C'est Toi

18


 きっとこんな淫らなこと許されないと思う…。
 だけど、どうしてもアリオスさんの傍にいたいの。
 本当の意味でのパートナーになりたいの…

 切なげにアンジェリークは思いながら、朝目が覚めた。
 体の奥はとても甘くてけだるい。
 昨日の夜ご飯が効いたのか、アリオスに二度ほど求められたせいだ。
 だが幸せの甘い感覚だと彼女は思う。

 これが本当の意味でのパートナーだったら、もっともっと、嬉しいのにな?

 アンジェリークが時計を見ると今は6時過ぎ。
 そろそろ起きて朝食の支度と、弁当を作らなければならない。
 今日からアリオスの家から学校に通うので、若干、近いのは嬉しいのだが、やはりなれないキッチンだ。いつもの時間で行いたいというのが本音だった。
 身体を動かしてベッドから出ようとすると、突然身体を強い腕で捕まれ、そのまま上掛けの中に引きずり込まれてしまう。
「きゃあっ」
「…まだ早いだろ?」
 少し眠そうなセクシーな声で、アリオスは耳元で囁き抱きすくめる。
「アリオスさん・・・、だって、ご飯も作らないといけないし、お弁当も・・・。
 学校遅刻しちゃうし…」
 甘い懇願をされると、アンジェリークを大切に思っているアリオスは弱くて。
「そうか…。
 アンジェ、”アリオスさん”は止めろ。ちゃんと”アリオス”って呼ばなきゃ、返事しねえからな?」
「うん…」
 一度だけぎゅっとアリオスは甘い肢体を抱きしめた後、彼女に甘い甘いキスをする。
「あふ・・・」
 アリオスのキスはいつも力強い。優しくもないが乱暴でもない。そう言葉でいえば-----情熱的。ということになるのだろうか。
 舌で唇をこじ開け、口腔内に侵入しながら愛していく。
 体の奥に眠っていた熱い感覚を呼び覚ますには、彼のキスほど最高のものはない。
 大好きで堪らないアリオスだから、彼女は身体を簡単に開いてしまう。
 彼以外の男性なら、こんなことは絶対にしない-------
「ふっ…」
 たっぷりとキスされて、アンジェリークは甘い息を深く吐く。
「本当は、もっと一緒に寝ていたいがな…。これだから、月曜日は嫌なんだよ」
「うん、私も」
「なあ、俺の分も弁当作ってくれねえか? 一度おまえのメシ食ったら、コンビニ弁当は食えねえよ」
 彼の胃袋にも満足してもらえたようで、アンジェリークは堪らなく嬉しかった。
「うん。頑張って作るわね」
 アンジェリークはそう言うと、ベッドに下に落ちているバスローブを拾って、上掛けの中で着替える。
 それが終わってようやく、ベッドから出ることが出来た。
 アンジェリーク軽くシャワーを浴びた後、自分の部屋に戻ると、制服を着て身支度をする。
 こうしていれば普通の女子高生だが、一旦これを脱ぐとただの恋する女になる。
「さてと! アリオスのためにご飯作らなきゃ!」
 アンジェリークはうきうきとした気分でキッチンに向かった。

 キッチンでことことと食事を作る音に幸せを感じながら、アリオスは暫くベッドの中で寝転んでいた。

 今まで朝なんて煩わしいだけだったのにな…。
 音一つだけでこんな幸せになれるなんてな…

 自分の変わりように苦笑しながら、アリオスもベッドから出てバスルームに向かう。
 彼の心も体も、この週末から満たされて、とても幸せな気分になっている。

 一月といわずに永遠にそばにおいていてえ…
 このまま俺のものにしたい…。
 この一月で必ず・・・

 アリオスはシャワーを浴びながら、とても快適な気分を味わっていた。


「えっと、お弁当は完了…。
 後は朝ごはんだけど・・、チーズオムレツとスープ、パン、サラダでいいかな」
 先ずはアリオスのためにコーヒーを豆から挽く。
 とてもいい香りがしてそれを楽しみながら、コーヒーを点てる。
 彼はブラック、彼女はカフェオレ。
 パンを焼いて、サラダも手早く作り、残りはアツアツのチーズオムレツだけ。
「これが一番難しいのよね〜」
 だが料理の腕だけは磨いているので、アンジェリークはおいしそうなチーズオムレツを作り上げた。
「美味そうだな?」
 いいにおいに誘われて、まだ着替えていないというのに、アリオスはタオル一丁の姿でキッチンに入ってきた。
 振り返るなり、アンジェリークはその艶やかさに真っ赤になってしまう。
 水が滴る髪はとても艶っぽくて、彼女は真っ赤になりながら、背中を向けてしまった。
 その姿が可愛い。
 制服に白いエプロンが眩しいぐらいに似合っていて、アリオスももう堪らなくなってしまう。
「アンジェ…っ」
「えっ、ああんっ!!」
 いきなり彼に後ろから抱きしめられたかと思うと、キッチンのふちに手をつけさせられる。
「あっ、アリオスっ!」
 スカートをめくり下着を脱がされると、直ぐに中心を撫でられた。
「はあんっ!」
 花芯を指で弄られるだけなのに、蜜は止め処となく溢れてしまう。
「時間がねえからな…」
 アリオスは言うと、いきなり濡れ始めたばかりの場所に熱いものを宛がってきた。
「あっ、あああんっ!!」
 暑いもので揺さぶりをかけられ力強く突き上げられる。
 愛し合い始めてからまだ僅かしかたってはいない。
 だがアリオスは既にアンジェリークの身体を全て知り尽くしていた。
「おまえはどうしようもない媚薬だ」
「はああんっ!!!」
 感じる場所を何度も突かれて、アンジェリークは腰を揺らして彼を締め付けることしか出来ない。
「あああっ!!!!」
 彼はアンジェリークを突き上げて、高みへとともに舞い上がらせる。
 朝のキッチン。
 アリオスの熱いものを感じながら、アンジェリークは淫らにも嬌声を上げていた------   

コメント

chatで生まれた、
「アリオスAV監督、アンジェ女優」物です。
甘い新婚さんのような同棲です。
いつまで続くのか(笑)