突然、アリオスは愛撫を止めると、アンジェリークにローウ゛を掛けた。 「アリオス?」 「カメラテストは中止だ」 彼はそれだけを言うと、立上がり、ローウ゛を羽織った。 ・・・そんな・・・。 私は、エンペラーにとったら”ローズ以下”ってこと・・・? ショックだった。 身体がほんの少し震えるのを感じる。 「アンジェ、早く着替えて来い。セックスの続きは家でする」 アンジェリークは動けなかった。 全身に悔しさが滲んできて、泣きたくなる。 彼を潤んだ瞳で見つめると、彼女は恨めしげに見た。 「・・・。やっぱり、私じゃ、だめなんだ・・・。私なんかいらないんだ・・・」 唇を噛み締めると、アンジェリークは思い詰めたように部屋から駆け出そうとする。 「待て!」 アンジェリークの思い詰めた表情に、アリオスははっと息を呑み、慌てて彼女の華奢な腕を掴んだ 「嫌・・・、放してっ!」 「ダメだ!」 じっと彼女の眼差しを見つめると、大きな瞳が涙でいっぱいに潤んでいる。 「・・・私なんか、エンペラーはいらないんでしょう? だったら私は消えたほうがいいもの・・・」 「消えさせねえ!! おまえはずっといるんだ・・・」 アリオスはアンジェリークを抱き寄せ、その腕の中に閉じ込めてしまう。 「・・・放して、だって、私・・・、あなたが他の女性とするのは、見たくないもの・・・。嫌だもの・・・。だから・・・」 もうこれ以上は言葉はいらないとばかりに、アリオスは優しい笑みを浮かべると、アンジェリークに深いキスを送る。 包み込むような甘いキスに、彼女は抵抗する力を奪われてしまった。 「あっ・・・、いや・・・」 甘い声の抵抗なんて説得力のかけらもない。 震える彼女を抱き上げると、アリオスはベッドに戻った。 「いやっ! 帰るんだから、おうちに・・・! 私のアパートに・・・!」 足をばたばたとさせて、アンジェリークは最後の抵抗をするが、アリオスには通じない。 「おまえは、ずっと俺のそばにいろ。・・・返さない!」 きっぱりと情熱的に言われて、アンジェリークはぴたりと暴れるのを止めた。 「アリオス・・・、そばにいていいの?」 潤んだ眼差しを、彼女は切なげに投げ掛ける。 「ああ。そばにいろ」 アリオスはぎゅっと抱き締めると、耳元で強く囁いた。 「うん、そばにいたい・・・」 「アンジェ・・・」 アリオスは再びローウ゛をはぎ取ると、アンジェリークの甘い肢体を愛し始める。 「あっ・・・!!」 胸を揉みこまれれば、彼女の唇からは極上の甘い声が漏れた。 身体に再び甘い戦慄が流れ込む。 「アンジェリーク・・・」 「あっ・・・!」 蕾を何度も舌で転がされる度に、アンジェリークは甘い声を上げずにはいられない。 「お前の肌がこんなに綺麗に染まることを、誰にも見せたくねえ…。 俺以外には晒したくねえんだ…。 アンジェ…、おまえは俺だけのものだ・・・。映像なんかで晒させない…」 「アリオスっ・・・!」 身体をのけ反らせながら、愛撫に彼女は溺れた。 彼がカメラテストを止めた本当の理由。 それが、独占欲からだと判り、胸が苦しくなるほど嬉しかった。 彼の指が下に滑り落ちていく。 先程から攻め立てられ、アンジェリークの秘所は蜜でべっとりとしている。 彼の指が中心部分を突く。しびれるような感覚が、彼女を襲った。 「あ、ああっ!」 高らかな声を上げながら、アンジェリークは腰を振り始める。 アリオスから情熱的な言葉を囁かれた後のせいか、彼女は感じやすくなっていた。 固くなった宝石を摘めば、とたんに美しい身体は跳ね上がる。 「あっ、ああんっ!」 指先でいじりながら、襞を刺激してやると、アンジェリークは恍惚とした表情となった。 「ああっ!」 長い指が、胎内をぐるりとかき混ぜる。 その感覚は甘く切なかった。 「アリオス・・・っ!」 足を大きく開かされた上に、熱く熟れた部分に彼は唇を這わせてくる。 「あっ、ああんっ!」 舌の心地が良すぎて、涙を流した。 腰が淫らに動いていく。 もう快楽は目の前まできている。 「あ、あああっ!!」 懇願するかのように腰を振るアンジェリークを見、満足そうに笑うと、アリオスは濡れた場所から顔を上げた。 「アリオス…」 「最高の世界を味合わせてやるぜ?」 「ありっ!!!」 彼は彼女の脚の間に身体を入れると、そのまま熱いものを、濡れた場所に宛がう。 「は、ああああっ!!!」 求めていた場所にぴったりと納まる彼に、彼女は満足そうな嬌声を上げる。 「ああっ!!」 じかに伝わる熱は初めてだった。 アンジェリークは驚いたようにアリオスを見つめる。 彼は微笑んだだけだったが、次の瞬間から、アンジェリークは言葉が発せなくなった。 「あっ!!! ああああん!!」 初めて感じる直の熱さと力強さ。 アンジェリークは腰をくねらせながら、その熱に喘ぐ。 頭の芯が痺れてきて、身体が何度も揺さぶりをかけられた。 …私、アリオスを直に感じているんだ… 「あああっ!!!」 彼がほんの少し動くだけで、酷く感じる。 しっかりとアリオスを締め付けて、この熱がどうか逃げていかないようにと頑張る。 「アリオス・・・っ!!!」 「アンジェっ!!」 お互いに補いたいところを補い合いながら、二人は夢のような感覚になった。 アリオスはアンジェリークをしっかりと揺さぶり、彼女は彼を強く締め付けている。 「はあ、ああ、ああああっうう!!!」 「アンジェ・・・っ!!!」 お互いに快楽に向かって進みあう。 愛し合うものとして。 男女として------ 「あっ、あああ--------!!!!!!!」 手をしっかりと握り合う。 二人は、最高の高みに今、上り詰めた------ お互いが最高のパートナーであることを、再度確認しあう。 熱いものを交換し合い、真の意味で”ひとつ”になるのだった。 もう離れられない・・・。 もう離れたくないから…。 意識をそのまま失い、アンジェリークは暫くの間眠っていた。 次に目を覚ました時は、アリオスが見つめてくれている。 「アリオス…」 「おい絶対に家には帰さねえからな?」 ぎゅっと抱き締められ、彼の腕の中でアンジェリークは幸せな溜息を吐いた。 「うん・・・。ずっとあなたのそばにいたいから…」 「アンジェ…」 アリオスは澄んだ眼差しをアンジェリークに向ける。 「-------愛してる」 アリオス…!!!! 次の瞬間、アンジェリークは嬉しさのあまり、彼の胸の中で泣き出し、暫くの間泣き続けていた------ |
コメント
chatで生まれた、
「アリオスAV監督、アンジェ女優」物です。
少し物語が進みました。
果たして二人の運命は!?(笑)