6日目　2005/5/3 巨大サボテンが林立するサワロ国立公園（ツーソン）

今日の最初の目的地は、遙かアリゾナのツーソン。エルパソからは320マイル先。 もう今日からはロサンゼルスへの戻り行程なんですが、走り続ける行程になってしまっている ところが、今回の旅行のちょっと問題点かも。まあ、マスタングに乗って 一日走ってみようじゃないですか。 エルパソのモーテル６の出発は朝６時。昨日無理して遠いエルパソまで来た ので、今日は飯も食べずに早めに出発。

I-10はロサンゼルスとフロリダを結ぶまさにアメリカ横断道路。 このまま乗っていけば最終目的地のロサンゼルスまで到着します。 まだ夜が明けきらない中、 目の前のI-10に乗り、遙か西を目指します。 昨日泊まるはずだったLasCrucesの街を過ぎ、延々と続く大平原の 中を進んでいきます。

視界0注意

Las Cruces からDeming に向かう辺りは、一面の平野で砂嵐が多いせいか、 「砂嵐注意 視界０になることもあります 走行車線で止まるな！ とにかく注意！」 ( Blowing Dust / Zero visibility possible / Do Not Stop in Travel lanes / Use Extream Caution) というここでしか見ない黄色い警告看板群を何度か見かけました。

アメリカの道路でよく見かける、「家を運ぶトラック」。	360度なんにもない平原を突っ走るI-10。	遮るものがなんにもないので、砂嵐が起きる可能性が！。 警告をする看板。

Deming の街でマクドナルドの看板を見かけました。 朝飯を調達するために、ここでいったん休憩。 ガソリンも入れておこう。 I-10を降り、Demingの街へ入ります。マクドナルドを見つける前に WalMart を見つけました。 ちょうどいい。ここで朝飯とお菓子と牛乳を 調達。

再び、I-10に乗り遙かツーソンを目指します。程なくアリゾナ州に入り 途中、レストエリアでの休憩を挟みながら、何もない荒野を300マイルほど走ると ようやくツーソン到着。エルパソから約６時間。

I-10を降りてちょっと休憩。Deming の街並み。	アリゾナ州に入る！ ひたすらI-10

レストエリアで。 地図は、こうやってバインダーで 挟んで利用してます。バインダーは100円ショップで購入。	I-10を降りてサワロ国立公園への坂道

サワロ国立公園 (Saguaro National Park)

ツーソンはアメリカの中でもかなり気温が高く、 平気で40℃は振り切り、乾燥度合いも激しいところです。 そして、街の両側が高地になっている所。 この高地に巨大サボテン（サワロサボテン） が林立しています。西部劇でよく目にする、数メートルにもなるあの巨大サボテンです。 ツーソンの東側と西側の高地が1993年から「サワロ国立公園」として管理されるように なりました。

まずはI-10を降り、坂道を上って、東側の公園に向かいます。 ビジターセンターに入ってびっくり。いきなり４ｍぐらいはあるサワロサボテンが 出迎えてくれます。移植したんじゃなくて、本当にここに育っているもの。

国立公園の入り口。大きなサワロサボテンがお出迎え	Saguaro とOcotillo（手前）。	人に見えるんですが。

日本でサボテンといえば、このタイプですね	グロテスク... Cholla（チョヤ） というタイプです。	日本にはありそうでない風景ですね。

公園の中は車で回ります。だいたい１０マイルほどのループです。 この道路沿いにもうこれでもかというほどの各種サボテンが林立しています。 よく見るサワロサボテンだけではなく、グロテスクな形をしたサボテンも林立。

このループをみんな気ままに回っていて、中には暑い中自転車で回っている 人もいました。 同じような撮影ポイントで写真を撮っている老夫婦と 挨拶。この方々に写真を撮ってもらいました。今回三脚を持って行かなかったので 自分の写真を撮るのは大変だったので助かります。

サワロサボテンも形はそれぞれです。	Cholla（チョヤ）サボテン。	大きなものだと樹齢100年を越えます

おじいさんサワロですね	チョヤのとげは刺さるととても痛いそうです	ツーソンの西側。サワロサボテンが山並みに沿って群生しています。

オールドツーソン

サワロ国立公園の東側をでて、今度はツーソンの街の中を通過して、西側の高地に 向かいます。 ツーソンはアリゾナの中でも古くから栄えていた街で、かなりの大都市。 ちょうど昼時の渋滞にぶつかりながら、西側の台地に出ます。

ここでは、国立公園に行く前に二つの所に先に立ち寄りました。 まずは、「ソノラ砂漠博物館」。博物館というから砂漠に関して なにか解説があるのかと思いきや、いわゆる「サボテン公園」でした。 たぶんサワロ国立公園が出来る前からあるのだと思いますが、 国立公園がある今、ちょっとその価値は下がっている気がします。

オールドツーソン。 このサワロもひときわ巨大。	いくつもの西部劇を撮影してきた映画カメラ	アラモ砦... のセット

もう一つは「オールドツーソン」。ツーソンは古くから西部劇のオープンスタジオが あったところで、そこが小さなテーマパークになっています。ここで数多くの西部劇が 撮られているようです。サボテンが群生していてオープンスタジオとしては抜群のロケーションです。 日光ウエスタン村と京都太秦映画村を あわせたような感じ。入場料確か12ドル。
当時の撮影機やセットなどあり、旅行ついでに ちょっと寄るにはおもしろいところです。 本場のウエスタンショーも見てきたかったのですが、 すでに３時を近かったのでそろそろ次へと急ぎます。

ほんの小さな出来事に〜♪	「OK牧場！」（本物）	サボテンの種類の解説

サワロ国立公園の西側へ進む間にも雄大なサワロサボテンが群生しています。 もうどこからどこまでが国立公園だと区切るのが意味がないぐらい。 国立公園の入り口にたどり着いた頃には、「もう見るのはいいかな」と いう気分になり、国立公園には入らずにこのサボテンの立ち並ぶ場所を後にしました。 ある意味贅沢な気分。

近くのガススタによって、また例によって遅い昼飯をパクつきます。 サンドイッチなど少しは栄養のあるものを売っていたのに、めんどくさくなり、 ドーナツなどの菓子類でまた済ませます... ちょっと反省。

ツーソンの西。これだけ見ると、国立公園の中を見なくても いいか...と思ってしまいました	I-10方面を目指します。

フェニックスへ

ツーソンを後にすると、今夜の宿泊地であるアリゾナの州都フェニックスに 向かいます。ツーソンからフェニックスは普通、I-10を使っていくのですが、 「ツーソンからフェニックスへは、無機的なI-10よりも、サボテンの咲くAZ-79がよい」 というWEBの情報に従い、一本北のAZ-79を使います。 AZ-79はツーソンの街の東の山沿い に沿った高台を走る道路で、Pinal Pioneer Parkway っていう別名がついた 道路。 I-10が通る前は主要道だったので、R66みたいなものですね。

高台を走るために、国立公園と同じようにサワロサボテンが林立しています。 夕日に映えるサボテンの林の中を80マイルで飛ばしていくのは、アリゾナならではの 光景です。 フェニックスまで120マイルほどの道を気持ちよく飛ばしていきました。

サボテンの咲くエリアを過ぎ、フローレンスという街を越えると、徐々に「街」の においがしてきました。フェニックスまではまだ数十キロあるというのに、 なかなかアメリカでは珍しい。フリーウエイ状のUS60に合流し、フェニックス 中心部を目指します。 US60といえば、昨日SpringerVilleからSocorroに行くときに 使った道路。 この道もずいぶんと長く伸びていますね。

フェニックスの中心部は渋滞な上に、車線が複雑に絡み合う大都会。 さすがはアリゾナの州都です。今日の宿は、フェニックスの西のはずれで モーテルが林立しているI-10 Exit139 で探します。
降りると、モーテル６，Super8、Day's Inn が並びあっています。 疲れていたので、ちょっと高級めのDay'sInnに宿泊します。 $70。 割引がないとちょっと高いです。JAFと提携しているAAA（アメリカ自動車連盟） 会員も割引されるので、今度アメリカに行くときはJAFのカードを持って行こう..

I-10を越えて、東の山を目指します。	AZ-79 Pinal Pioneer Parkway 沿いに生えるサワロ	今日の宿 Day's Inn

さて、高めだから部屋に電子レンジぐらいあるかとタカをくくっていたのだけど、 何も調理器具はなし... とりあえず夕飯は近くのスーパーで買ってくることにしたが、 あまりたいしたものは作れない。カップヌードルを買ってきたがぬるいお湯しか作れず 固いカップヌードルになってしまう。残念。
今度モーテルの旅をするときは、調理器具を持ち込もう。今後の反省だ。 今日はこのたび最高の508マイル（814キロ）を走行

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