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ヨセミテ出発ヨセミテの朝ヨセミテの最終日。 昨日と同じように6時頃起床して、ビレッジ内を散策します。朝日が岩肌を照らして陰影ができています。レストランが開くまでキャンプ場の集会所の椅子に腰掛けて過ごします。昨日と同じように、頭が青いカケスが食事の残りカスをついばんでいます。 7時に昨日と同じようにバイキングで朝食をとり、隣のグロッサリーストアで土産物をいくらか買い込んで、いざ出発です。 昨日、松ヤニで汚れてしまっていた車の汚れをはぎ落としてなんとか運転できる視界は確保できたのでいざ出発。
アワニーホテルヨセミテバレーから出口へ向かう途中に見ておきたかったものが、「アワニーホテル(Ahwahnee Hotel)」。 The Ahwahnee とも言われます。ヨセミテの中で一番立派ですし、アメリカ全体のリゾートホテルとしても、その品格、歴史は最高級のホテルです。 1927年からここに立っているとのことです。 岩山のすぐ下に立っている4階建ての石造りの立派なリゾートホテルです。当時ヨセミテまで観光に来れる人は西海岸の有名な富豪ぐらいだったのでしょうから、ホテルの品格もわかります。 ホテルのロビーは観光客にも開かれていて、土産物店にも入ることはできますが、カリービレッジのグロッサリーストアとは売っている物が違います。。。 高級デパートに売っているような陶器や高級食材など、やはり土産物からしてセレブです。。 アメリカ人の間でも、一生に一度は泊まってみたいところと言われるぐらいの有名どころのようで、一泊500ドルを越えるというのにあっというまに予約で埋まってしまうようです。 タイオガロードアワニーホテルを後にして、いよいよヨセミテともお別れですが、出口近くの景色は格別です。 来るときも見たはずですが、斜光線に映し出される岩肌は雄大です。森を越えて遙か高くそびえる得るキャピタンは神々しく巨大です。 青々とした草原と高く周囲を囲む神々しい岩肌のとりなす美しさは世界遺産に登録されているだけのことはあります。
ヨセミテバレーを後にして、バレー出口でUS120号線に乗り北を目指します。 この道は、ヨセミテバレーから1000mほど登りヨセミテの岩山の頂上に達しています。途中、サンフランシスコ方面とネバダ方面に分かれます。私が向かうのはネバダ方面。 「タイオガロード」と呼ばれる高山道路。シエラネバダ山脈をつっきる道です。 冬季(10月から6月頃)は閉鎖されているので夏しか使えません。
このあたりに積もった雪が春になって溶け出して、ヨセミテの滝となります。夏になると雪がなくなるので、滝も枯れてしまうのですね。 リーバイニングとモノレイクタイオガロードをつっきり、下りになると、いよいよ、ヨセミテ国立公園ともお別れ。深いV字谷をつづら折りで降りていくこと30分ほど。いよいよ、シエラネバダの東側。景色が美しいことで有名なアメリカ国道 US395号に出ます。 US395 号と US120号との交差点(T字路)には久々のガソリンスタンドがあります。石油高騰を考えにいれても非常に高いガロン4ドルという観光地値段でガソリンを入れてしまいちょっと反省ですが、どこにガソリンスタンドがあるのかわからないので仕方なし。 ガソリンスタンド併設のコンビニエンスストアで軽い昼飯を食べて出発。 この交差点には、US395号沿いでもっとも大きな湖 モノレイク(Mono Lake) があります。 この湖は 外に流れ出す川が無く、蒸発で水分がとんでしまうので、塩分濃度がとても高い湖です。 もっと蒸発が進むと、塩湖(ドライレイク)となってしまい、一面の塩の大平原となるわけです。デスバレーと同じですな。場所も近いし、シエラネバダ東側の典型的な湖なのでしょう。
アメリカ西海岸の都市の急速な発展と、地形・気候的に水を得づらいことを考えるとこの地域の湖から水を引くのは仕方が無かったのでしょう。 現在は、水位を復活させるためのプロジェクトが進行中で、ゆっくりとですが回復しているようです。 モノレイクの最も有名なところというと、こういったことではなく、濃度の高い水が育てた炭酸カルシウムの奇岩です。水の中でこの岩が育っていき、 水位が減ることで、水面に顔を出します。 白い岩山として見えます。この白い岩山はトゥーファ(Tufa) というそうです。 物によっては、まるで怪獣のようにもみえるモノレイクの名物です。 モノレイクは、世界的にも有名な渡り鳥の羽休めの場所にもなっていて、春には遠く南米から何万羽もの渡り鳥がやってくるようです。Tufaの上には多くの鳥がとまっていました。 バードウォッチングが趣味の人にとっても有名な場所のようで、公園に置かれていたゲストブックには世界中からの訪問者の名前が書かれていました。
US395 を北上ここからは今日の宿であるリノを目指して一路北上。人里離れたところで、ラジオも入りづらい。 事前にiPodとアメリカ仕様のFMトランスミッタは持っていたのですが、もう 持って行った曲は聴きあきたのでラジオを聞くことにします。 今回のレンタカーでは、衛星ラジオがオプションで付いていたのですが ここまで使い方が分からずにほおっておいたのですが、ちょっとチェック。 使い方がわかると、これは便利。 50局ぐらいの専門チャネルからジャンルにあわせた音楽、ニュースが流れてきます。 韓国民謡、中国民謡があるのに、日本の曲はないのですね。 90年代アメリカポップスにあわせて US395 を北上。晴れた空の中、空いた国道を快適に走行していきます。ゴーストタウン ボディー(Bodie)モノレイクを後にしてUS395 を北上してしばらく行くと、ゴーストタウンのボディ(Bodie)の入り口が見えてきます。 カリフォルニアで最大のゴーストタウンで、元々水晶の鉱山があったところで、60年ぐらい前まで人が住んでいたところだそうです http://www.bodie.com/この街に行くには山道を10kmほど走るのですが、最後の5kmほどは未舗装道路になります。まさに開拓地。レンタカーの保険のことを考えるとちょっとので慎重に走ります。 たどり着いた町はまさに開拓時代の西部の町そのもの。 もともと、ボディには荒くれ者が多く、日々殺人事件が起きるなどお世辞にも治安はいいとは言えなかったようです。 サンフランシスコなど当時の大都会では「ボディから来た」というだけでおびえられてしまったようです。
今でも20件ほどの当時の建物が残っています。 教会やホテル、雑貨屋など。 当時は1万人ほどでカリフォルニアのなかでも大きな町だったようです。 交通の便がいいわけでもなく、鉱山があるということだけで人が集まって出来ていた町です。開拓の苦労が偲ばれます。 アメリカの西部、特にシエラネバダの東側にはこのようなゴーストタウンが点在しています。
北上... おもわぬトラブルボディを出たのが4時頃。今日はこのあと寄るところもなく、目的地のリノまでの約150マイルを残すのみ。 空いている道を快適に流していきます。 草原あり森ありの起伏に富んだドライブしていて気持ちのいい道路です。 アメリカ人にとっても この US395 は「景色のいい道路」として特に好まれているようで、 http://395.com というWEBサイトもあります。 トパーズレイク(Topaz Lake) という小さな湖がみえると、カリフォルニアを離れ、ネバダ州に入ります。 入った途端にカジノがあるのはさすがネバダ州。 ネバダに入るとさらに交通量が減ります。ネバダに入って 10分ほど過ぎた頃でしょうか、なぜか渋滞しています。20分ぐらい待っても渋滞が解消する様子が見えない。なにやらおかしい。しばらくするうちに、Uターンする車も出始めてきます。 状況が掴めないのでUターンするドライバーに、なぜ戻るんだ? と聞いてみると「沿道で火災があって、当面閉鎖だよ」 とのこと。 1kmほど先ではセスナが旋回し始めています
カリフォルニア州境では植物検疫をやっていました。 といってもゲートには人がいないから徐行して通過したら、後ろで叫ぶ声が。。いかんいかん。決して検問突破するつもりじゃないんだよ。とがめられたわけじゃなくて、ほとんど車が来ないのを不審がった担当官が私に道路の状況を 聞きたかったみたい。 私だって状況は分からないけど、「10マイルほど先で道路火災みたいですよ。引き返してきました」と答えておいたらそれで通してくれました。 まあ、カリフォルニアの植物検疫は、 乗用車は普通スルーですけどね。 迂回さて、トパーズレイクからちょっと戻った所にあるCA89号線。 ここに入って山道を迂回して、US395に北で合流します。日が傾きはじめているから急がないと。。。 山道のワインディングですが、気合いを入れて走行していきます。登りもきつく曲がりくねっている道です。ちょうど箱根の国道1号線と同じような感じ。ここを65マイルぐらいで巡航。ソラーラのティプトロニクス(オートマの疑似MT)が大活躍です。かなり気合いを入れて走っているのですが、それでも後ろにぴたっとくっつかれて結構プレッシャー。 抜かすところもないので、そのまま高速巡航。走ること30分ほど。 山の中でWoodFords という交差点に出ます。ワインディングはなくなり、ここから北に走ればUS395 にぶつかることになります。 合流点は。。。 と走りながら地図を見てみると。。「ミルデンって読むのかな...」と揺れる車内なのでよく読み取れなかったのですが、ちゃんと見てみると、「Minden」「ミンデンかーどこかで記憶に残っている地名だな...でも知っているわけないし。。。」としばらく 考えていてふと気づいた。 そういえば学生時代の部活(グライダー)の先輩が社会人になってミンデンという所の話をしてくれていたっけ。 もしかしてここ? どうやらそうらしい。 周りは何もない田舎町なのですが、逆に障害物もなくてシエラネバダの山岳風でグライダーも飛びやすそうだ。思わぬところで、昔の記憶にあった街との出会いがあるな。 ここからは道も太くなり快適に北上していきます。途中、ネバダ州都の Carson City を通過します。アメリカの州都 は日本の県庁所在地とちがって、その州で一番栄えているというわけではないのですな。 とくに ネバダの場合、 CarsonCity なんて名前を知っている人はほとんどいないでしょう。
州都のくせにインターステートも通っていないという街です。 まあこれがラスベガスぐらいしかないネバダ州らしいともいえますな。 そろそろ日も暮れる頃になって、今日の目的地 Reno が近づいてきました。 US395 も最後には、フリーウエーになって快適。 リノの街今日の宿は、 Reno の「サーカスサーカス」 です。 ラスベガスにもある老舗カジノホテルです。カジノホテルは施設は立派ですが、宿泊料が安いのが特徴。 今日のホテルも60ドルというモーテルなみの安さで宿泊です。初めてのリノの街でホテルを探せるかと不安でしたが、全くそんな心配は有りませんでした。何しろ、大きなホテルはここぐらいでした。 コンパクトで過ごしやすそうな街です。 リノはネバダ州なので、カジノがあります。 今回の旅行はネバダに入ることを考えていなかったのですがおもわぬところでカジノで遊ぶことになります。チェックインは8時頃。途中の迂回で2時間ぐらいロスしちゃいましたが、 まあこの時間につけて良かった。 カジノ併設のバーでハンバーガーとビールで夕食です。 さっそく、カジノに行きスロットマシンで運試しです。 ちびちびと賭けているのですが意外とちびちびとあたりがでます。 20ドルかけて、無くなれば寝ようと思っているのですがなかなかなくなりません。大当たりもしなければ無くなりもしないという状況。 ここのカジノでは、スロットの換金がクーポン券になっていて、換金マシンで換金するか、別のマシンにそのクーポンをいれて再度チャレンジできるというような仕組みになってます。 さて、別のマシンにクーポン券を入れたところ、なにやら隙間に入ってしまって受け付けられない。うーん。 10ドル以上あるので悔しい。 ということで、なにやら分からんまま店員呼び出しボタンを押すと、カジノの店員が駆けつけてきました。 ちょっとうっかりしていて、クーポンが詰まったマシンを間違えて伝えてしまっていたので、いろいろチェックしてもクーポンが出てこない。 まあ、このあたりは金がかかっているので厳密ですな。 私も呼んだ手前「もういいです」ともいえずちょっとこまった。 店員が機転を利かせて「もしかして隣のマシン?」とチェックしたら、詰まったクーポン券がでてくれてよかった。 この間店員は笑顔を絶やさなかったのでさすがプロ そんなかんだで1時間ほどあそんで5ドルほど勝ちになっていい気分で就寝。
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