C'est Toi

23


 愛の言葉を囁かれて、アンジェリークは嬉しさの余り、ずっと泣き続けていた。
「泣くようなことかよ…」
 アリオスの言葉には、どこか照れくささが滲み出ている。
「だって・・・、嬉しいんだもん」
 はにかんで俯くアンジェリークが愛らしくて、アリオスはぎゅっと抱き締めた。
「おまえも気付けよ? あんなに俺とやりまくってるのに」
「だって、エンペラーは平気だと思ってたんだもん・・・。私とじゃなくても何回も出来るって、思ってたもん」
 ありがちな誤解に、アリオスは苦笑するだけ。
 頬にキスをした後、アンジェリークの白い肌をまさぐり始める。
「やっん・・・!」
「俺は確かに、今までは愛がなくても、何度かなら女を抱けた・・・。だが、こんなに抱きまくれねえよ、愛情がなかったらな」
「あっ、んんっ・・・」
 アリオスに乳首をこねくり回されて、甘い痺れに、アンジェリークは上手く返事をすることが出来なくなった。
「また、躰に火がついたみてえだな? いいこだ・・・」
「んんっ・・・!」
 アリオスは白い首筋に唇を落として吸い上げながら、アンジェリークの胸の感触を楽しむ。
「おまえがイイから、またしたくなっちまっただろ?」
「アリ・・・っ!!」
 再びアリオスに組み敷かれて、愛の行為に溺れた。
 つんと勃ち上がった乳首を含まれ、エンペラーの舌で巧みに転がされる。
 時には繊細に、時には激しく丁寧に愛してくれた。
「んんっ・・・!!」
「俺だけのものっていう、印を付けまくってやる」
「やっ、んんっ・・・!!」
 白い丘に唇を寄せると、滑らかで吸い付いてくる。
「あっ、んん・・・!」
 面白いように吸い付く肌を楽しみながら、アリオスは所有の肌を散らしていく。
「んっ・・・! ああ・・・!」
「おまえは俺だけのもんだからな。忘れるな」
 紅い所有の花が咲き乱れる白い肌は、完全にアリオス色に染まっていた。
 アリオスは胸に所有の痕をくまなく付けた後、豊かな白いそれに顔を埋める。
「おまえ、柔らかくって最高だぜ? この道16年の俺だが、おまえは最高の胸をしているぜ」
 顔を埋めて、まるで子供のようにその感触を楽しむアリオスが可愛くて、アンジェリークは髪をくしゃりと梳かした。
「あっああ・・・」
 甘くも官能的な声に、アリオスは興奮を隠しきられない。
「きれいで最高だぜ」
「次はおまえの番だぜ? 俺が下になるから、俺のをおまえの胸で挟めよ」
 アリオスが指差したのは、熱くて高まった自分自身。
 余りに官能的で、アンジェリークは生唾を呑み込んだ。

 誰よりも、私がアリオスを愛していていることを、証明したい・・・。
 ローズよりもあなたを感じさせたい・・・。

 仰向けになったアリオスの熱いものを手に取ると、アンジェリークは胸の谷間で愛し始める。
 一生懸命締め付け、こすり、アリオスを気持ちよくしていく。
「アンジェ・・・」
 百戦錬磨なアリオスが息を乱してくれるのが嬉しい。
 アンジェリークは、もっとアリオスが喜んでくれる姿が見たくて、ご奉仕をする。

 こうやって、相手を喜ばせるのは、何て気持ちがいいんだろう・・・。

「アンジェ、サンキュ。ご褒美をやるぜ」
「あっ・・・」
 アリオスが熱いものを胸の谷間から抜いてしまうと、何とも言えない喪失感を味わった。
 今度はアンジェリークがベッドに寝かされる番になる。
「ご褒美だ・・・」
 足をいきなり大きく開かされて、アンジェリークは腰を揺らした。
「やんっ!」
「こんなに濡らして、いやらしいな」
「やだ・・・」
 アリオスの指が襞を開いて、露わにする。
「おまえのこれは俺の最高の精力剤だからな。いくらでもやれるぜ。俺には一生、バイアグラは必要ねえよ」
 舌先で、アンジェリークの濡れた場所を綺麗に舐め始めた。
「やっ、んんっ・・・!」
「おまえ、すげー感度いいな?」
「アリオスっ・・・!!」
 熱を帯びた敏感な花肉を舌で舐め回されて、シーツを蜜で汚す。
「あっ、んんっ・・・!!」
 アリオスの舌が、ひくついた蜜壺に入ってきた。
「やだっ!!」
 ひくついている部分をアリオスが吸い付いてくると、もう堪らなくなる。
「いやあんっ!」
 アリオスの唇に濡れた場所を押しつけて、アンジェリークは激しく震える。
 ”ゴールドフィンガー”と評判のエンペラーの指が、アンジェリークの胎内をかき混ぜ始めた。
「・・・やっ、だっ!!!」
 アリオスのフィンガーテクニックはやはり凄くて、アンジェリークから蜜が噴き上がる。
「いやああんっ!」
 瞼に星が瞬いて、今日何度目か判らない絶頂に、アンジェリークは沈み込んだ。

 艶やかなアンジェリークにアリオスは堪らなくなって、ぎゅっと抱き締めてキスを送る。
 アンジェリークの胎内に入りたくて堪らなくて、アリオスは入り口を熱いモノでなぞり始めた。
「んんっ・・・!!」
 ゆっくりと目を開けると、アリオスの熱を帯びた瞳とぶつかる。
「アンジェ・・・」
「あっ!!」
 名前を甘く囁かれた瞬間、アリオスが胎内に入ってきた。
「おまえの熱を感じたい・・・」
「んんっ・・・!!」
 力強いアリオスの分身をいっぱいに感じる。
「アリオスでいっぱいっ!」
「ああ。もっといっぱいにしてやるよ」
 アリオスが腰を進める度に、アンジェリークは息を甘く詰めた。
「やあんっ!!!」
 完全にアリオスが入り切ると、アンジェリークは大きく深呼吸をする。
「ああっ!」
 きつい締め付けの中、アリオスはゆっくりと腰を動かして、この上なく優しく動き始める。
 甘い愛の行為だ。
「あっ、やんっ・・・!」
 アリオスの動きに翻弄されながら、アンジェリークも腰を揺らして受け入れていった。
 アリオスの動きが徐々に早く、激しくなる。
「あっ・・・んんっ!!」
 何度もくる突き上げに、快楽の余りにアリオスにすがりついた。
「アンジェ、すげえいいぜ・・・」
「あっ、いやっ・・・!!!」
 アンジェリークの躰を知り過ぎているアリオスは、集中的に彼女が一番感じる場所を突き上げていく。
「アンジェ・・・」
「はあんっ、アリオスっ!!!」
 再び、アリオスが紡ぐ快楽の世界へ突き進む。
「あっ、あああっ!!」
 蠢くアンジェリークの胎内は、アリオスをしっかりと締め付けていく。
 お互いに、がくがくと快楽で躰を震わせ始めた。
 やはり直に感じる熱は、お互いの最高の快楽を紡ぐ。
「クッ、アンジェっ・・・!!!」
「アリオスっ・・・!!!」
 アリオスは熱いものをアンジェリークの胎内に放出し、ふたりで熱い高みに舞い上がった。

 お互いに繋がったまま、二人はしっかりと抱き合う。
「おまえ、あったけえな」
「あっ、アリオス・・・」
 アリオスの熱いものが、アンジェリークの胎内で力を増し始めるのを感じ、彼女は喘いだ。
「・・・今のアパート引き払って、俺のとこで正式に暮らそうぜ。俺がちゃんとおまえを面倒をみるから」
「あっ、アリオス・・・!」
 涙が出るほどアンジェリークは嬉しくて堪らない。
 甘い声で喘ぎながら、返事かのようにアリオスをしっかりと抱き締めた。
 更に、アリオスは力を増す。
「あっ、あんっ!!!」
 もう返事をすることが出来ない。
 アンジェリークはアリオスをしっかりと締め付けて、無意識に腰を振り始めた。
「話は後だ・・・。おまえたまらねえ・・・」
「ああんっ!!」
 胎内にいるアリオスが更に力を増して、アンジェリークを攻め立て始める。
 先程よりも、まだ力強い。
「あっ、いやあんっ!!!」
 激しさを増した突き上げに、アンジェリークは快楽の淵に追い込まれた。
「ああっ!!」
 お互いに魂の底から愛し合った行為は、更に快楽を生み、高みへと押し上げる。
 ふたりはもうこれ以上ない相手との愛のある行為に、至福を感じていた。

コメント

chatで生まれた、
「アリオスAV監督、アンジェ女優」物です。
久しぶりの更新です。
今何だかエンペラーブームです。
これからまじめに更新しないと、エンペラーに怒られそうだ(笑)