バスルームからバスタオルに身体を包み込まれて、アンジェリークはベッドに運ばれた 「アリオス…」 ほんのりと頬を染める彼女が愛らしい。 この二日間で、何度彼女を抱いたか判りはしないのに、また欲しくなってしまう。 本当に可愛くて愛しくて堪らない存在----- アリオスにとってはもう離しがたい存在だった。 「疲れたか?」 真っ赤に染まるアンジェリークの頬を、アリオスはそっと指先で包み込んでやる。 「大丈夫…」 本当は疲れているはずなのに、無理をして笑う彼女が愛しい。 「アンジェ…」 アリオスは優しい微笑を浮かべると、アンジェリークをぎゅっと腕の中で抱きしめた。 「アリオス…、私ね・・・、あなたにこうやってぎゅっと抱きしめられてると、どうしようもないくらい幸せなの…。 -----結婚してよかったって、あなたが相手でよかったって、そう思ってる…」 優しい甘い声で語られる言葉が、すっと彼の心の中に入り込んできた。 「俺もだアンジェ。おまえをこうして抱きしめてると、本当にどうしようもないほど、幸せだぜ? その柔らかな身体も、胸も、みんなみんな俺のものだ…」 「あっ…」 指先で、彼は胸やヒップなど、彼女の繊細で柔らかな体のラインをなぞって行く。 アリオスの指先は、彼女の体に火をつけていく。 「アンジェ…、おまえだから抱きたいんだぜ? おまえが俺の子供を身ごもったら、さぞかし綺麗だろうな…。女は、子供が出来ることによって美しくなるって言うからな?」 「あっ…、だから子作り?」 アンジェリークは甘く息をしながら、アリオスの精悍な身体に腕を回した。 無言で、彼にまた抱かれても良いという合図を送っている。 「おまえとの子供は欲しいに決まってる。 だがな? おまえが可愛くてしょうがねえから、抱きたいんだぜ? こんなに俺を夢中にさせる女は初めてだからな? 旅行が終わったら、べったりと過ごせるのは週末だけになっちまうからな」 「・・・うん・・・」 アンジェリークは、今はすっかり馴れてしまった彼の匂いを大きく吸い込む。 どの香りよりも落ち着き、そして、心を騒がせる。 「だが、毎日抱くぞ?」 「うん…」 彼の唇にふさがれる。 甘く優しく唇を据われた後、お互いにわかっているかのようなタイミングで、舌を絡ませあう。 「ん…っ」 唇でしっかりと、愛を交し合う。 アリオスは、言葉ではなく、身体で愛し合っても愛を伝いあうことが出来るというのが持論だった。 彼は夢中になって、彼女の唇を味わう。 唇を離した後も、アリオスは彼女の首筋に唇を這わせ、しっかりと味わう。 「おまえの身体は飽きねえよ…」 「アリオス・・・っ!」 アンジェリークの息が乱れ始めた。 この短い時間の間に、彼女の身体には”アリオス”がしっかりと刻み込まれていた。 「あああっ!」 唇が、勃ち上がった胸の蕾を愛し始める。 何度吸い上げても、アリオスは足りないとすら感じる。 「んんっ!」 夢中に愛撫しながらも、アリオスはアンジェリークの身体に気遣いを見せる。 飛行機の中にいる以外は、本当に抱きまくっているのだ。 「アンジェ、痛くないか?」 「だいじょうぶっ!!」 喘ぎながら、アンジェリークはアリオスの肩をしっかりと抱く。 「いや…、」胸じゃなくって、こっちだ…」 「きゃあん」 彼の指はアンジェリークの秘所を捕らえ、蕾をきゅっと掴む。 くちゅりと湿った音がし、彼女が再び彼を受け入れる準備を始めたことを知らせている。 「内壁が炎症起こしてるとかは、ねえか?」 「・・・うん、痺れてるだけ、平気っ!」 「よかったぜ? 俺のはすっかり育っちまってたからな?」 彼はそういうと、アンジェリークの手を掴んで、熱いものを握らせた。 「やん…」 恥かしそうに甘い声を上げながらも、アンジェリークは小さな手でアリオスの熱いものを握り締める。 彼のそれは既に熱くて固くなっている。 「アリオス、どうしたらあなたを喜ばせてあげることが出来るの?」 「アンジェ…」 潤んだ艶やかな瞳を彼に向け、アンジェリークは、可愛いお願いをする。 「したいのか?」 「…うん…。あなたを喜ばせたいの…」 「そうか…。だったら俺を喜ばせてもらうぜ?」 アリオスはアンジェリークをベッドの上に座らせ、自分も向かい合わせに座る。 「-----俺を銜えてみろよ? 口で、舐めて、飲み込んでみろ?」 「あ…」 真っ赤になっている彼女の手に再び自分を握らせる。 「やってみろよ? おまえが思うようにな?」 「はい…」 「俺たちは夫婦だからなお互いに喜ばせあうのは…、当然だろ?」 「はい…」 ”夫婦”と彼が言ってくれるのが嬉しい。 アンジェリークは、なんの躊躇いもなく、アリオスの熱い部分に顔を埋める。 彼がしてくれるように、舌先で彼自身を舐めたり、言われたとおりに、吸い上げる。 「アンジェ…っ!!」 アリオスの熱いものが更に大きくなっていくことがアンジェリークは口の中で判った。 だが小さな彼女の口腔内は、アリオスでいっぱいになってしまう。 喉のあたりまで彼女は彼を飲み込み、吸い上げる。 「アンジェ…、おまえは最高だぜ」 「んんっ…」 アリオスは彼女の栗色の髪を撫でると、息を乱す。 もう限界だ…。 だが慣れてないアンジェの口の中に出すのもかわいそうだな… 「もういいぞ・・・?」 それを合図に、彼女は彼のものから口を離した。 「あ…」 その切なくも甘い官能的な表情が堪らなくて、彼は彼女を抱きすくめた---- |