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5日目 2006/8/9  (イエローストーン国立公園)

ゆったりとした朝

今日はこの数日に比べるとゆっくりとした起床。今日はイエローストーン国立公園に移動する日でそれ以外の予定はないので、ゆったりと出来ます

7時頃に起きて、モーテル付属の無料の無線インターネット(WIFI)で ブログなど更新。
日本にいるときは、休日はネット漬けになっているので せめてアメリカではネットから切り離された生活しようと思うのですが、 やっぱり習性でネットに繋いでしまいます。そういえば、アメリカでは モーテルの看板には、ホテルのサービスを書いていて、客寄せにしています。 古くは「テレビがあります。クーラーがあります。ベッドが大きくて清潔」という様なものだったのでしょうけど、今は「WIFIがあります」というキーワードが一番目立ちます。日本だと「WIFI」という用語はそれほど使わないですが、アメリカだと本当に一般的になってますね。 モーテルの看板で出てくるキーワードとしては WIFI、CATV(ESPN,HBO などスポーツチャネルが見られます),HOT SPA、プール完備、コインランドリーあります なんて感じでいろいろと書かれています。

さて、ゆったり支度をして、のんびりとモーテルの無料の朝食(コンチネンタルブレークファスト)でトースト、ワッフル、コーヒーをパクつきます。メニューはアメリカのモーテルどこも大体一緒ですね。 必ずあるのは パン(トースト、クロワッサン)、コーヒー、 所によりあるのが、 ワッフル、フルーツジュース、コーンフレーク、ヨーグルト というような所でしょうか。 ベーコンやスクランブルエッグといった食事はホテルのバフェでなければ出てきません。

のんびりワイオミング

食事してシャワーあびて8時頃キャスパーを出発。まずは目指すは Shoshoniという街。およそ150kmほど先。 昨日走っていたインターステートもかなり人気が少なかったですが、今日は 一般のハイウエイ。 さらに人の気配がしない丘陵地帯を進んでいきます。

地図上では街の名前が書かれているところもあるのですが、人口が10人だったりと想像出来ないような人の少なさ。そういえば人が少ないからでしょうか、 ワイオミングでは街外れに遮断機があります。他の州では見かけたことはありません。街の間が離れすぎているので、道路が途中で不通になっている場合、前の街まで戻るのも大変だからこういうものがあるのかも。

ゆったりゆったりとハイウエイを走行。ちなみにiPodから流しているBGMは 松田聖子だったり、岡村孝子だったりします。
2時間ほど走って経由地に到着。 鉄道の駅がありかつては栄えていたのだろうなという面影があります。 ここでも人口は600人ほど。ここから進路を北にとり、山地に入ってゆきます。 これまでの丘陵地帯からうってかわって周りは峡谷になっていきます。

アメリカ旅行記イエローストーン国立公園 yellowstone アメリカ旅行記イエローストーン国立公園 yellowstone
広大なワイオミングの平野 Shoshoniの街。しずかな人口600人の田舎町です。
経由地で目に付いたのが「ThermoPolis」という街。「暖かい街」という 面白い名前が付いたところです。 ここにワイオミング州の州立公園があります。なんでも「世界一の温泉流出量」だそうで、これは見に行かないと.. ということでちょっと寄り道です。 州立公園ということで、大きな所を想像していたのですが、 実際はテーマパークのようなところでそれほどダイナミックではなかったです。 確かに、イエローストーン国立公園は世界一の温泉流出量なのですが、ちょっと離れている「ThermoPolis」でも温泉が出るのだろうか?

アメリカ旅行記イエローストーン国立公園 yellowstone アメリカ旅行記イエローストーン国立公園 yellowstone アメリカ旅行記イエローストーン国立公園 yellowstone
Shoshoniをぬけると、平野から、また峡谷地帯に入っていきます ThemoPolisの温泉モニュメント。温泉が長年噴き出していたことでこのような 奇妙な岩ができています アメリカ国旗の下にある旗は、ワイオミングの州の旗。バッファローです。

イエローストーンへのゲートウエイシティ コーディー

この先、アップダウンの大きな道が続き、 しばらく行くと、イエローストーンの東のゲートウエイシティ コーディー(Cody) に到着です。 古くからのイエローストーンのゲートウエイらしく、レンガ造りの土産物屋がたくさんあります。 この街で昼飯。マクドナルドでパク付いた後は、スーパーK で飲み物の補給。 コーディーの街の真ん中に Buffalo Bill Historical Center" という博物館があり立ち寄ってみました。 駐車場のナンバーを見ると、アメリカ全土から 来ていることが分かります。さすがはイエローストーンです。 A型フォードなどのクラシックカーも何台か止まっています。このままイエローストーンを旅行ですか。 優雅ですねー。

アメリカ旅行記イエローストーン国立公園 yellowstone アメリカ旅行記イエローストーン国立公園 yellowstone アメリカ旅行記イエローストーン国立公園 yellowstone
Codyの街。 Codyの街。土産物屋がたくさん Buffalo Historical Centerの駐車場に止まっていたクラシックカー
さて、Buffalo Bill Historical Centerは、主に西部の開拓とこの土地に住んでいたインディアンの 歴史に関するもので、主には当時の絵画やポスター、ステーションワゴンや織機など当時のものを展示しています。
ワイオミングは、「ダンスウイズウルブス」などでも有名ですが、もともと多くのインディアン(ネイティブアメリカン)が住んでいた肥沃なところですが、 それだけに西部進出をしたい白人たちもこの土地をなんとか自分たちのものに しようと侵略していったところですね。

このあたりの話はようやくアメリカ人たちも省みることが出来るようになったのでしょうか(でもまだ児童隔離・キリスト教改宗政策に関してはあまり省みられていないのでしょうね)。

アメリカ旅行記イエローストーン国立公園 yellowstone アメリカ旅行記イエローストーン国立公園 yellowstone
開拓時代のステーションワゴン 100年以上前のポスター。 今とあまり変わらないのが驚き

イエローストーンへ

さて、ようやくイエローストーンへと向かいます。 まだ公園入り口ではありませんが周りは森に囲まれ、川には澄んだ水が流れ いよいよ国立公園だ! とわくわくしてきます。約50kmほど走って、公園ゲートに到着。

工事中の道

ちょどこの道は工事中なため、交互通行になっています。 また、現在(2006/8)の所、朝8:00〜夜20:00までの通行になっていて、それ以外の時間は閉鎖。気をつけていないと危ないですね。

さて、交互通行のため入り口直後が大渋滞。15分ほど待ってようやく出発。 5km以上、ずっと工事中で砂利道です。道路をすべてひっぺはがして整備しているので、何十年かに一度の大整備なのでしょう。来年ぐらいには走りやすい道になっているかな。
工事もおわってのんびり走れるようになったころ、公園中心部に近づいてきます。 周りの木々が枯れているのですが、これは以前の山火事の名残でしょうか。下草はかなり生えていますが、まだ木々は昔のまま、枯れ木になって林立しています。
アメリカ旅行記イエローストーン国立公園 yellowstone アメリカ旅行記イエローストーン国立公園 yellowstone アメリカ旅行記イエローストーン国立公園 yellowstone
イエローストーン東側ゲート付近の川。 公園入り口 まだ山火事の跡がのこっています

自然豊かな公園

山火事の時もそうでしたが、イエローストーンでは人間の手を極力加えず自然のままにする という方針が徹底しているので、枯れ木になってもそのまま切り倒しませんし火が起きても街に火が近づくのでなければ消火もほとんどしません。

山を下りていくと、イエローストーンレイクの湖畔に出ます。 イエローストーンレイクはかなり大きい湖ですし、この日は風が強い日だったので波も大きく、湖畔に立つと海岸にいるような錯覚。 湖から公園中心部に向かっていくと、これまた草の緑と水と空の青の調和が取れた癒される景色が一面に広がっています。 しばしゆったりとこのあたりの 写真を撮ります。

ここからもうちょっと進むと突然渋滞。 そんなに混むこともなさそうなのに、どうしたのだろうと思うと、前方をバイソンの群れが道路を横断中です。 野生動物も人間よりも優先するのが国立公園の大原則なので、路上にバイソン(野牛)やエルク(鹿)が歩いていると、彼らが立ち去るまで車は停止です。 これから数日公園内を走っている時はエルク、バイソンに何頭も出会いました。 人間をおそれていないのが印象的です。車の方が止まるので車を怖いと思っていないようですね。
イエローストーンは間欠泉で有名ですが、このように豊かな自然が残っていて、野生動物も多く生息しているところも人気の秘密なのでしょうね。

イエローストーンの公園内の道路は大きく見ると「8の字」になっていて、 イエローストーンレイクは、8の字の下の円の下側になります。
一応イエローストーン情報など。 国立公園の指定は1872年。アメリカで国立公園を作るきっかけとなった所です。 面積は9000平方キロで、青森県と同じ広さです。公園内は間欠泉が美しいガイザーカントリー、温泉や石灰のテラスがあるマンモスカントリー、山地のルーズベルトカントリー、峡谷と滝のキャニオンカントリー、湖のレイクカントリーと、場所によって異なる風景を見せてくれます。

湖近くのエリアにある古くからありそうな丸太で出来た大きなグロッサリーストアで土産物と食べ物の調達です。 土産物はよく見てみると Made in China のものがあるので注意してアメリカ産のものを選びます。アメリカまで来て、日本の100円ショップで買えるようなものを買うのもつまらないものね。 食べ物の中で珍しいものといえば、ご当地ビール。 ラベルが記念品になりそうなので買ってみました。

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イエローストーンレイク。 湖近くの森林。水辺に写る木々がいい雰囲気 広々とした空

キャニオンカントリーへ

今日の宿は、公園の真ん中あたりにある Canyon Lodge。イエローストーンレイク地区から Canyon Lodge 方面は「8の字ループ」の下の右側を下から上に行く感じになります。 実は予約は5月に済ませていたのですが、すでのこの時点でほとんど一杯。 イエローストーンは3泊したのですが、どこも2泊以上できないので空いている ところがないという状態でした。 後から思うと、西のゲートウエイの "West YellowStone"なら公園にも近いし 割安で設備もよいモーテルも数多くあるので、ここでも良いかもしれないです。

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イエローストーンレイク近くのグロッサリーストア MudVolcano に現れた バイソン ボコボコ音を立てて噴出するMudVolcano
湖からCanyonLodge に向かう道沿いにある「Mud Volcano」は、温泉地帯。 車を止めると温泉地特有の硫黄の臭いがただよってきます。 箱根の大湧谷、別府の地獄巡りのような 雰囲気です。 熱水が地底からボコボコと吹き上げてきて、まさに別府の「地獄」ですが、アメリカ人は「○○ドラゴン」と名前を付けることが多く文化の違いを感じます。

さらに進むと、大きな川をバイソンの群れが渡っています。 多分餌場所を求めてか、今日の寝床を探しての移動なのでしょうか。 大きな体を半分ぐらい沈めながらゆったりと川を渡っていきます。 川から上がると首をブルブルッとするのが、イヌと同じような仕草で、 動物共通なのだなあと思いました。

アメリカ旅行記イエローストーン国立公園 yellowstone
川を渡るエルク
もうちょっと進むと今日の宿、「Canyon Lodge」到着。 フロントで予約が入っているいないでちょっともめてしまいましたが、 単純にあちらの人のミスだったので一安心。 今日の宿はバンガローのようなところです。 シャワーはあるのですが、バスタブはありません。まあ、公園内で水も引きづらいので仕方ないのでしょう。 公園内で利便を求めても仕方ないですしね。

今日の晩飯は、ビジターセンターにあるレストランでちゃんとした食事。 かなり混んでいて40分ほど待たされ、運転の疲れもあり、席について注文をした途端寝込んでしまい、ウエイターの声で起こされました。 今日の食事はハンバーガー。 ハンバーガーといってもマクドナルドのように 片手でパク付くタイプではなくパンの上に野菜や大きな肉が載っているというもの。これもアメリカでは「ハンバーガー」というんですね。

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今日の宿泊場所。こんな感じのバンガローです 今日の晩飯。 ハンバーガーです
たっぷりと食事をして、今日は終了。

明日ものんびりとイエローストーン巡りです。
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