ベッドに乱暴に投げ出され、体勢を整えたところで、アリオスと目があった。 その視線の鋭さに動けない。 眼差しだけで威嚇され、犯されているような気分になる。 「逃がさねえ・・・!」 アリオスはネクタイを手早く取り、それをアンジェリークの手首に素早く巻き付ける。 鋭くもどこか艶やかな光を持つ瞳に、彼女は逆らうことすら出来なかった。 着ていたワンピースを強引に脱がされる。 ボタンのついたものだったので、何個も弾け飛んだ。 転がる音に少し泣きたくなる。 「んんっ・・・!」 噛み付くような激しいキスが唇に降らされた。 舌で強引に唇をこじあけられ、口腔内を乱暴に愛撫される。 アリオスの舌はアンジェリークの感じる場所を知り過ぎているせいか、執拗にかつ完璧に快楽をもたらせてくれた。 唇を離されると、新鮮な空気を求めて息を吸い込む。 が、すぐにアリオスに唇を奪われた。 キスだけで、達してしまいそうになる。 どちらかのものだと判らない唾液が顎を伝う。 それをアリオスが丁寧に舌で拭ってくれた。 頭の芯がぼんやりとする。 熱っぽくも艶やかな眼差しをぼんやりと浮かべると、アリオスが鎖骨を軋ませるほど抱き締めてきた。 「んっ、んんっ・・・!!」 息が出来ない。 「あっ!」 はだけたワンピースから覗く、首筋や鎖骨に舌を這わされて、肌を粟だたせた。 「アリオスっ・・・!」 彼の手は豊かな胸を下から持ち上げるように、下着の上から痛いほど強く揉みこんでいく。 「んんっ・・・」 感じやすくなっているせいか、すぐに張り詰めてきた。 「あんっ・・・!」 すでに勃ちあがり固くなった乳首を、アリオスはきゅっと指先で捻り上げ、刺激してくる。 「あっ、ああんっ!」 悩ましいアンジェリークの表情に、アリオスは更に狩猟本能を刺激された。 白い肌に直に触れたい。 フロントホックのブラジャーを口で外せば、豊かな胸が露出する。 アンジェリークのそれは、形大きさとも完璧だった。 顔を胸に埋めながら、柔らかな感触を楽しむ。 舌で滑らかな肌を舐めたあと、色の変わった乳首をぱくりと含んだ。 「んっ!!」 最初は柔らかく、だんだんと強くなっていく。 アリオスは唇の中で乳首を含みながら舌先で転がしてくる。 その動きに弓なりに背中を反らす彼女を、アリオスは離さないようにする。 「んっ、ああっ」 アリオスがくれる熱は狂おしいほど気持ちが良い。 シーツを握り締め、快楽に溺れた。 お約束にも、彼の唇は熱い場所に向かった。 濡れる場所を、舌でこじあける。 「あっ、んんっ!!」 襞の奥を舌先で丁寧にくすぐられる。 快楽がじんじんと躰を襲ってきた。 「アリオスっ!」 「いやらしい躰だな? こんなに蜜が溢れちまっているぜ?」 蜜壺に指がねじ込められる。 「はああっ!! アリオスっ!」 指を何度も出し入れしながら、溢れた蜜を音を立ててすすった。 「あっ! やあんっ!!」 真っ赤に熟した場所を舌先で転がされて、アンジェリークは背中のシーツを乱して感じてしまう。 「アンジェ・・・」 「ああっ!」 濡れた熱い場所を強く吸い上げはじめた。 「んんっ!」 腰が揺らめいて淫らになる。 指を胎内でくにゅくにゅとねじ込まれて、快楽のあまり涙が込み上げる。 舌で強く吸いあげられて、アンジェリークはとうとう快楽に意識を飛ばされて、軽く失神した。 意識をなくされたアンジェリークを、アリオスはぎゅっと抱きすくめる。 「ぜったい何があってもおまえを離さねえから」 ゆっくりと抱き締めると、アリオスは、アンジェリークの大きく開いた足の間に自らの逞しく熱い躰を入れた。 「はあっ・・・ 」 目を開けると、彼が足の間に躰をいれている。 「アリオス・・・」 「いいか、アンジェ。俺はおまえ以外の女を心から欲しいと思ったことはねえ。 おまえは俺の「価値観」全てを変えちまったんだ…」 「アリオス…」 ぐいっと躰を引き寄せられた後、熱い塊を、アリオスは胎内に入れてきた。 「あああっ!!」 いつものように熱く、抉るような快感が全身を襲ってくる。 アリオスの熱によって化学変化を起こした躰は、快感にふれる。 「ふあああっ!!!」 淫らにも縛られたまま。 腰を揺らすたびに、蜜とあり欧の摩擦音が聞こえ、気の遠くなるほど感じてしまう。 「はあああっ!!」 イタズラに胸を揉み込まれて、血が滲むほど唇を噛締めた。 「んんっ!!!」 縋りたくても、両手を縛られていてそれも構わない。 「あああんっ!!!」 窮屈な締め付けに、アリオスも息を乱してくる。 「アリ…オスっ!!」 ぐっと力強く、突き挿れてくる。 最奥の少し手前の感じる場所を彼は巧みに突いてくる。 「あ、ああ、ああああんっ!!!!」 甘い息が激しくなった。 視界が熱を帯びて、ぼんやりとし始める。 「アンジェ…」 「アリオス・・・っ!!!!」 アリオスの激しい突き上げに、意識がとろけそうになる。 「あああああっ!!!!」 最奥に激しい熱を感じる。 ぼんやりとした意識の中で、アンジェリーク旗誌化にささやきを聴く。 「------愛してる…」 アリオス…!!! そのまま意識は引きずられるようにして、暗転した----- |