夕方アンジェリークは少し疲れたのか、アリオスの腕の中で、疲すようにまどろみに揺れていた。 「アンジェ、辛かったか? 身体・・・」 「大丈夫・・・」 夕方、ビーチでも求められて、ぐったりとしていたが、心は充実していた。 私って運が良かったのかな・・・。政略結婚のはずなのに、彼をどんどん好きになれるなんて・・・。 「アンジェ、そろそろ晩飯だ。ここのバルコニーに運んでくるように、言ってあるから、準備するぜ」 「うん」 彼の腕の中は、とても心地が良くて、アンジェリークは少し残念なような気がしていた。 ベッドから起き上がって、アンジェリークは軽く身支度をする。それを横目で見ながら、アリオスに、再びむらむらが襲う。 「アンジェ・・・」 サマードレス姿の彼女を、背後から抱きすくめて、耳元に唇を寄せた。 「やっ、あん・・・」 「綺麗だな? 色っぽいぜ?」 舌で耳の渦巻きを舐められて、アンジェリークはゾクリとする。 「可愛いな? おまえ・・・」 「アリオス・・・、お食事が・・・!」 息を乱しながら、アンジェリークは何とか彼を諭した。 ドアがノックする音がこだまする。 「しょうがねえな。アンジェ、後でたっぷりな?」 「うん・・・」 真っ赤になって答える彼女の初々しさが、アリオスには堪らなく可愛かった。 夕食は、地元で取れた海の幸を中心とした豪華なものだった。 ふたりっきりの食卓だったせいもあり、甘い雰囲気が漂っている。 彼女にとって、アリオスの世話をしたり、されたりが、とても嬉しかった。 新婚さん恒例の、゛食べさせあい"というのも二人はしている。 夕食も終わり、ふたりはバルコニーに出て、夜風を浴びながらリラックスしていた。 「ごはんおいしかったわね」 彼女の華奢な腰を抱きながら、アリオスは喉を鳴らして笑う。 「クッ確かに美味かったよな。だけどもっと美味いものが目の前にあるぜ?」 そのままアリオスの顔が近付いてきて、唇を重ねてくる。 何度かお互いに啄むようなキスを繰り返した後、深いキスになる。 互いの思いをむさぼった後、ようやく激しいキスが終わり、アリオスから唇が離された。 「風呂に入るぞ」 「やんっ!」 そのまま抱き上げられて、アンジェリークはバスルームに運ばれた。 ワンピースを脱ごうとして、アリオスに制される。 「俺が脱がす」 「はい・・・」 真っ赤になりながら頷く彼女に、アリオスは頬にキスを贈る。 アンジェは本当に可愛い・・・。 女をこんなに可愛いと思ったのは初めてだ・・・。 俺の一目惚れセンサーが正しい証拠だな? 帰国したら、全部の女と手を切らなきゃな・・・。 その価値があるし、アンジェを傷つけたくねえし・・・。 「アンジェ・・・」 潤んだ瞳を彼女はうっとりと彼に向けている。背中のファスナーが下ろされ、アンジェリークの白い肌が夕焼け色に染まる。 ワンピースが衣擦れの音を立てて滑り落ちたとき、アリオスは息を飲んだ。 「下・・・、着けてねえのか・・・」 「だって・・・痺れてて上手く履けない・・・」 アンジェリークは真っ赤になって顔を隠す。 それがまたアリオスをそそる。 「あっ・・・」 そのまま抱き寄せられて、甘い声を上げる。 「どれぐらい痺れている?」 指をすっと延ばされて、そこは既に熱くなり始めていた。 「あっん!」 すでに熱くなったそこは、湿った音が響く。 「良い濡れ具合だな? しっかり可愛がってやるよ」 「ああっ!! ああんんっ!」 アリオスはゆっくりと秘所を撫でながら、突起を充分に愛してやる。 「はあああっ!」 溶けきった彼女の蜜壷から、泉のように淫らな蜜が流れてゆく。 「飲みたい・・・」 「ああんっ!」 そのままアリオスは下へ下へと降りてゆき、彼女の少し硬い太腿をマッサージして、足を開けさせた。 「最高の美酒だぜ?」 「いやああんっ!」 喉を鳴らしながら、アリオスは音をたてて蜜を吸い上げる。 アンジェリークは全身に震えが怒ってしまって、もう立っていられなくなる。 アリオスの肩を何とか掴んで、自らの身体を支える。 「ああああっ!」 思考が麻痺してしまう。 「ああああっ!」 そのまま、深い場所にアリオスの細くて長い指を突き入れられて、出し入れを繰り返されながら、感じる場所を引っ掛けられる。 胎内をかき混ぜられて、ついでに意識もかき混ぜられる。 「あああっっ!」 中心に歯を当てられて後キ、敏感になった底は悲鳴を上げて、アンジェリークは腰から崩れ落ち、一瞬、気を失った。 「おっと」 アリオスはアンジェリークを受け止め、ぎゅっと抱きしめてやった。 「あっ・・・」 意識はすぐに戻ってきた。 彼女が目そ開けると、アリオスは、蜜だらけの指を胎内から抜いて、官能的に舐め上げる。 「あっ・・・!」 アンジェリークは甘い声を上げながら、すっかり力が抜けてしまって、アリオスに支えられて、やっと立っている状態だ。 片手で彼女を支えつつ、アリオスは胸の下着を外して、素肌にした。 「支えておいて欲しいか?」 真っ赤になって子供のように彼女は頷いた。 「俺が脱ぎ終わるまで待ってろ」 さらに頷く彼女が可愛いい。 アリオスは、アンジェリークを支えながら、着ているものを全部脱ぎ捨て、彼女を軽々と抱き上げ、浴室へと入った---- |