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2日目 マンハッタン見物(8/1)

雨のニューヨークセントラルパーク

6時起床。 うわ。 雨だ。それもかなりの雨。こんな中で自転車に乗っても大変なので 早速キャンセル。そいで翌日に延期してもらう。 急遽雨でも行けるところということで、メトロポリタン美術館見学をすることにす る。当初は行く予定はなかったのだけど、まあ行き当たりばったりの旅はもな かなかおもしろい。ホテルはアッパーウエストサイドにあるので、セントラルパークをつっきていけばメトロ歩輪タン美術館へ到着するはず。徒歩で行ける距離というのがよいと ころ。散歩がてら雨のセントラルパークを横断。セントラルパークは雨というのにジョギングししてい る人がかなりいる。がんばってますなあ〜。私はのんびりと歩いていきます。セントラルパークの中のジョギング用の道路は、公園一週 をする道路(だいたい一週10kmぐらいだろうか)の他にもいくつもの道がある。

通ったのは、その中の一つ公園中心にある大きな貯水池を回る経路。こ の貯水池は何でも100年以上前にマンハッタンの水需要を満たすために遠く北 から引いてきた水を一旦ためるための人工貯水池だそうだ。 この貯水池のダ ムの部分に相当する建物も趣がある。やはり歴史がありますなあ。ただの大きな池だとおもったら実はマンハッタンにとってなくてはならない貯水池でし た。

Central Park セントラルパークを突っ切って東に抜けるとそこは5番街。高級店が並ぶエリ アとはちょっとだけ離れているけれど落ち着いてエレガント〜な雰囲気なとこ ろ。、雨の中の五番街見物もおつなものだわ。そこから2ブロックほど南に行く とメトロポリタン美術館。左右の建物は工事中だけど、それでもかなりの存在 感。建物自体が既に美術品ですなー。この建物を建てた頃のアメリカ、ニュー ヨークの勢いを感じてしまう。公園があって美術館があってと..東京で言うと 上野公園のような所ですな。


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セントラルパーク。あいにくの雨。貯水池越えに見えるイーストサイド セントラルパークの中の橋。 メトロポリタン美術館近くの五番街。「シーソー注意」?

メトロポリタン美術館

メトロポリタン美術館は9:30オープンだけど、9:10頃到着。雨もひどくなっ たので、大きな庇の下で雨宿り。 最初は数人しかいなかったけれど、開館時間が近づくにつれ入場者も集まりは じめてくる。開く頃には200人ぐらいにはなっていたかな。 さすが世界の観光 地の中でも有名なところ。世界中からの観光客。 さて、毎日数万人が訪れる というメトロポリタン美術館。この日の一人目の入場者は私でした。まだ誰も いない広い空間で美術品を見るという非常な贅沢をしばし楽しませてもらいま した。 ここの入場チケットは、メトロポリタンの頭文字である「M」をあし らったバッジ。 シャツに着けておきます。日替わりで色が変わるので翌日着 けて入ろうとしてもだめ。 当日は若草色でした。

いろいろとコメントをしていきたいんですが美術の知識が足りず書けないのが なんとも残念。少しは予習しておけば良かったが、、当日思い立っての行動なので、何があるのかもよく知らない。 ある意味非常に贅沢というか、申し訳ない気持ち。 最 初に見物したのは一階にあるギリシャ彫刻。 ダビデ像のような石像や胸像が多く飾られていま した。きっと由緒あるものなのだろう。日本の多くの美術館とは違い、メトロ ポリタン美術館ではフラッシュをたかなければ基本的には館内の撮影が自由。 さすが太っ腹。 おまけに高価な美術品もガラスケースに入っているわけでは なく、目を数センチまで近づけることも可能。

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メトロポリタン美術館。写真に写ってないですが幅はこの3倍ぐらいあります マネ「舟遊び」。 後から調べて知りました ゴッホ 「麦畑」。同じく
2階に上って19世紀絵画。 どこかで見たようなルノアール、ゴッホ、モネな どの絵が飾っている。一瞬、模造品?とおもうようなセキュリティのゆるさだ が、もちろん天下のメトロポリタン美術館に模造品があるわけもなく当然本物。 まるで自宅に飾ったポスターのように気軽に見られる。でもさ、これって多分 一枚数億、数十億円ぐらいするんだろうな。日本の美術館だったら多分一点一 点が目玉展示になって、警備員と厳重な柵、おまけに凝った内装になるのだろ うけど、無機質な小部屋に普通の蛍光灯の天井照明で飾られている。絵に注目 出来るための工夫なのかもしれない。

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タイトルは分かりません。かなり大きな絵です。ソファーが置いてあり、じっくりと鑑賞できます 西洋絵画エリア。 この様にとても有名な絵が手の届くところに飾られています。 ルノアール タイトル不明。
どれも有名な絵らしいけれどまた美術の知識が少ないのでよく分からず。 中 学の美術で見たことがある気もするがその程度。 後から聞くと、 モネ「水連」 ゴッホ「麦畑」 などなど有名どころのものらしい
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Renoir と書いてある。ルノアールのサイン(本物) エドワードホッパーの「夜明けの灯台」というそうだ。全く知らなかったけど、雰囲気が好き。
さて、展示物の豪華さだけでなくメトロポリタン美術館の広さ、展示の多さと いったら多分世界の美術館の中でも間違いなくトップクラス。部屋の数は200 以上。絵画、彫刻のみでなく、世界各地の遺産(仏像、エジプトのミイラ、ア フリカの木像など)、近世ヨーロッパ、アメリカの富豪の応接間、写真芸術な ど。なかば駆け回るように回っても、それでも3時間近くかかった。普通に 「鑑賞」したら数日はかかるような広さ。
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石棺。つっかえ棒が取れたらこわい。 エジプト関連の出展。どこから持ってきたんだろう?

5番街を散策してロックフェラーセンターへ

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かれこれ回るうちに昼過ぎ。 一日中降り続くと思っていた雨も上がり、メト ロポリタン美術館の天窓から青空がのぞく。一階の土産物店でここの名前が入っ たバッグと絵はがきを土産に買って外に出る。
一本南の パークアベニューまで移動。 この通りはおしゃれな街。 ブティッ クもならんでる。 「ISSE MIYAKE」とかかれた多分三宅一生のニューヨークの 店らしきところも通過しながらしばし街を探索。このあたりちゃんと見ていな いが、デザイナーが「ニューヨークに進出」というとこのあたりに店を出すん だろうな。東京でいうと、青山、原宿あたり?
地下鉄で少し南(51st ストリート)に移動する。 うん。マンハッタン内の移 動は地下鉄に限る。 ちょっと歩くと、大きなセントパトリック教会に到着。 アメリカ内で最大のカトリック教会だとか。 ちょっと中に入ってみる。観光 客でも入るのは自由。もちろん入場料は無料。 内部もかなり天井が高くて絢 爛豪華です。 撮影禁止なので写真はなし。残念。高層ビルと高級店に囲まれ た五番街の中心部にこのような大教会があるのもキリスト教を心の支えとして 発展してきたアメリカならではか。日曜日なのでミサをやっていました。セン トパトリック教会のなかでもうちょっとゆっくりしていきたかったが、せっか くの晴れた日曜、街も散策してみたいので移動する。このエリア昨日は北から 南に歩いたが今日は東から西へ移動する。ちょうど高級店街、高級ホテルがな らぶエリアなので、まあ停まっている車が豪華なこと。まあ、そろいもそろっ てみーーーんな 黒リンカーンのリムジンってのが没個性的だけど。
数ブロック先に万国旗が飾られたエリアがある。人も集まって写真を撮ってい る。どうやらここがロックフェラーセンターか。うむ。 おおー。 ただ高いだ けでなく異様な存在感のある高層ビル。入り口近くが ちょうど掘り下げられ ていて、オープンエアーのレストランとなっている。。。 っていうか有名な 金の天使像に近づくためにはこのレストランに入らなければならないのか。 ちょっとだけせこっ。そういや、昔はロックフェラーセンターを日本のどこか が買おうとしてたんだっけ。そりゃーアメリカ人は反対するわな。シンボル的 な存在だからな。
今日はあんまり目的はないのでぶらぶらと街を探索することにする。もう一本 西に進んで6番街- 別名American Avenue というらしい。ロックフェラーセン ターはここまで間口がある。6番街では週末は通行止めにしてフリーマーケッ トをやっているエリア。6番街のこのあたり1kmぐらいでのフリマ。出展して いるのは、Tシャツ屋、食べ物屋(バーベキュー、ジャイロ(串焼き?)、シ シカバブー ←その場でどでかーい肉を切って、これまたどでかいBBQの火であ ぶる)、レモネード屋。 あと占い。 うーん。ほとんどがこの繰り返し。そう そう。手相占いのことは英語で "Palm reading" っていうんですね。"phyco reading"ってのもあったな。こっちは心理占い?
出展者はアジア系の人が多かったかなー。 一家全員で商売しているところも 多い。レモネード屋では3歳ぐらいの子が、5歳ぐらいのお姉さんのまねをし て "ワンダラ〜ワンダラ〜"と叫んでいるのがほほえましいというかけなげと 言うか。
ここで飯調達しようかと思ったけど、うーん。ちょっとBBQだと胃がもたれて しまいそう。ってなことで、また例によって飯も食べずに散策。やっぱもっと 旅行するには学生の時のような丈夫な胃が必要だな。もったいなーい。さすが にのどは渇いていたのでレモネードを頼む。 (さっきの「わんだらー」の方 にすれば良かったのだが、ちょっと離れてしまったところで、2ドルのレモネー ドを頼んだ。本物のレモン果汁たっぷりのレモネードを飲んでようやく乾き回 復。
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パークアベニュー付近の三宅一生の店(?) 6番街ロックフェラーセンタービル付近。土日のフリーマーケット。本場BBQ フリーマーケットはニューヨーカーの楽しみ

またタイムズスクエア

ここからもうちょっと南へ。昨日きた42nd st とクロス。どこに行く当てもな かったのだが、またブロードウエーの繁華街に行ってみたくなったので右折。 ちょっと行ってタイムズスクエア周辺へ到着。このあたりタクシーばかりだ なー。昨日も見たけどこのあたりやはりミュージカルの看板が多い。それ以外 だと、外資系企業の宣伝も多いな。何となく韓国系の企業の進出が目立つ。1 0年ぐらい前のバブル時代は日本の広告だらけだったんだろうけどねー。 な んていうかこのあたり東京で言うと渋谷か新宿と六本木を足したような何とも 言いがたい感じ。まあ多国籍な感じがするのはここタイムズスクエアも渋谷も 一緒なんだけどねー。
で昼飯は結局42nd Stにあるサンドイッチ屋でサンドイッチと果肉たっぷりの オレンジジュースを頼む。ここのオレンジジュースは4ドル近くしたけど、い や本当においしかった。アメリカの食べ物や飲み物にうまいものはないのだが、久々にこの例外を見つけた気分。こういうジュースはなかなか無いな。 そういや、ここ(42nd st で7thAveと8thAveの間)はマンハッタンの中でも最も栄えているエリアなんですが、この狭い場所に、サンリオや吉野屋も並ん でる。マンハッタンの中でも超一等地の狭いエリアなのだが、そこに店を出し ているとはすごいや日本企業。(そういえば、キティちゃんはアメリカでも大流行だとか。なんでも「クール♥」だそうで。。。
このレストラン、ちょっと狭かったのでアメリカ人の夫婦と同席。こちらがま た日本人らしく(?)サンドイッチとこのオレンジジュースを記念にデジカメ で撮っていると、デジカメに興味を引かれた様子。 「うわー こんなに小さい んだね。驚きー」とかおどろいている。 いや、もう3年前のデジカメで、この 近くでももっと小さいデジカメを売っているんだけどー 。 「いいでしょー。 小さくて旅行のスナップするには使いやすいんですよー」などと話してみる。 2年前も感じたけど一人旅だとやっぱり現地の人と会話するしかしゃべる音が ないので、しゃべる機会があるのはとても貴重。
おいしいジュースを飲み終わって.. そうそう。 南に行ってみよう。42nd の 派手〜な地下鉄の駅からA 線でマンハッタンの南の端、ローワーマンハッタン へ。行き先は世界貿易センター WTC跡。 もう同時爆破テロから3年近くになる けれど、現場はどのようになっているだろうか... そういや、現代のアメリ カ人にとって突然記念日になった September 11th。 物心つく前から記念日だっ たりするのでちょっと複雑な感じ。
アメリカ旅行記 ニューヨーク タイムズスクエア アメリカ旅行記 ニューヨーク タイムズスクエア
42nd Stのサンドイッチ屋でサンドイッチとおいしい絞りたてオレンジジュース(果肉たっぷり)を頼む またやってきた42nd St。

世界貿易センター(WTC)跡地

地下鉄の駅を降りてもうちょっと南へと歩いてゆく。露天商が9/11の記念の絵 やらTシャツを売ってる。 NYPD,FDNY という組織名が誇らしげにTシャツになっ ている。日本だとたとえば阪神大震災の跡に「我らのヒーロー神戸市消防局」 「ありがとう陸上自衛隊」などとTシャツにプリントするようなもので、ちょっ と似合わないけれど、ここアメリカだと似合ってしまうのだよな。自治意識の 高さがなせるわざ?
WTCはもう廃墟でもなく、現在はまさに「工事現場」。現在は地下に「PATH」 という新交通の駅が出来ていて、隣のニュージャージー州と連絡できるように なっている。駅付近はまだ開発途上だけど、一般的なアメリカの駅と違って、 広々として明るい感じがする。地上には、やはりWTCの記念展示物が多い。目 を引くのは、工事現場にある、十字型の鉄骨。WTCの救出作業中に見つけられ てその形が十字架の形にそっくりだったので現場に慰霊のシンボルとして飾ら れているらしい。跡地の周りを見渡すと、工事中のビルがいくつか目に付く。 このあたりWTCの崩壊の余波でかなりダメージを受けたんだっけ。まだ閉鎖し て工事しているところも多かった模様。 既に被災地の悲惨さはあんまり眼に することはなく、新たなビルを作るんだーという意気込みが伝わってきた感じ。 そういや、ここに1776ft の世界最高のツインタワーを建てるとか。なーんか アメリカ人の考えそうなこと。
アメリカ旅行記 ニューヨーク 世界貿易センタービル跡地 アメリカ旅行記 ニューヨーク 世界貿易センタービル跡地
ローワーマンハッタンの世界貿易センタービル跡地。十字架の形をした鉄骨が慰霊碑になっています 急速に再開発が進む世界貿易センタービル跡地。周囲は観光地化と慰霊地化しています

ここから西に行くと、マンハッタンの西端、ハドソン川に突き当たる。ハドソ ン川に沿って公園になっていて、歩行者、自転車道が整備されている。ハドソ ン川も「川」といっても大西洋に流れ込む河口になっているところなので、川 幅も1kmぐらいあるようで気分はもう海。 南側を見ると、リバティー島の自由 の女神がはっきりと見える。

そうだ自由の女神行こう

自由の女神は2日後に行こうかと思っていたのだけど、快晴の天気がいつまで 続くか分からないし、今から島に渡ろうと思った。リバティ島へはマンハッタ ンの南端、バッテリーパークからフェリーでわたれる。10ドル。 ここは「ク リントン砦」という防御地があって、イギリスからの攻撃を防ぐ要塞となって いたところ。直径50mぐらいの石造りの円形の砦。所々に大砲をつきだして いたと思われるガンサイトが海に向かって開いている。昔は、この砦が海に突 き出してたのだが、今は埋めたてられていてバッテリーパークという公園になっ ている。東京でいうと、「台場」ですな。昔は海の要塞があり今は海浜公園に なっているという所や自由の女神があるところも似ているし(笑)。

バッテリーパークでリバティー島に向かう観光船(サークルライン)に乗る。 この船は自由の女神があるリバティー島と移民局があったエリス島を回る。こ の日は8/1だったのだが、二日後に同時テロ発生以後初めて自由の女神の内部 まで入れるようになるということで、警戒がかなり厳しくなってきているころ。 まず船に乗るのに飛行機と同じようにボディーチェックとX線での荷物確認が ある。
先ほどはまだ雲があったのだが、この時間になると本当に雲一つない快晴。船 の2階に乗り込み後ろの展望席をキープ。去りゆくマンハッタンの高層ビル群 と近づいてくる自由の女神。
「地球の歩き方」によれば、後席左側が自由の女神が見やすくてよいと書いて あり進行方向左側に陣取っていたのだが、見やすいのは右側... 残念。リバ ティー島に到着する直前、自由の女神とマンハッタンを同時に見ることができ る所を通過。ここが有名なポイントだな。在りし日のWTCの写真で、自由の女 神のたいまつとマンハッタンのビル群の中をビル二本が飛び抜けているってい うのがあったけれど、そのポイントがここ。
ちょうどリバティ島を巻き込むようにして南側の船着き場に到着。船着き場は 自由の女神の背中側。マンハッタンからは影になっているところ。ちょうど2 日後にほぼ三年ぶりに内部が一般公開されるようになってました。その日の入 場は事前に電話予約が必要でした。そのことは事前に知っていたんだけど予約 はせずじまい。ちょっと残念かな。アメリカでいえば世界貿易センタービルと 並んでアメリカのシンボルなので、それはまあ厳重な警備になっているらしい。 荷物は持ち込めないし、空港以上のセキュリティ設備があって、体についた火 薬の微粒子さえも検出する装置まで導入したとか。でもなんかさー過剰反応し すぎ。
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現在のバッテリーパークがあるあたり。昔はマンハッタンを守る海の砦。いわば「お台場」 こんな船でリバティー島へ向かいます。約10分の船旅 ローワーマンハッタン。マンハッタンはちょっと離れて見るととてもきれい。
まあ、そんなわけでまだ今日は女神内部には入れないので台座の周りを一回り。 あまり写真では気づかないのだけど台座の周りって広い芝生の公園になってま す。(上空から見た写真で、台座は 自由の女神のためにあるわけではなく、もともとは砦になっていたもの。フラ ンスから自由の女神を送られて、「じゃあこの砦の上に台を作って女神を立て るか」となったらしい。台座が星形の形になっているのは、特に何かに因んで る訳じゃあなくて、そういう形が砦のために適してたからだったんですねー。
自由の女神まで来たんだし、お土産を買ってゆくか。土産売り場は自由の女神の背中部分。ちょうどこの辺りが8/3からの入場チェックエリアになる辺り。仮設のテントになっている。いろいろとお土産はあって、最近の流行は、スポンジで出来たシャンプーハットのような女神の王冠。ちっちゃな女の子がマンハッタンでかぶってたのを見た。お土産を渡す子供もいないのでこれはパス。結局父親向けに、アクリルの棒の中に自由の女神が立体的に彫り込まれた置物を買っておきました。ここの売り子さんにクレジットカードを渡すと、裏面のサインを見て「東京から着たの?」 と聞いてくる。あー漢字で書いているからだな。「東京の近くだよ」「私は台湾からなの」台湾からきてリバティ島でお土産のバイトできるのか。留学生かな。 ここだけはサインは漢字で書いた。そういえばクレジットカードの裏面のサインは漢字で書いていて、レシートには毎回ローマ字筆記体でサインしているのに一度も「サインが違うー」って言わないな。セキュリティ大丈夫なのか〜?。
時間がもう遅かったので、島の周りを一周して帰りの船に乗る。ちょっともっ たいない気もするけど、長時間いるところでもないしな。
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サークルラインの船の上から。有名な風景ですね。3年前までは女神のつま先の辺りに世界貿易センタービルが二本そびえ立っていたわけですが、もう見ることは出来ないです。 このころになると快晴。青空にたいまつを掲げる自由の女神。 エリス島の移民局。ここまで来ていたのだが入国拒否。
知らなかったのだが、この連絡船「サークルライン」ってのは単にマンハッタ ンとリバティ島との渡し船だけじゃなくて、帰りにエリス島によって行ってく れる。ここは1954年まで移民局があったところで、今は移民博物館になってい る由緒ある煉瓦造りの建物。移民をアメリカ本土に入れる前に、この小島で チェックしようというわけですな。
そうかエリス島にもいけるのか..とおもったのだが... もう今日は遅いので下 船できないとのこと。エリス島からのピックアップのみ。残念。それはそうと、 このとき気づいたのだが、サブマシンガンを抱えたSWATのような要員が乗り組 んでました。この船を乗っ取ったからといってどうしようもないのだろうけど、 さすがはニューヨークのど真ん中の交通機関。
ということで、このまま船に乗って元のバッテリーパークへ到着。大体6時頃。 特にこのあと何をするということはないので街をぶらつく。バッテリーパーク では自由の女神のコスプレをしたお兄ちゃん。 顔を青銅色に塗ってたいまつ もってるの。観光客との写真ににこやかに応じて半ばボランティアだな。
次は昨日エンパイアステートビルから見えた平たいビル「フラットアイアンビ ル」を見物しようと地下鉄に乗り北側へ。 「23rd st 駅で降りればいいのだ なー」と気をつけていたのだが、駅を降りても駅のすぐそばにあるはずのこの ビルがない。その替わりに広場がある。なになに「ユニオンスクエア」? 駅 を一つ前で降りていたようだ。 地下鉄の中で半ば居眠りしてしまってうっか り前の駅で降りてしまったようだ。 ちょうどここにあったスーパーで飲み物 調達。ここからは、ブロードウエイを歩いて北上。このあたりはグラマシーと いうエリアで落ち着いた雰囲気。古くからの住宅街が並んでいる場所。このと きはさっと通り過ぎたけど、ニューヨークらしい場所の一つだったなー。

平たいビル フラットアイアンビル

しばらくあるくとフラットアイアンビルが見えてくる。一階は携帯電話やさん が入っている普通のビルだがちょっと北側に行くと... おお。 細い。 狭い土 地にビルを建てようとけなげな努力。このフラットアイアンビル。単に細いこ とだけが特徴ではなく、よく見ると、ビルに施された彫刻も凝っている。エン パイアステートビルは1932年に出来たがこちらはそれより30年前の1902年に出 来たというからなかなか驚き。100年以上も前なんだなー。 高さ90mで当時の 世界最高の高さを誇ってたらしい。 フラットアイアンビルは鋭角の三角形に なっているので、一つの辺の延長線上に立って見ると本来あるはずの側面が見 えなくて異様さがよく分かる。当時の世界最高の高さのビルが単純な四角いビ ルじゃあなくて、こんなおもしろい形をしたビルだっていうところも興味深い。
ニューヨークで各街路とブロードウエイが交差するところは「なんちゃらスク エア」というような公園や広場になっていて、たとえば8番街だと、コロンバ スサークルだし、7番街だとタイムズスクエア、6番街だとヘラルドスクエア で4番街だとユニオンスクエアとそれぞれ広場だけど、ここだけはちょっとだ け雰囲気が違う。普通なら公園になるはずの所に先にビルを建ててしまったか らなのか?とはいえ北側の方はちょっと開けている。おかげでここからエンパ イアステートビルを見ることが出来る。
そうそう。エンパイアステートビルは今やニューヨークで最高の高さを持つビ ルだけど、あまりにマンハッタンの中にビルが密集しているために、マンハッ タンの中にいるとこのビルを見ることは難しい。ちゃんとした形でみれるのは、 このフラットアイアンビルの近辺と、後に書くマジソンスクエアのあたりぐら い.. フラットアイアンビルを見て後ろを振り返ると、ちょうど夕日を反射す るエンパイアステートビルが高くそびえ立っていた。1930年代からこのような 風景があったのかと思うとやはり当時のアメリカの力を思い知らされる。大恐 慌時代といいながらこんなビルを立てたり、やたらと大きなダムを造った り 今でこそ各国が工業力は肩を並べているけれど、当時はダントツだっ たのではないだろうかと思いを巡らせてしまう。
アメリカ旅行記 ニューヨーク フラットアイアンビル アメリカ旅行記 ニューヨーク エンパイアステートビル
夕日に輝くエンパイアステートビル。まさに「摩天楼」。この風景が1932年からここでは見られたわけです。 狭い土地を生かしたビル。「フラットアイアンビル」
フラットアイアンビルから地下鉄でまたタイムズスクエアへ。 タイムズスク エア好きですな〜私も...。夕暮れのタイムズスクエアのにぎわいを見ながら 今日の夕飯の場所を探す。今日はイタリア系のファーストフードsbarro でピ ザをパクつく。
あとはホテルで自転車を受け取るのみ... 今回WEBで貸し自転車屋を見つけて そこで借りることにしたのだがホテル配送のみでおまけに朝もってこれないと か.. ちょっと不便。本当はここでやってる自転車ツアーに参加してみたかっ たのだけれど、繁忙期の今は逆にニューヨーク観光客が少ないのか分からない ですが人が集まっていなくてツアーが開催されず、一人で借りることに。ホテ ルのフロントに頼んでホテルの倉庫で一晩預かってもらいました。
さて、明日は朝からニューヨーク自転車ツアーだー。

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