10.フューエルレギュレータを組み立てる

フタ 電磁バルブを組んだ後、フューエルレギュレータを組立てます。ここでの肝はなんといってもニードルバルブです。ニードルバルブの処置については、別稿の「燃焼式ヒーターシーズンオフ時の処置」の「フューエルレギュレータ」を参考にしてください。清掃済みのニードルバルブをフューエルレギュレータのフタに取り付けます。なお、今回フタについているユニオンなどは取り外さず清掃しています。ガスケットの補給のない状況ではうかつに取り外すと燃料漏れの原因になります。仮に外してしまった場合はガスケットのへこみ具合を見ながら丁寧に組むしかありません。

フロート組みフューエルレギュレータ内部のフロートを取り付けます。このフロートが上下することにより、ニードルバルブを可動させ、燃料レベルの調整をします。このフロート、高年式ではプラスチック製なのですが、前期に搭載されているものは真鍮製のフロートを使用している場合が多いです。真鍮製のフロートは中にガソリンが入ってしまっている場合がありますので組み立てる前に中に燃料が残っていないか確認してください。中に燃料が入っている場合は交換か修理が必要です。


レギュレータ組み立て フタと本体の間にあるガスケットを挟んでフタを取り付けます。四隅をボルトで留めて出来上がりです。

台座 ヒーター本体に取り付けるために台座に取り付けます。この台座、画像を見るとわかるとおり、取り付け穴が少しオフセットされています。画像左側、隙間が大きい方が進行方向前になります。フューエルレギュレータで言えば、上下にユニオンが出ている方向が前になります。とりける前に、画像のごとく磨いて地金を出します。
台座裏 ヒーターケース本体と接する部分を画像のごとく磨いて地金を出します。地金を磨きだすのは接する面のどちらかひとつで構いません。
導通確認 フューエルレギュレータを台座に取り付けた後、導通の確認をします。マイナス側は磨いて地金を出したところに、プラス側は電磁バルブから出ているギポシにつなぎます。この時に電磁バルブから「カチッ」と音がすれば導通確認完了です。

磨き いよいよヒーターケースに取り付けます。台座の磨いて地金が出ている部分と合うところを画像のように磨いて地金を出します。
完成 ビスでヒーターケースに留めて組立てます。この際に、ヒーターケースのステー部分で地金が出ている部分と電磁バルブのギポシとの間で導通の確認をして組み立て終了です。