっ・・・!」
 指先で薔薇色の蕾を掴まれ、彼女はさらに息を弾ませた。
 アリオスは、勃ちあがった薔薇色の蕾を手のひらでまったりと愛している。
「ああっ!」
 そのまま彼は唇を背中へと下ろしていき、キスの雨を降らせた。
 染み一つない美しい白い肌が、アリオスの色に染められていく。
「他の男にこんなことはさせねえからな」
 痣になるまでアリオスは肌を吸い上げ、自分のものだということを刻み付けた。

「あっ!!」
 アリオスの唇はヒップにたどり着き、彼はその感触を楽しむかのように、舌をクレウ゛ァスに入る。
「いやあっ!!」
 丁寧に舌が溝の一本一本を舐め尽くす。
「アリオス、ダメっ! 汚いから」
「ちゃんと綺麗だぜ?」
「んっ! ああっ!!」
 彼女の腰がうねりを上げながら、揺すった。
 豊かなそこを吸い上げ赤い痕を残す。
 彼は不意に彼女の腰を持ち上げると、秘所に指先を延ばした。
 茂みを撫でた後、スリットに指を延ばす。
「いやあんっ!」
 そこに指を入れれば、既に湿った音を立てている。
「おまえ相当感じてるだろ?」
 淫らな言葉を甘い声で囁かれて、アンジェリークは、顔から火が出そうだった。

 「ああっ!」
 長い指で巧みに攻められ、彼女は快楽の余り唇を噛み締める。
 宝石を探り当てると、アリオスはそこを重点的に擦り上げ始める。
 始めて知る官能の疼きに、アンジェリークは身体を震わせる。
「まだ被ってるな、皮。俺が後で取ってやるよ」
「やんっ・・・」
 その部分をアリオスが擦れば擦るほど、淫らな蜜の音は大きくなり、熱を帯びてきた。
「アリオス・・・!」
 自分が淫摩な格好をしていることは判っている。
 だが、彼が与える快楽が余りにも心地好くて、アンジェリークは、溺れる。
「あっ、ああん!」
 乱れる彼女が可愛すぎて、アリオスを駆り立てた。

「はあっ!」
 彼はゆっくりと指を入り口に近付け、まずは指を一本胎内(なか)に入れる。
「あっ」
 熱い場所に入った冷たい指先は、暖められていく。
「あっ、あんっ!!」
 水音はさらに大きくなり、アリオスは指先で彼女をかき混ぜた。
「アリオスっ!」
 腰に力が入らない。
 ふらふらと揺れるだけ。
「感覚に素直になれ? 感じろよ?」
「はあっ」
 彼がある一か所をつつくと、電流が全身に走った。
「んっ! あああっ!!」
 アリオスの指は、胎内と宝石を同時に攻め立てる。
 指は二本に増やされ、動きはさらに早くなる。
「あん、あんっ、ああっ!!!!」
 彼女の胎内からは蜜が怒濤に流れだし、彼の手首を濡らす。
「アリオス!」
 親指と人差し指で宝石を強く摘み、胎内の二本の指で彼女が感じる場所を引っかく。
「はあっ!!!」
 初めての彼女のために、手加減はしているが、そこは”ゴールドフィンガー”。指の動きだけで、彼女を高みへと押し上げていく。
「あっ、あああ!!!」
 高まる嬌声は、彼女がどれだけ感じているかを、アリオスに知らしめた。
「アリオスぅ!!!」
 アリオスが与えてくれる快楽以外は、もうアンジェリークは考えられない。
 瞼の目の前が星でチカチカと光る。
「アリオスっ!」
 彼女は全身が震え、頭の中の全てが真っ白になるのが判る。
 アンジェリークは、アリオスの指先によって、初めての”エクスタシー”を得て、軽い失神を経験した。


 アリオスは失神したアンジェリークの華奢な身体を抱き締めると、口許に笑みを浮かべ、閉じられた瞼にキスをする。
「最高だぜ、アンジェ」

 間もなくアンジェリークは意識を取り戻し、ゆっくりと瞳を開けた。
「あっ・・・」
「いいイキっぷりだったな?」
 彼の言葉に、アンジェリークは真っ赤になる。
「悪ぃがこれからのほうが長いぜ?」
 息を呑む間もなく、アンジェリークは肌にアリオスの唇を感じた。


コメント

chatで生まれた、
「アリオスAV監督、アンジェ女優」物です。
ははははは。
中々オーディション本編に進みません(笑)
今頑張ってます、アリオスさん。
次回はとうとう・・・!
その後にまだまだ(笑)