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4日目 2005/5/1 セドナ、バリンジャー隕石孔(メテオクレーター)、 化石の森国立公園

セドナ

セドナのピンクジープツアー

日本にいるときの計画では、セドナは一泊したらすぐに出発する つもりでした。後がつかえているのでセドナ発が昼になったら 結構厳しくなるためです。

まあ、そういう計画だったのですが、昨日の神々しいセドナの夕景をみてしまうとねえ... ここまで来て、ちょっともったいない。

セドナでは「ピンクジープツアー」 というジープでのツアーをやっている会社があります。もう50年近くも やっているようです。効率よくセドナを見て回るにはツアーに参加するのが いいだろう..という考えから明日朝一でこのツアーに参加してみようと 昨日の夜中に急遽計画変更しました。

宿からWEBにアクセスできたのでこの会社のページを 急遽チェックして、最初のツアー出発が7時であることを確認。 「事前予約おすすめ」と書いてあるけどいまさら仕方ない。早めに 事務所に行って一番で予約すればいいやということで、昨晩はさっさと就寝。

今日は5:30起きで、ホテルチェックアウト6時。 まずは事務所のあるセドナのアップタウンまで移動。
レストランや土産物屋があつまって普段はにぎわうアップタウンだけど さすがに朝6時過ぎだと人はいない。事務所も開いていないなあ。 おまけにセドナは高地なので、さすがに寒い... 衣類は準備不足で 羽織る物を持ってきていないのでTシャツを重ね着して寒さをしのいでました。

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Day'sInnセドナ。 セドナの中では比較的安い宿です。 セドナアップタウンにある彫刻。 セドナは芸術家の街としても知られ、 街中に彫刻や絵画があふれています セドナアップタウン。まだ7時前なので 人通りはまだまばらです
結局申し込みをしたのは7時直前。手続きをしてすぐに出発でした。 ツアーの参加者はニューヨークから来た4人組とイギリスから来た1人と 私をあわせて6人。

ジープで街をでてちょっと行くと、いきなりオフロードに突入。 セドナの岩場をジープでがんがんと上っていく.. ありえない ような急傾斜を普通に上っていきしばらくすると見晴らしのよい 高台に到着。ここでジープを降りしばし散策タイム。

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セドナの奥地にジープで分け入ります。 岩の間に草木が生えています。 大地上になったところ。ここは「Submarine Point」と呼ばれています ツアーで一緒になった人たち。
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下に小さく見えるのが、乗ってきたジープ セドナの山々。 なお、今いるポイントは 「Broken Allows」というエリア。 セドナの山々
国立公園の厳しい自然保護に慣れていると、「貴重な岩場の上を ジープで踏み荒らしていいのか」とも思ってしまうけど、そこは50年 以上前からやっている既得権なのかな? モニュメントバレーも国立公園に指定されていないからジープツアーがあったしな (2003 モニュメントバレー旅行記)

ニューヨークの4人連れは両親+娘+恋人?みたいだ。男の方はマイケルムーア みたいな体格。この4人は勝手に盛り上がっている。イングランドからきた 一人は静かに写真を撮りたいみたいで奥にさっさと行ってしまった。 というわけで、私も風景を堪能して写真を撮りまくっていました。
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セドナの山々 岩の隙間に咲く花 尖塔のようにそびえ立つ奇岩
やっぱりセドナは雄大。荒野じゃなくて緑が多く日本人好みの風景なのだけど 日本だと知名度は低い。確かにアクセスは面倒だな。飛行機で来るにしても フェニックスまでこなければならないし、宿は高いしで面倒か。

ジープの中ではドライバーの軽妙なトークでツアー客は爆笑。私は半分も 分からなかったけど、分かった振りをして爆笑... もうちょっとヒアリング 勉強しようっと。

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岩山の麓まで緑があふれているのが セドナの特徴です。 ブライスキャニオンにも 近い植生です セドナの岩山を形成している岩のかけら。 レンガ状で脆いです。なお持ち帰っちゃいけません。 セドナにはサボテンも咲いています
密度の濃いツアーは9時に終了。 すぐにセドナを去るのもまだ 惜しい。 セドナにいくつかある「ボルテックス」を訪れることにしました。
「ボルテックス」って、セドナの土地のもつ力が地上に出ているところの ことらしい。私に感じる力があるのかはわかりませんが。
昨日セドナの占い屋 でもらった「ボルテックスマップ」を元に、セドナ空港の近くにあるといわれている 「エアポートボルテックス」を見に空港に向かいます。結局この場所にはたどり着けなかった のですが、空港自体が高台にありそこから見たセドナの街それ自体に神々しさを感じました。
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ジープはこんな急坂も上り下りします セドナ空港から見下ろすセドナの街。 セドナは実はアメリカの中でも有数の高級な 別荘地。なかなか住めるものではありません

さらに東へ

サングラスが無い!

10時頃セドナを後にして、フラッグスタッフへと昨日来た道を戻ります。 日も高く昇ってきたのでサングラス(眼鏡の上からつけるタイプ)をつけようと センターコンソールの物入れを探ってみるのですが、サングラスが無い...
どこかでなくしてしまったようです。このアリゾナの日差しでサングラスなしは厳しい。 でも行くしかない。サンバイザーを地平線すれすれまでおろして走ります。 アリゾナの広大な空を見ることができずちょっと悲しい... おまけに道路の照り返し で目が痛む... 。

フラッグスタッフへ

フラッグスタッフへの道は昨日来た道と同じ。 森と小川に囲まれたワインディングのAZ87Aを進みます。 道は狭いですが、ここもドライブしていて気持ちのいいところです。

途中、I-17に合流してI-40でアルバカーキ方面へ入っていきます。 フラッグスタッフ付近はまだ山地ですが、I-40を10分ほど走ると周囲360度 何もない大平原となります。 これまでもアメリカの大平原を見てきましたが、 ここはレベルがちょっと違います。

Twin Arrows, Two Guns

I-40をさらに東に進むと、 Twin Arrows という地名があります。 ここには、二本の大きな矢が地面に刺さっています。 インターを降りたのですが、あったのはそれだけです。 インターを降りてもどこにも行けません。

再びI-40に乗り、しばらく行くと、今度は Two Gunsという名前の出口。 ここは、二丁拳銃を構えた人の絵がありました。 ええと、それだけです。 どこにも行けません。
アメリカ旅行記 ルート66 flagstaff アメリカ旅行記 ルート66 twin allows アメリカ旅行記 ルート66 two guns
フラッグスタッフのシンボル Humphreys Peak (4000m)。 なおここがすでに2000mという高地です。 かつてのドライブイン跡 TwinAllows 。 かつての二本の矢だけがひっそりと残されていました I-40ができる前はRoute66のドライブインとして 栄えていたTwo Guns。もうすでに何もありません。 単にインターステートのUターンポイント以外の機能 は無いです
かつてルート66がここを通っていたときは、どちらもドライブインとして 栄えていたところです。二本の大きな矢(Twin Arrows) や二丁拳銃 (Two Guns)が看板代わりにあったのですが、ルート66がインターステートに置き換わった 今では、廃墟になっています。大平原のなかで、どこにもつながらないインターステートの 出口は、まるで無意味な建造物「トマソン」を見るような思いです。

メテオクレーター (バリンジャー隕石孔)

今日の目的地の一つメテオクレーター(バリンジャー隕石孔) は20マイルほど I-40を進んだアリゾナの大平原の中にあります。I-40を降り赤茶けた大地の中を 5マイルほど進むと、メテオクレーターが見えてきます。大平原の大地の中、 そこだけ大地が盛り上がっているのでよく分かります。

メテオクレーターは国立公園ではなく観光施設です。 入場料は$12。ちょっと高め。 このクレーターの成り立ちや、このクレーターを研究したバリンジャーさんの 業績を展示した展示館が併設されています。この展示館を抜けると、クレーターです。 直径は1kmぐらいの大きなクレーター。 アリゾナの乾燥した空気のためにここまで きれいに残っていたのでしょうか。

アメリカ旅行記 メテオクレーター アメリカ旅行記 メテオクレーター アメリカ旅行記 メテオクレーター
ビジターセンターから望むアリゾナの大平原。 窓枠が額縁になっているという演出 クレーターとは関係ないですが、 宇宙つながりでアポロの再突入モジュール (本物)が展示されています 隕石のかけら
メテオクレーター バリンジャー隕石孔 このクレーターは、日本の科学図鑑などでは「バリンジャー隕石孔」という名称が一般的ですが、 現地では「メテオクレーター」とだけ言われています。まあ、アメリカでもクレーターはここ ぐらいだから区別する必要は無いのでしょうかね

ちょうど昼過ぎ。でも食事するわけでも無く次の目的地に向かいます... (あらら? 今日はまだ飯を食べていない気が...)

ナバホ族の街Holbrook へ

今日の今後の行程は実はあんまりありません。明日のために距離を稼ぐのが目的。 とりあえずの次の目的地は 化石の森国立公園です。 I-40を東へと進みます。

まだまだ大平原が続いています。ずっと80マイル巡航。気楽なドライブです。 また、1時をすぎるとまた昨日と同じように眠くなってきてしまいました... 特に今日はサングラスが無く、強烈な道路の照り返しをずっと見続けていたので かなり目を痛めていました。とりあえずHolbrookという街で降り街の入り口で一休み。

ここHolbrookはネイティブインディアンの街で、モーテルもインディアンのテントを 模したものがありました。 Holbrookはスーパーマーケットがあるこの辺りでは 大きな街です (アメリカは地図に大きな文字で地名が書かれていてもスーパーどころ か小さな商店もほとんどないような街がほとんどです)。 このスーパーの店頭ではナバホ族のためのコミュニティペーパーも無料配布されていました。 このHolbrook でガソリンを給油して、またI-40で化石の森へと出発。
アメリカ旅行記 Holbrook アメリカ旅行記 Holbrook
Holbrookの街の入り口 インディアンの住居を模したモーテル
アメリカ旅行記 Holbrook アメリカ旅行記 Holbrook
Holbrookのレストラン Holbrookの街

化石の森国立公園

I-40で "Petrified Forest National Park" のインターで降ります。 "Petrified" ってどういう意味かと思ったら「化石」なんですね。 一つ知っている英単語が増えた。

国立公園の入り口でナショナルパークパスを見せて入場。 入り口でレンジャーのおばちゃんに「ここで何をやっていけないか知っている?」 と質問される。 そんなことを言われても「はぁ?」なのだが 「何も持ち帰ってはだめですよ」と念を押される。
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大地を削っているのが分かるでしょうか・ ペインテッドデザート 先住民の描いた絵です アメリカでよく見かける風景。 キャンピングカーに乗用車を くっつけて走っています。 普通のおじさんがレジャーで こんなバスを運転しています
国立公園でものを持ち帰ってはいけないのは常識ですね。常識を守れない人が 多いので、こんな注意するのでしょうけれど。 この化石の森国立公園は、南北に20マイルぐらいある比較的長い公園です 道路沿いに見所が点在しているので車がないと全く見て回れない所です。 (まあ、それを言っちゃほとんどの国立公園もそうですが)

この国立公園の見所は、一つは木の化石です。あちこちに結晶化した木が転がっています。 数万年の間ここに転がっていたのでしょうか..朽ち果てずによく結晶化するまで 残っていたものです。「化石」といっても、宝石のような輝きがでています。 そういえば、ダイヤモンドも木もどちらも炭素でできていますからね.. もう一つの見所は、先住民の残した遺跡です。岩に動物などの絵が描かれています。 歴史教科書にでてくる「クスコーの壁画」のようなタッチの絵が描かれていました。 ネイティブアメリカンの祖先なのでしょうね。

化石の森国立公園を南に下り、ゲート近くのギフトショップで、アリゾナの石でできた コースターをおみやげに購入しました。この石は「デザートストーン」といって、 まるで木の年輪のような模様が入った石です。これを磨いてコースターにしたもの。 一つ$5。珍しさも手伝って、おみやげとしては手頃です。

アメリカ旅行記 化石の森国立公園 アメリカ旅行記 化石の森国立公園 アメリカ旅行記 化石の森国立公園
岩場に木の化石が落ちています。 木の化石のアップ。年輪の部分が結晶化 しています 「キャトルガード」といい、牛が道に入り込む のを防止しています。
ちなみに、禁止されているはずの木の化石ですが、南の出口をでると、 おみやげとして路上販売されています。

ニューメキシコとの州境 SpringerVille へ

化石の森国立公園をでて、今日の宿泊地に向かいます。 今日から3日はすべてモーテルに当日飛び込みです。 明日の行程を考えるとニューメキシコとの州境の SprinverVille まで移動したいところです。

夕日の、US180 を東に向かいひた走ります。アップダウンがつづく丘陵地帯です。 30マイルほどでセントジョーンズを通過します。 アメリカの典型的な 片田舎の街です。ここで今日は終わりにしてもよかったのですが、 明日の行程を考えて、もう一つ先の SpringerVille まで向かうことにします。
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セントジョーンズ手前。AZ61と合流します セントジョーンズの街です。
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手前のメサの麓が今日の目的地 SpringerVille。あとちょっと モーテルの前からみたSpringerVille の風景
SpringerVilleはニューメキシコ州境の街で、近くにあるスキーエリアの ゲートウエイシティとしても知られているところです。 地図上ではかなり大きな街のようにかかれてはいますが、実際は人口2000人 の小さな街でスーパーなど無く、飯屋も地元の飲み屋数軒とマクドナルドがあるだけです。 モーテルも2軒あるだけです。今日は、モーテル Super8 に止まることにします たしか$40ぐらいでした。

ようやく一段落して、近くのマクドナルドでハンバーガーをパクつきます。 結局食事らしい食事をしたのは今日はこれが最初。ちょっと食生活が 乱れまくっています...
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