朝方まで散々愛されて、ようやく眠りについたのは空が白みかけたころだった。 うとうとしているのもつかの間、飛行機の時間の関係で、無情にも目覚ましは鳴り響いた---- 「う…ン…」 傍らの時計を止めて身動ぎをすると、アリオスがぎゅっと抱きしめてくる。 「もう少しいいだろ…?」 「うん・・でも、飛行機の時間があるから今がギリギリだわ…」 彼女が言ってる先から、アリオスは身体に手を這わせてくる。 「しょうがねえな…。飛行機で寝るか…」 「・・・うん・・・ごめんね」 「何おまえが謝るんだよ?」 アリオスはそう言うとさらに彼女を抱きすくめて腕の中に閉じ込めた。 「俺こそおまえに無理させちまったんじゃねえかって思ってるのによ…」 愛しげにその額にキスをすると身体を優しく撫で上げる。 「ア…ン、大丈夫…よ…」 甘い声が彼女からあがり、アリオスは彼女を可愛いと思う気持ちでいっぱいになり、再び下腹部に緊張を感じた。 「きゃあっ!」 そのままアンジェリークはベッドの上に沈みこまされて、彼に組み敷かれる。 「あ、アリオス?」 「責任とって貰うぜ? 俺の身体に火をつけたのはおまえだからな?」 「んっ、飛行機の時間…」 「間に合うから…」 深い口付けで彼女を宥めた後、いきなり剥き出しの乳房をゆったりと時には優しく揉みしだいてゆく。 「ああっ!」 つい数時間後まで、彼にたっぷり愛されたからだが熱を帯びるのに、それほどの時間は必要としなかった。 胸は直ぐに張り詰め、揺れて彼の唇を誘っている。 「アンジェ…、どうして欲しい?} 「あ…、そんなこと…」 アリオスの愛撫に溺れながら、アンジェリークは甘い声で言うと、恥ずかしそうに身を捩った。 「言えよ…? 行ったらおまえがして欲しいことをやってやる」 「ダメ…」 「ここを吸って欲しいんじゃねえのか?」 アリオスは、起ち上がった蕾をきゅっと指先で摘まんで、転がしてゆく。 「あっあああ!」 華奢な身体を跳ね上げさせて悶える彼女に、アリオスは意地悪な微笑を浮かべる。 「どうして欲しいんだ? ん?」 その拷問とも言える甘美な責めにアンジェリークはうっすらと涙を流す。 「ここを…、吸って欲しいの…」 「オッケ」 顔から火が出るかもしれないほどの羞恥を感じながら、アリオスにしてもらいたくて、アンジェリークは無意識に呟いていた。 彼が欲しくて胸が揺れる。 「あっ!!」 アリオスは、アンジェリークの"ご要望"どおりに、そのぴんくいろの蕾を深く吸ってやり、舌先で転がしてやる。 「・・・うんっ! ああっ!」 息を乱しながら甘い声を上げる彼女は、アリオスにとっては最も魅力的に映っている。 「アンジェ…、可愛いぜ? 朝は夜より感じるらしいから、すぐにイカせてやるぜ?」 「ああっ!」 彼女の胸の感触が、アリオスは堪らなく好きだった。 その滑らかな白い肌といい、総てが彼を狂わせて行く。 「あああっ!」 「もう準備は出来ているか?」 どの準備かは聴かなくても判る。 アンジェリークは羞恥とあまりにもの甘い感覚に唇を噛み締めた。 彼の頭が下へと降りてゆく。 「足開け…」 「え・・・」 「夫の命令だ…」 "夫"という響きが、アンジェリークは少しくすぐったいような気がする。 だが、彼に嫌われたくないという思いが強くて、アンジェリークは淫らにも足を大きく開いた。 昨晩、彼に教えられた結果でもある。 「んっああ・・・!」 早くなっている彼の息遣いが秘所にかかる。 それだけでもアンジェリークは感じてしまう。 「良し…、これだと滑っていい感じだ…」 「ああっ!」 そのまま舌を這わせて、あふれ出る蜜を、アリオスは丁寧に舐め取ってゆく。 まるで子犬が水を飲むかのように淫らにもぴちゃぴちゃと音を立てて。 「こんなに溢れてるぜ? この音が何よりの証拠だな…」 「いやっ!」 「ちょうど良かったぜ? 寝起きのジュースにはおまえのこれは最高だ…」 ごくりと喉を鳴らして飲む彼に、アンジェリークは全身を粟立たせる。 「ああっ! もう…」 淫らに腰が揺れる彼女が、誰よりもなまめかしい。 全身を小刻みに震わせ、自分だけを求めてくれる子の淫らな天使が、もう誰よりも愛しくなってしまっている。 俺はもうこいつを一生離せない…。 俺の子供を早いとこ産ませて、俺だけの女にしてえ…。 もう誰もいらねえ・・・。 こいつ以外は…。 アリオスは、彼女の秘所から顔を離し、そのまま足を大きく開かせる。 「イカせてやるよ?」 「ああっ!」 アリオスはそのまま彼女の怪しくも濡れた場所に、張り詰めたものを宛がい、一気に押し入れてゆく。 「あああっ!」 昨日初めて男性を受け入れたとは思えないほど、彼女はすんなりと彼を受け入れる。 蜜がたっぷりと染み渡っているそこは、アリオスをすっぽりと包み込む。 彼女の道の狭さはちょうど良くて、アリオスを快楽へと導く。 彼が壁を突き上げれば、彼女はそれに答えるようにしっかりと締め付けて離さない。 「あああっ!」 「アンジェ!」 アンジェリークの子宮の少し手前の場所を突けば、彼女の全身が小刻みに痙攣を起こす。 「アリオス!! アリオス!! あああっ!」 「アンジェ!!!」 二人は快楽のダンスをお互いに踊りながら、手を取り合って"パラダイス"へと登りつめた----- ----------------------------- 結局。 二人はその後もうダッシュで着替えて、朝食も取らず、空港へと向い、ギリギリで搭乗手続きを済ませて、新婚旅行へと旅立った----- |