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6日目 ワシントン スミソニアン航空宇宙博物館、アーリントン墓地(8/5)

出発

7時ごろ起床。Day'sInn の無料のパンとコーヒーを朝飯にする。
今日の目的は、スミソニアンの航空宇宙博物館。10時オープンなので ちょっと前につくようにホテルを出る。ちょっと遠いところに宿を取ったのを ちょこっと後悔しながらメリーランドから朝のワシントンDCへレンタカーを 走らせる。
40分ほどでDCの中心部に到着した。ワシントンDC周辺は駐車スペースが 少ないのだが、まだこの時間は空いているところがあった。 農務省の建物の前に駐車。ここが昔の「牛肉オレンジ」で日本を攻撃していた 役所なんだなーと思いをはせる。 ちょっと西にあるワシントンモニュメントは、エレベータで頂上まで登れる。 毎朝配る整理券が必要だけど、朝ならまだ配っていた。14:30の整理券を入手した。 ちょうど博物館を出るころには間に合っていそうである。
300mほど行くと、スミソニアン博物館の 元締め スミソニアン協会。きれいな中世のお城のような建物だった。 中では退職者と思われる人がボランティアで案内をしてくれている。庭の手入れも立派なもの。

スミソニアン航空宇宙博物館

ここからもうちょっと歩くと、目当てのスミソニアン航空宇宙博物館。無料というのも素晴らしい。
言葉で書いていくのもなんなので、ここでは写真をざっと紹介。 なんかコメントがオタクくさくて申し訳なし。
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ワシントンモニュメントの入場整理券ゲット。ちゃんと登れると期待に胸をふくらませていたのだが.. アメリカ農務省のビル。この正面に車を駐車していた スミソニアン博物館の本部。庭もきれいに手入れされていました
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スミソニアン航空宇宙博物館入り口 翼よあれが巴里の火だ〜大西洋を横断したリンドバーグの「Spirit of St.Louis」
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空母の乗組員練習帳 第二次世界大戦末期。日本への攻撃記録 1945/8/15 アメリカの新聞号外。
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航空地図。四国、中国地方が写ってます。空母攻撃の時に使われたものとのコメント 大戦中のさまざまな記念品や兵士の持ち物など。家族の写真などでしょうか? ジェミニ4号のカプセル。1965年、初めて宇宙遊泳を行ったミッションでした
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実験コーナー: 空気の圧力を知る実験。この様に、単に飛行機を展示しているだけのではなく、なぜ飛行機は飛ぶのか?という事を肌で感じ、頭で納得できるような展示が充実していいます。それも単に簡単に説明するだけではなく、流体力学など高度な内容を分かりやすく説明しているところが素晴らしいところ 圧力には 動圧・静圧・全圧があるよという説明。ここから速度計、高度計、昇降計などの原理へとつなげていきます なぜ超音速機の動体は細いの?という理由についても説明しています。子供から大人まで全部対象にしているのにこの細かい内容はさすが
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操縦体験コーナー。 といってもフライトシミュレータじゃなく、風洞にセスナの模型を入れて操縦させるというもの。なかなか凝っています あ、これはおもちゃでよくありますね。昔はドレミファドンでピンポン球を浮かせて回答権を得るために浮いたピンポン球を取るというコーナーがありましたが、あれと同じ。でもこちらは、わざとファンとボールの位置関係を斜めにして更に不思議にさせています。ボールが横から落ちないのは、ベルヌーイの定理によるものだったんですか 傷があったときの力のかかり型を偏向フィルタを通すことで人間の目に見えるようにしています。 子供にも「キズがあると、そこに異常に力がかかるんだな」という事が実感として分かるようになっています
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「これ、本番ですか〜?」--日本初なのに、意図的に?忘れられている秋山飛行士。 アポロのロケットエンジンを前にして説明をする学芸員のおじさん。分かりやすそうな説明をしていました。 しゃべっている本人がアポロのことが好きで好きで、とにかく人に分かりやすく魅力を伝えたいという意志がよく伝わってきました。 アポロのコックピットの一部。 スイッチは多いですが、意外と計器類は少ないです。
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(多分)アポロ何号かかの再突入モジュール ライト自転車商会でライト兄弟がつくっていたライト自転車。自転車は100年前と今とも構造はあまり変わりません これぞ、キティホークにて1903年に初めて飛んだライト兄弟の飛行機「フライヤー号」ライト兄弟についてより深く知りたいときは こちら(アメリカ公文書館 ライト兄弟特集 ) アメリカ人は飛行機が好きな国民です。国土が広いので飛行機が無ければ発展が無かったとも思っているのでしょう。そういうこともあり、飛行機の父であるライト兄弟への尊敬の念はとても高いように思えます。
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戦時中の兵隊募集広告。これはイギリスのものでしょうか。右は、銃後の守りにつく勤労女性たちを励ます広告。アメリカの戦時中の女性の勤労奉仕隊は "Rosie the riveter" ともいわれてました。 一階の土産物売り場には、彼女たちの戦意高揚キーワードとして使われた "We can do it"と力こぶを見せる女性のイラストが売られてました。 零戦。日本では単に「ゼロ戦」といいますが、アメリカだと「Mitsubishi zero fighter」とメーカー名を入れるのが一般的なようです。 たしか、DC-3 (?) のコックピット。メカメカしていて格好イイですな

ちょっと移動のはずが

結局10時頃に入場して3時間近く滞在していたことになる。ワシントンモニュメントの 入場時間まであと1時間ほどはあったので、モールを挟んでとなりの「アメリカ歴史博物館」 に入る。ここは、アメリカ開拓史、公民権運動などアメリカの近代史を展示したところ。 黒人差別を意識させるためか、公民権運動の展示を行ったコーナーの出口は、 "White", "Colered" と二つに分かれていた。もちろんどちらから出てもいいのだが、悪い気分である。
そういえば、駐車時間が制限の3時間を超えそうだったので、ちょっとは車を別の場所に 移動しようと一旦車に戻る。こんなところで駐禁とられてもしょうがないものな。
さて、どこぞに駐車スペースぐらいあるだろうと一旦動き出したものの、全く空きスペースがない。 どこもピチーっと止まっている。まあ、まだ30分ほどあるし、少し遠くでもいいか..と思って 走らせていると... うわわ いつのまにやら高速道路に乗ってしまっている。この道のつくりは どうなっているのだ? ポトマック川を渡ってしまった... もうむちゃくちゃ...(^^; いつの間にやらレーガン国際空港のターミナルロビーに到着。もう訳が分からん... 今度は元に戻るだろうとおもったら、今度はペンタゴンの前〜. とうとうワシントンモニュメントのチケットの時間になってしまった... あーあ。 あきらめるか。
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アメリカ歴史博物館。 ただでさえ国威発揚の街ワシントンDC の中で、「アメリカ歴史博物館」だから想像通り? まあ、開拓の歴史なども多く展示されていました。この写真は、公民権運動を紹介したコーナー。出口は 昔の様に"White" "Colored" とわけられています。いやーな感じですね こちらも戦意高揚広告。「国民みんなががんばったんだよ」と訴えるような展示。

アーリントン墓地と硫黄島メモリアル

しょうがないので、近くのアーリントン墓地や硫黄島メモリアルを見物することにする。 アーリントン墓地はアメリカの威信をかけた大規模な慰霊の園なので、一般人が気軽に駐車できるようなスペースはない。少し離れた硫黄島メモリアルの近くにようやく駐車スペースを発見。 車を置けてほっとしながら、有名な「硫黄島の擂鉢山に星条旗を掲げる兵士」の像を見る。 ワシントンDCが何となく居心地が悪いのは、街全体が「第二次世界大戦で日本を破ったのだ」というモニュメントやら展示が多い点だな。彼らにとっては「第二次世界大戦での最後の敵国日本を破って、アメリカに平和が訪れ今の繁栄がはじまったのだ」という意識が高いのだろうな。
硫黄島メモリアルから10分ほど歩くと、アーリントン墓地の入り口にたどり着く。ここは裏門なので、ちょっと寂しいところである。 墓地の中は墓石が多い。第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク戦争など最近の戦争で無くなった兵隊以外に、更に古く南北戦争、第一次世界大戦などで無くなった兵士も埋葬されている。 ここには歴代の大統領も埋葬させており、中でもこの墓地の一番の場所に埋葬されているのがケネディ大統領とジャクリーン婦人。 小高い丘の中腹にあり、遠くアメリカ議会やワシントンモニュメントを見渡すことが出来る場所にある。
ちょうど1週間ほど前までダラスに出張で行っており、同行者をダラスのケネディ暗殺場所に案内していたこともあり、遠い国の昔の大統領の墓石という以上の感じを持った。
ケネディの墓地から丘をさらに登ったところにあるのが、アーリントンハウス。 ここは元々南北戦争の南軍の将軍 Robert Edward Lee の私邸だったところだそうだ。 丘の高台にある豪華な洋館。家の中に入ることも出来る。
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硫黄島メモリアル。硫黄島の擂鉢山に星条旗を掲げる海兵隊員の有名な写真を銅像にしたもの アーリントン墓地。大理石の墓石が整然と並んでいます。現在もどんどん増えています ケネディ元大統領夫妻の墓石。アーリントン墓地の中でも見晴らしの良いところに据えられています。
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ケネディの墓石の位置からのぞむワシントンDC。道路を挟んで向こうに見えるのがリンカーンメモリアル。右の塔がワシントンモニュメント。条例によりワシントンモニュメントが街のどこからでも見えるようにする必要があるため、アメリカの首都というのに高層ビルは一つも立っていません。 アーリントン墓地の丘の上にある「アーリントンハウス」 ホテルに戻って、飯を食べに出かける。モールで見かけたパーキングメーター。ショッピングセンターで駐車料金を取られるなぞ初めて。
さて、もう4時近いのでそろそろ帰ろうかと思う。そういえば、書き忘れていたがワシントンDCの中をレンタカーで動き回るのは無謀。とにかく駐車場が無く、展示物が離れているので歩いてまわるにも大変。どうすればよいかといえば、 "TourMobile" を利用するのがよいと思う。たしか一日20ドル。 ワシントンDCの主な観光場所で自由に乗り降り出来るし、10分間隔でバスが来るので待たされることもなし。
さて、硫黄島メモリアルまで戻り、もうそろそろホテルに戻ろうとする... またしても迷い始める。もうこうなったら勘で運転するしかない。ワシントンDCの外部を環状に結んでいるI-495のどこかにたどり着くだろうと運転していたらようやくこのI-495にたどり着く。ホテルはI-495沿いだったので、どうにかこうにか到着した。 2年前の初めてのアメリカ旅行の時は、日本にいるときから交差点レベルで綿密に道順をシミュレートしていたというのに、もう全くずさんになったものだ。

さて、そろそろ夜になるし飯を食べに行く。ホテルの部屋では満足に飯が作れないことが昨日の経験で分かったので、近くのレストランに出向く。今朝ワシントンDCに向かうときに目を付けていたモールがあるのだ。 メリーランド大学のキャンパスを少しいったところにそのモールがあった。
駐車場でちょっとびっくり。普通アメリカのモールだと駐車場はただなのが当たり前なのだが、 ここではパーキングメーター装備。こんなの初めて見た。ここは大学の近くということもあり、安いレストランが多い。こぎれいなパスタ屋があったのでここで夕飯とした。 カルボナーラを注文。中では和気藹々と警察官が夕食を取っていた。外にパトカーが集結していたのでなんだ?と思ったのだが、単に夕飯を取っていただけだったんだな。
ホテルに戻り明日の計画を立てる。明日は2時発の特急でワシントンに戻る。もう一度ワシントンDCを見物するか.. あまり乗り気でもなかったのだが、ふっとスミソニアン博物館のパンフレットを見る。航空博物館の写真を見たのだが今日見た展示と違う写真が沢山並んでいる。
そういえば、エノラゲイもスミソニアン航空博物館に展示するしないでもめていたはずだったのだが、展示してなかったし。。と不思議に思ってよく見ると、「スミソニアン博物館 別館」 なるものがある。そうか、別館があったんだな。知らなかったよ。場所はワシントンDCの郊外のダレス国際空港の近く。
そうか。 あしたはここに行こう。ということで明日の目的地を決めて就寝。

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