BE MY WIFE

Chapter16


 ベッドに乱暴に投げ出され、体勢を整えたところで、アリオスと目があった。
 その視線の鋭さに動けない。
 眼差しだけで威嚇され、犯されているような気分になる。
「逃がさねえ・・・!」
 アリオスはネクタイを手早く取り、それをアンジェリークの手首に素早く巻き付ける。
 鋭くもどこか艶やかな光を持つ瞳に、彼女は逆らうことすら出来なかった。
 着ていたワンピースを強引に脱がされる。
 ボタンのついたものだったので、何個も弾け飛んだ。
 転がる音に少し泣きたくなる。
「んんっ・・・!」
 噛み付くような激しいキスが唇に降らされた。
 舌で強引に唇をこじあけられ、口腔内を乱暴に愛撫される。
 アリオスの舌はアンジェリークの感じる場所を知り過ぎているせいか、執拗にかつ完璧に快楽をもたらせてくれた。
 唇を離されると、新鮮な空気を求めて息を吸い込む。
 が、すぐにアリオスに唇を奪われた。
 キスだけで、達してしまいそうになる。
 どちらかのものだと判らない唾液が顎を伝う。
 それをアリオスが丁寧に舌で拭ってくれた。
 頭の芯がぼんやりとする。
 熱っぽくも艶やかな眼差しをぼんやりと浮かべると、アリオスが鎖骨を軋ませるほど抱き締めてきた。
「んっ、んんっ・・・!!」
 息が出来ない。
「あっ!」
 はだけたワンピースから覗く、首筋や鎖骨に舌を這わされて、肌を粟だたせた。
「アリオスっ・・・!」
 彼の手は豊かな胸を下から持ち上げるように、下着の上から痛いほど強く揉みこんでいく。
「んんっ・・・」
 感じやすくなっているせいか、すぐに張り詰めてきた。
「あんっ・・・!」
 すでに勃ちあがり固くなった乳首を、アリオスはきゅっと指先で捻り上げ、刺激してくる。
「あっ、ああんっ!」
 悩ましいアンジェリークの表情に、アリオスは更に狩猟本能を刺激された。
 白い肌に直に触れたい。
 フロントホックのブラジャーを口で外せば、豊かな胸が露出する。
 アンジェリークのそれは、形大きさとも完璧だった。
 顔を胸に埋めながら、柔らかな感触を楽しむ。
 舌で滑らかな肌を舐めたあと、色の変わった乳首をぱくりと含んだ。
「んっ!!」
 最初は柔らかく、だんだんと強くなっていく。
 アリオスは唇の中で乳首を含みながら舌先で転がしてくる。
 その動きに弓なりに背中を反らす彼女を、アリオスは離さないようにする。
「んっ、ああっ」
 アリオスがくれる熱は狂おしいほど気持ちが良い。
 シーツを握り締め、快楽に溺れた。
 お約束にも、彼の唇は熱い場所に向かった。
 濡れる場所を、舌でこじあける。
「あっ、んんっ!!」
 襞の奥を舌先で丁寧にくすぐられる。
 快楽がじんじんと躰を襲ってきた。
「アリオスっ!」
「いやらしい躰だな? こんなに蜜が溢れちまっているぜ?」
 蜜壺に指がねじ込められる。
「はああっ!! アリオスっ!」
 指を何度も出し入れしながら、溢れた蜜を音を立ててすすった。
「あっ! やあんっ!!」
 真っ赤に熟した場所を舌先で転がされて、アンジェリークは背中のシーツを乱して感じてしまう。
「アンジェ・・・」
「ああっ!」
 濡れた熱い場所を強く吸い上げはじめた。
「んんっ!」
 腰が揺らめいて淫らになる。
 指を胎内でくにゅくにゅとねじ込まれて、快楽のあまり涙が込み上げる。
 舌で強く吸いあげられて、アンジェリークはとうとう快楽に意識を飛ばされて、軽く失神した。
 意識をなくされたアンジェリークを、アリオスはぎゅっと抱きすくめる。
「ぜったい何があってもおまえを離さねえから」
 ゆっくりと抱き締めると、アリオスは、アンジェリークの大きく開いた足の間に自らの逞しく熱い躰を入れた。
「はあっ・・・ 」
 目を開けると、彼が足の間に躰をいれている。
「アリオス・・・」
「いいか、アンジェ。俺はおまえ以外の女を心から欲しいと思ったことはねえ。
 おまえは俺の「価値観」全てを変えちまったんだ…」
「アリオス…」
 ぐいっと躰を引き寄せられた後、熱い塊を、アリオスは胎内に入れてきた。
「あああっ!!」
 いつものように熱く、抉るような快感が全身を襲ってくる。
 アリオスの熱によって化学変化を起こした躰は、快感にふれる。
「ふあああっ!!!」
 淫らにも縛られたまま。
 腰を揺らすたびに、蜜とあり欧の摩擦音が聞こえ、気の遠くなるほど感じてしまう。
「はあああっ!!」
 イタズラに胸を揉み込まれて、血が滲むほど唇を噛締めた。
「んんっ!!!」
 縋りたくても、両手を縛られていてそれも構わない。
「あああんっ!!!」
 窮屈な締め付けに、アリオスも息を乱してくる。
「アリ…オスっ!!」
 ぐっと力強く、突き挿れてくる。
 最奥の少し手前の感じる場所を彼は巧みに突いてくる。
「あ、ああ、ああああんっ!!!!」
 甘い息が激しくなった。
 視界が熱を帯びて、ぼんやりとし始める。
「アンジェ…」
「アリオス・・・っ!!!!」
 アリオスの激しい突き上げに、意識がとろけそうになる。
「あああああっ!!!!」
 最奥に激しい熱を感じる。
 ぼんやりとした意識の中で、アンジェリーク旗誌化にささやきを聴く。
「------愛してる…」

 アリオス…!!!

 そのまま意識は引きずられるようにして、暗転した-----
 
TO BE CONTINUED…

コメント

「顔を知らないままに、アリオスと結婚をしたアンジェリークの物語です」
あと少しかね〜