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『長い春の果てに』&『With a Song in my Heart』
お茶会報告
PART T

9月7日(土) 宝塚ホテル  琥珀の間 

 みなさま、お待たせいたしました。(え、待ってなかったですか?)お茶会報告でございます。
 前回の『SLAPSTICK』のお茶会に引き続き、今回もシアター形式。シアター形式のつらい所は、
飲み物が出ないところですかねえ(笑)
 ホントはテーブル形式の方が気分的に好きなんですが、これも“霧矢大夢さん”というスターさんの
ファンになってしまった宿命でしょうか。
 で・も!!私のお席は、うれしいことに前から2列目〜〜!(舞台でいうと下手側)このあたりは
ですね、“握手コーナー”の時に、きりやんが近くで見られて結構お得(?)な席でした。
 ちなみにこの日宝塚ホテルでは、大樹槙さん、汐美真帆さん、大和悠河さんのお茶会もありました。
 ということで、早速ご報告にまいります!

★ 「たけしの誰でもピカソ」で流れたきりやんの歌う“シャレード”のBGMの中、きりやん入場
  
服装は、細いスドライプの入った黒いスーツでした。

  司会(以下「司」)
    「きりやん、今日は2回公演お疲れさまでした〜」

  きりやん(以下「き」)
    「ありがとうございました〜」
(拍手)

  司 「それでは乾杯の方にいきたいと思いますが、みなさまにはドリンクの方を用意させて頂いておりませんので、

    (き:「ので?」)きりやん一人で…」(爆)

  き 「あ、あたしはいいんですか?…ではでは、なんだか懐かしい曲で入ってまいりましたが、では今日は、短いひととき

    ですが、みなさまと楽しいお茶会を…もよ…催す??(笑)…たいと思います。乾杯〜!!」(拍手)

 ★ 『長い春の果てに』について
 
司 「今回の大劇場公演ですが、役所が今までのきりやんになかった“大人の男性”の役ですが、はじめて台本を読まれた

    時は、どういう印象を持ちましたか?」

  き 「そうですねえ。まずビックリしましたねえ。で…、まだ誰がどの役をやるのか把握しないで本読みに突入したん

    ですね。で、私の役はなかなか出てこないで…(笑)また今回も全然出てこないんですけれども。私結構本読みの

    時って、先に進むのが…。おもしろくないじゃないですか、読んでいくうちに「あー、こんな話なんだ」って自分も新鮮に

    分かっていく方がいいんで、よっぽど漢字とか難しそうなのがある台本はアレなんですけど。

    ちょっとこう、「私はどういう形で出てくるんだろう」って、まあドキドキしながら…。でもちょっと前の場面になってみた

    時に、“どうやらアルノーってナタリーと会うらしい”みたいな感じで、汐風さんが「久し振りねー」とか始められて、

    私はたまたま汐風さんの斜め後ろぐらいに座ってたんですけど、私が「はははー」って始めたら、みんなすごい爆笑が

    起こってしまって…。

    「きりやんやったんやー!」みたいな、「こんなんやるんかー!」って(笑)…結構だから、本当に以外だったみたい

    ですね、月組の生徒のみなさまにとっても。私もすっごい笑われたから、そこから笑いが止まらなくって、その先の場面

    にいっても、どんどんシリアスになってったりとか、最後パーティの場面とかでも、「赤ちゃんが…」みたいな(笑)…もう

    笑いが止まらなくて。前回の大劇場ではアデレイドだったので、“今回はパパになるのか〜”(笑)

    …そういう意味では、とってもバラエティに富んでて、今年は特にありがたいことだと思いますね。」

  司 「ナタリーさんとのラブシーンがございますが…。なんパターンか初日が開いてから変わられてると…」

  き 「そうなんですよね。やっぱ分かりますよね。あのシーンってとてもステキなシーンじゃないですか。だから結構稽古場

    の段階で皆さんとても…意見が多い場面なんですよね(笑)「こうしたらいいんじゃない?」とか…。でも演出家の

    石田先生のこだわりで絶対スパナを持ったままキスしてほしいと。(爆)…そうなんですよ。だからあえて…それが

    石田先生のこだわりなんですけど、ツナギとかラブシーンしなさそうな格好でしてほしいんですって。汚い格好でして

    ほしいんですって。「俺はヤカン持たせてラブシーンさせたことがある!」とか、(爆)そんな自慢話をしたんですけど…。

    あれをホントの男の人がやってしまったら絵にならないと思うんですけど、宝塚の男役がやるからこそ…なんだなと

    思うんですけれども、とっても難しいですね。

    だから、公演が始まってからもギャラリーが多くて、お客さん以外でも、ソデとか花道とか…いいシーンみたいなんです

    よね、みんな好きな場面みたいなんですよ。特にあそこのラブシーン指導は専科の星原美沙緒さん(爆)…ご指導を

    毎回毎回頂いておりまして。なんか「難しいなあ」と思いながら、日々良くなっていけたらいいなあと思って。

    結構初日間際っていうか、最初の方は、勢いっていうか“ガバッ”っていう感じだったんですけど、それじゃ若さが

    見える、みたいな(笑)いろいろと…。今はなるべくゆったりと、包み込むようなイメージでさせていただいております。

    まあ、日々精進したいと思いますね(笑)

  司 「アルノーさんとナタリーさんは同年代ですよね」

  き 「そうです。私がまだまだ汐風さんをお相手にするには青くてですね、なかなか最初は釣合わなくてどうしようかと

    思ったんですけど。今回汐風さんも外部出演されて半分ぐらい遅れてお稽古に入られたんですけれども、やっぱり

    外部出演で女役もされてたから、もう全然自然ににフッて作品の中にとけこんでこられて。お芝居の達者な方じゃ

    ないですか、だから私がオロオロしちゃって、結構お稽古場では大変だったんですけれども。

    まあ、目標としてはね、紫吹さんと同僚というか一応親友という設定なんですが、ホントは「親友だろう」みたいな

    台詞があったんですけどちょっとカットされちゃって(笑)

    …ま、それはいいんですけど。あんな抱き合ってれば友達って事ぐらい分かるやんっていう事でカットになってしまった

    んですけれども、一応年代的には同じぐらいで。

    私この間、知人が病院に入院してて、お見舞いにいったんですね。結構大きな総合病院だったんですけど、おんなじ

    フロアに“外科”と“麻酔科”と“精神科”があったんです(笑)「お〜、同じフロアや〜。そりゃ出会うよねー、(爆)恋が

    芽生えちゃうよねー、会うもんね、うんうん」とか思いながら、エレベーターの中でフロアの案内とか見ながら一人で

    “ニヤ〜”っと(爆)…そう、そんな感じですね。」

  司 「最後の場面でスペインに行かれまして、登場される時にリングをされているという事なんですけれども、それは

    マリッジ・リング…?」

  き 「(うれしそうに)そうでーす(爆)今もしてきました」

  司 「前回、「ガイズ」の時は、大和悠河さんから頂きましたが、今回きりやんから汐風さんには?」

  き 「はい、恥ずかしながら、贈らせて頂きました。が、しかし、最後の結婚してからのシーンで、汐風さんは手袋をされて

    おりまして、残念ながらそれが日の目をみる事はないんですけれども(笑)…まあ、気持ちとして。

    したらですね、これ(きりやんがしている指輪ね)はですよ、舞台稽古の日に、パーティの場面でワ〜ッてタキシードに

    着替えてたら、はっと汐風さんから頂いたんですー。(客席「お〜」とどよめき)「ヒュー」でしょ?(笑)

    なんか、男役の方がすごくイキなんですけれども、私の方が…。私は結構、最初の設定的に、レストランに呼びつけた

    頃に、もう指輪は持ってる設定なんですね…自分の中ではですよ…で、あの後場所替えて、一応渡してるんだと思う

    んですよね。で、次出会うのがもう工場なんで、「プロポーズの返事なら」とか言ってるから、じゃあ、あの後プロポーズ

    したのかなって事で、エンゲージリングっぽいものを私は渡したんですね。「前回私もらったのに渡してるわー」(笑)

    とか思いながら、すっごい恥ずかしかったんですけど。そしたらマリッジリングを汐風さんからアタクシが今度は頂いて

    しまいまして…なんか“指輪物語”がずっと続いております(笑)うれしいやら、恥ずかしいやら、悲しいやら…(笑)

  司 「それぞれステキですね、お互いに交換するっていうのが」

  き 「ええ、イキだなー、って思いましたよ。私もだから、その時の時点で、私も以前女役をしてたから“ピッ”ってカンが

    働いたんですよ。まずエンゲージリングっていうか、指輪を探してた時に、「あ、でも結婚指輪の方がいいのかしら」

    と思ったんですけど、ピンときて「待てよ、最後はドレス…もしかしたら長手袋があるかもしれない」って、私もカンが

    働いて、ちょっと聞いてからにしようと思って、その時買ってなかったんですね。そしたら汐風さんが「最後のシーン

    手袋してるんだよねー」っておっしゃったんで、そっか、じゃあ、まあエンゲージリングを稽古場だけでもして頂こうかしら

    と思ってお渡しして、マリッジリングはおいおい…とか思ってたら、頂きました、ワタクシの方が。うれしかったです」

  司 「マリッジリングをされて、ナタリーさんのお腹には子供がおられるんですけれども」

  き 「ね〜。まだ全然みえてはれへんのですね。わからない、あんなスリムなお体で」

  司 「これから将来、何人ぐらいのお子さんを(爆)

  き 「ねー。そうですねえ。何人ぐらい…。ナタリーさんがあんまり子だくさんな感じではないので、一人か二人ぐらいじゃ

    ないんですか?お互い仕事をしてますしね。でも、とても可愛がると思いますよ。

    多分アルノーはどちらかと言うと、結婚したいタイプと言う意味で、良いお父さんになりそうだなというものがにじみ

    出てたらいいな、と思います…どうでしょうか?(拍手)…ありがとうございます」

  司 「アルノー先生は、お医者さまの他に自ら自動車整備をされまして、レースにも出るという趣味をお持ちなんですが、

    整備工場の場面で着てらっしゃるツナギなんですけど、とっても良くお似合いで(き:「そうですか?」)(笑)

    あれは自前ですかと言うご質問が…」

  き 「いや〜、衣装ですよ。(笑)結構あのー、演出家の石田先生もすごいメカがお好きな方で、ご自身も二輪のおっきな

    バイクでライダージャケットにブーツを颯爽とはいて…余り着なさそうな感じなんですけど(笑)先生もこだわって

    らっしゃって、ぜひあそこはツナギで、みたいな感じでね。最初はなんか、あんな派手なオレンジで、ただでさえ大人

    って見せなきゃいけないのに、すごく子供っぽく見えるんじゃないかなと思ったんですけど、先生の意向なので…はい

    …なんだかね…ふふふ…(←きりやん納得いってないのか??)

  司 「きりやん自身も車を運転されますが、きりやん自身は自動車整備の方はされますか」(笑)

  き 「自動車整備はしませんねえ。そこまで…乗ってるのが好きなんで、運転するのが好きなんで、整備するのは全然

    しません。でも、私がもし男だったら、きっとすごいやってるだろうなと思いますね、やっぱり。機械を結構いじくるのは

    好きなんですけど、今はなんせめんどくさくて、でもきっと男性に生まれていたら、多分ああいうマシンにはまっていた

    んじゃないかなと思います」

 ★ 『With a Song in my Heart』について
 
司 「ショーの方ですが、今回はリチャード・ロジャースさんの生誕100周年を記念してという事で。リチャード・ロジャース

    さんはたくさんミュージカルをかいてられますが、きりやんのお気に入りのミュージカルはありますか?」

  き 「やっぱりあの…ワタクシは最初、中学生ぐらいの頃にミュージカル映画というものを初めて見だしたんですけど、その

    中でやはり『サウンド・オブ・ミュージック』という作品が一番なじみが深くって、それがたまたまリチャード・ロジャース

    さんのなんですよね…代表的な作品ですけれども、もうあれがホントに大好きで、今回だからまた、「山に登ろう」…

    「すべての山をめざせ」か…「Climb Ev’ry Mountain」ですね、あれとか、「エーデルワイス」とか、まあもちろん

    「I am 16th」ってあるじゃないですか、あの歌も替え歌で歌ってるんですけど、たくさん今回歌わせて頂いて、

    ホントに幸せに思いますね」

  司 「「I am 16th」の所は、“100歳・100歳”のおばあさんで、銀橋の真中から…」

  き 「ねー、ホントに今年はもう老若男女(笑)…なんなんでしょうね。もうなんなの?って思ったんですね。なんか…いいん

    ですかね(笑)こんな年はホントに珍しいなと思うんですけど、まさかまたあのような形で大和さんと絡むとは思いま

    せんでした(爆)そして…おばあちゃんだけで終わるかと思いきや、ギャルにねえ」

  司 「とてもキュートで」

  き 「イヤイヤ…。あれねえ、ホントはねえ、本番始まるまでは、脱いでから…今はパッてカットアウト、ライトがすぐ消えるん

    ですけども、前はちょっと残ってたんですよ。ライトがパッと消えないで、まだ残ってて、次の少年たちが出てくるまで

    ついてて、はける所までライトがついてたんですけど、本番になってカットアウトになって、「良かった〜」って思いながら

    (笑)一瞬で良かったと思いながら、もうあれはちょっとね…わたし的にはかなりおぞましい姿ですね(笑)

    なんかねえ…どうなんでしょう…ははは」

  司 「とてもキュートです」

  き 「いや、多分それは身内の(爆)意見だと思いますけれども、そういう意味で、いろんな事に変身できて、舞台人として

    は幸せだなあと思いながら…。私たまたま衣装部さん、早替り室で、映美くららちゃんの隣で着替えてるんですね。

    こう…映美くららちゃんの衣装が壁にかかってて。女役さんの衣装って、壁にかかってるフックに結構かけるんですよ、

    吊り手がついてて、スカートがあるじゃないですか。男役の衣装は割とハンガーにかかって吊ってあるんですね。

    で、私のギャルの衣装はですね、映美くららちゃんの衣装がバーっと並んでる隣にかかってるんですよ(爆)

    はたから見たらね、「あ〜、映美くららちゃんの衣装・衣装・衣装…」と思って、「あれ〜?」名前見たら“霧矢ー”(笑)

    はじっこでね、映美くららちゃんのエヴァの衣装と変わりないくらい可愛いじゃないですか、ミニスカートで。でもなんか

    空しいものを感じております(笑)なんであたしこれ着てるんやろ…って。そんな事はいいですね…スミマセン…

    がんばります(笑)

  司 「同じ銀橋で、今回、「ブルームーン」を英語で歌われて、渡ってられるんですが…」

  き 「ねえ…初ですね」

  司 「バックコーラスを従えてという事ですけど」

  き 「なんかすごく…気持ちいいですね。最初初日の頃は緊張したんですけれども、やっぱり銀橋で一人で大劇場を埋める

    ってすごい…余計にこう、前にせりだしてる分、お客さまとの距離も近いので、そういう空気を楽しみながら、皆さんを

    リチャード・ロジャースのドゥワップ調の世界に入っていただけたらなあ、と思うんですけれども。

    まあ…英語はね、趣味でちょこっと習ったりとかしてるんですが、難しいですね。うちの組には日米ハーフの星条海斗

    さんがいらっしゃるんで、いつもちょっと聞きながら、お伺いをたてながら…まあこれも、日々精進で。

    英語だからまあ、意味をちゃんと伝えるっていうのはあれなんですけれども、大切に歌いたいなと思ってます」

  司 「毎日楽しみに、皆さん思ってられると思いますが」

  き 「ねえ。ギャルからね、あれですからね。ちょっとコロっとね、ガラっと、雰囲気を変えて出てこれたらいいなと思います」

 

    

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