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3日目 2006/8/12  (ヨセミテ)

サンタクララの朝

残り行程を決める

サンタクララのDaysInnで朝6時半起き。
日本にいたときの計画だと、今日は一旦西海岸(モントレーを越えて、BigSir などの西海岸を走ってから、ヨセミテに入るつもりだった。 しかし宿がサンノゼになったことと、ヨセミテでの時間を長く取りたいということで、西海岸行きはキャンセルで、直接ヨセミテに向かうことにする。
ヨセミテは二日泊まるのだが、その後の行程は漠然と「ヨセミテの次はサクラメント」ぐらいしか考えていなかった。 昨晩のように、モーテルが満杯になっているのも困りものなので、事前にヨセミテの後の行程を決めておくことにする。 サクラメントを見てみると、ずいぶんと最終目的地のサンフランシスコに近い。 あっという間に着いてしまうのだと心残りがあるなあ。地図を見てみたら、ラスベガス第二の都市「Reno(リノ)」が場所といい、カジノがある場所といいちょうどいい。 ホテルを検索してみると、ラスベガスにもあるサーカスサーカスが60ドルほどで部屋を用意している。これはちょうどいいということで、このホテルを予約しました。
この気楽さがいいですな。さて、フロントで朝食を取って出発準備。 曇り空だけど、ヨセミテに着く頃は晴れることを期待です。
アメリカ旅行記
サンタクララの DAYS INN。 部屋は広かったけど、風呂は壊れているしあんまりよくはなかった。。。

ヨセミテへ出発

いきなり迷う

さて、ヨセミテへは昨日走ったUS101に乗ればいいのだけど、フリーウエーの入り口がよく分からない。 実はホテルの目の前の ElCaminoReal をサンノゼ方向に行けばすぐだったのだが、地図を見ると、サンノゼ方向では道がくねくねと曲がっていたので、迷いそうだという理由で、逆方向へ。大通りでフリーウエーの方向に曲がればいいだろうということで、 San Antonioという大通りを左折してみる。 そろそろ I-280だろうな。。。 と思ったら、なんと入口がなく、立体交差してしまう。 仕方なく、さらに左折。 なにやら幸先がよろしくないな。 しばらく行くと Campbellという小さな街に出る。 どうやら、サンノゼの南側の街のようだ。路面電車が走っていて、この道をまた左折。ようやくサンノゼ方向に戻れそうだ。 しばらく行くとようやく、 I-280 の入り口を発見。 結局30分ほどロスしてしまったけれど、街も一つ訪れることが出来たし、良かったと考えることにする。

US101

サンノゼ付近でUS101 に乗って、しばらく南下。昨日走った道だけど、あらためてみると、周囲は乾いた土地だ。 このあたりは果樹園だったというけれど、こんなに乾燥していて果物はなるのだろうか。 昔からアジア人の入植者が多かったところらしい。開拓の苦労が偲ばれるな。 デスバレーなどの砂漠地帯に比べればまだましだろうけど、それでも辛そうだ。

ギルロイ

だだっ広い乾いた土地をしばらく走ると、Gilroy の街。「街」といっても、何もないのだけど。 実は昨日のアウトレットはここにあったことに後から気づく。ぜんぜんサンノゼじゃなかった。 US101 を降りて最初にあったガソリンスタンドでこの旅初めてガソリンを入れる。 ガロン3.2ドルぐらいだったかな。 やはり高くなっている。 2002年の旅の時は1.4ドルぐらいじゃなかったけかな。 そうそう。もう最近は日本で発行したクレジットカードは、ガソリンスタンドのポンプでは全く受け付けなくなってしまった。 必ずレジに申し出ないとガソリン入れられない。
アメリカ旅行記
ギルロイの街。 広々した空とスタンド。 アメリカ西部らしい風景

マーセドの街

ギルロイまでくると、さらに周りが開けてきた感じがする。 シエラネバダの手前の肥沃な土地なので、昔から農業が盛んだったのだろう。畑が広がっている。一気にここからCA152に乗って一路東の Merced を目指します。 Merced(マーセッドと発音)は、ヨセミテの玄関口。 古くからの街並みが残る小さな街です。
ヨセミテの中にはガススタがないと聞いていたので、ここでまたガソリンを満タンにします。 「pump No.6, fill up」 とおきまりのフレーズで満タンにして精算したらアテンダントが怪訝な顔して「え、満タンするっていったのに1ガロンかい」。 いいじゃん。1ガロンでも。
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ギルロイからマーセドへの道。 乾燥した土地ですが、果樹園らしき農地も広がっています。 昔は農業がこの一帯の産業を支えていたのでしょう マーセドの街。 古き良きアメリカの地方都市です。 マーセドの劇場(奧側)は昔の栄華を感じさせます。 多分ここは、かつてサンフランシスコとロサンゼルスの中継地、ヨセミテへの玄関口として栄えていたのでしょう

マーセドを抜けてヨセミテに向かうも

ちょっと一休みして、ここで11時頃になりました。 一気にヨセミテへ向かってフリーウエーに乗ります。 看板も「YOSEMITE NATIONAL PARK」とでてきて、気分も向上。多くの18輪トレーラーに囲まれながら、走行。
しばらく進んで看板に出てきた"Chowchilla"という街の名前を、カリフォルニアの州地図で探してみる。。。 走行中に細かい地図を見るのは危険だけど、ハンドルに地図を載せてちらちらと見てみる。
あれれ? なんかないなー。 もう30kmぐらいは走っているはずだが.... ともうちょっと探してみたら、あー、全然違う道に乗っている。すぐ近くのインターで折り返して、Merced に戻る。結構なロスです。どうやら18輪トレーラーに囲まれたときに出口を見落としてしまっていたようです。。違った道は知っていることに全く気がつかなかったことはちょっと痛い。。
Merced に戻り、今度はCA140に乗って今度こそヨセミテへ。だんだんとアメリカ西部の山脈のシエラネバダの麓らしい山岳道路になってきます。行き交う車はみんなヨセミテが目的地の様子。

ヨセミテへ

ヨセミテの入り口近くのMariposa という小さな山あいの街のドライブインで昼食を取ります。いくつか店がありましたが、目に付いた中華料理店でチャーハンをパクつきます。 初日と同じですな。サンフランシスコのチャイナタウンに引けを取らずちゃんとした味です。最後にフォーチューンクッキーがお菓子で付きます。食べると中に格言が書いてある という、あのお菓子ですな。
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Mariposa のドライブインです。 ここがヨセミテ手前にある最後のレストエリアということで、結構な賑わい ここで中華料理を食べました。食べ物に迷ったときはチャイニーズにしてしまいます。 中華料理らしく、フォーチューンクッキーもらいました。 何書いてあったっけかな
しばらく走ると、崖崩れの現場にたどり着きます。去年はここが崖崩れになっていてヨセミテへのアクセスが制限されていたのですが、今年は仮設道路ができてCA140からもアクセスが出来るようになっていました。交互通行なのですが、信号が変わるタイミングが15分おきぐらいで、車を降りてゆっくりと待つ人が多いです。
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ヨセミテへ向かう CA140。 この先が去年の崖崩れで迂回路になっています。 迂回路は約15分待ちの交互通行です。 アメリカの場合こういうケースでは結構待たされますな。
もう少し行くとヨセミテの公園ゲート。これまでの旅行では国立公園をいくつも回っていたので1年間アメリカ全部の国立公園の入場が出来る「National Park Pass」を買っていたのですが、今年は訪れる公園はヨセミテだけなので、1回券を購入します。

ヨセミテの素晴らしい景色

さあ、いよいよヨセミテ。 切り立った岩山と針葉樹の森が続いています。上も見なきゃということで、またオープンカーの幌を開けて走ります。結構日差しは強いのですけどね。 もう前も上も見所満載。 しばらく行くと、一枚岩のキャピタンが目に入ります。 高さが1000m以上という圧倒的な存在感です。車を停めてしばし岩山を眺めていました。
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一枚岩として世界最高の高さを誇るエルキャピタン。 何日かがかりで登る人もいるそうです

今日の宿は近くですが、まずはヨセミテの頂上まで車で移動です。公園内の分岐点をCA41方向に左折して山を登っていきます。ヨセミテといえばこの景色という「トンネルビュー」でしばし、ヨセミテの景色を堪能します。 写真がなかった頃は、ここで描いた絵がアメリカの都市部で人気だったそうです。 まさに、絵になる場所です。
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トンネルビューから見た景色。 かつてこの地を訪れた騎兵隊が「ここは天国の入り口か!」と驚いて自然と銃をおいたという逸話が残っています トンネルビューで目を凝らすと遙か向こうには、ヨセミテのシンボルでもあるハーフドームが見えます。

さらに山を上がっていき、「グレーシャーポイント」という山頂を目指します。ここに来て強烈な眠気が襲ってきました。車をまともに運転することが困難なぐらい。。 まだグレーシャーポイントに着いていませんが、ちょっと路肩で休憩です。 多分屋根をオープンにしていたため、日射病になったのかもしれません。。
10分ほど休憩して、グレーシャーポイントへなんとか移動。 目の前は、ハーフドーム。 横を見ると、ネバダ滝、バーナル滝という大きな滝、 遙か谷底は今日泊まるヨセミテビレッジ。トンネルビューに劣らずヨセミテのシーニックポイント。 何とか目的地に着いたのですが、眠気がとれず、車の中でちょっと仮眠。。 と気がついたら周りで声がする。展望台のすぐ近くで車止めていたので観光客の声がするわけですな。 完全に寝てしまっていたので、一瞬ここがどこか分からなくなってましした。 ヨセミテにいたのは夢だったかなーと思って目を空けたら目の前にハーフドームがあったときは幸せな気分でした。「夢じゃない」って。
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おおおぉ! 写真で見たヨセミテそのものの景色が目の前に広がっている。 これを見るために今回のアメリカ旅行を企画したようなもの。 世界中からこの景色を見るために集まってます。

ようやく眠気も取れ、グレーシャーポイント周辺のトレイルを15分ほど歩きます。ハーフドームは名前の通り、ナイフで山の半分を切り取ったような形です。遠くから見ると、U字型の谷になっていて、この一帯が遙か昔氷河だったのだろうな ということがわかります。
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ヨセミテを一望できるグレーシャーポイント グレーシャーポイントから1000m下を覗きます。 下にみえるエリアが今晩泊まる カリーキャンプ
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ヨセミテを一望できるグレーシャーポイント ここからまたハイキングコースが始まっています(トレイルヘッド) 気持ちよさそうですな。実は1000m 下まで下ることもできます

ヨセミテの峡谷と、グランドサークルの峡谷とでなにが違うかといえば、ヨセミテにはとても緑が多いことです。 グランドキャニオンの赤茶けた大地も魅力的ですが、やはり緑が多いとホットします。公園自体から癒されます。

Welcome to Curry Camp

さて、下りは目も冴えて一気に下っていきます。トンネルビューは帰りは寄らずに今日の目的地カレーキャンプへ。 もう5時ぐらいになっていて、すでに駐車場は満杯です。ちょっと離れたところに駐車。
さっそく事務所でチェックインです。 なにやらオリエンテーションをしています。なになに 「Are You Bear Ware?」 熊に注意 という用紙を渡されます。泊まるには、「臭いのするものを車や宿の中に残さない。必ず備え付けの鉄の箱に入れること」なんていう注意事項いくつかを読んでサインする必要があります。
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「熊出没注意」の看板です。 当たり前なのですが本当に熊が出ます 今日泊まるキャンプカリー の門。

さあ、ようやく今日の宿に到着。車を停めたところからは100mほどありますが砂利道なのでトランクは手持ちで運びます。疲れた。。
カリービレッジは、いわゆる「テントハウス」。 これまでも電話がない所は泊まりましたが、ここは本当に何もないです。あるのは裸電球一個だけ。コンセントもないので、デジカメの充電も出来ません。でもそんなことより、ヨセミテバレーの一番奥底に泊まれるという貴重な体験には代えられません。
テントハウスは質素ですが、その分、グロッサリーストアやレストランは近くにちゃんとあります。 今日の夕飯はピザストアで、7cmのピザとビール。
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Are You Bear Aware? のシート。 熊が出没します。 ちゃんと規則を守れますよね? の確認書を読んで署名しないといけません。 ここが今日の宿。 テント張りです。 電話・水道はおろか、コンセントも来ていません。 トイレは真っ暗なところを100m ほど歩かないとだめです。 でも自然の中で泊まれるってすばらしいこと
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今日の食事はピザレストラン。屋外で気持ちいい。岩場を見上げると遙か上に、 グレーシャーポイントが

シャワーをあびて、10時には就寝。 さてさて、近くのテントで若者がパーティーをはじめてしまいました。これが2時ぐらいまでゲラゲラとうるさい。。 テントなので筒抜けなのですよね。。寝られないので、真夜中ですがちょっと外に出てみます。もちろん真っ暗。本当に真っ暗です。もってきた懐中電灯を照らしてトイレまで歩きます。 真っ暗と思っていたところですが、トイレに行く他の宿泊客が懐中電灯を照らしています。 そんなかんだで、3日目は終了。いよいよ明日はトレイル歩きです。
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