車でアメリカを走る 計画編

ゴールデンウイークに九州をレンタカーで走った後、「夏休みはもっとドライブしたいな」と感じてました。その時は全く海外を運転するなんてことは考えてなくて、漠然と数年前に行った北海道をまたレンタカーで走ろうかと思ってただけ。
ふと、ある日の会社の昼休みに「どうせレンタカーでドライブするなら砂漠の中の一直線の道を走ってみたいな〜」と思い立ったところから計画が始まります。
そもそも最初はオーストラリアにしようかアメリカにしようかと迷っていたぐらいで、あまり「アメリカのここを運転したい！」って確固たる思いがあったわけではなかったのです。

まあ、海外を運転するとはいえまったくイメージのない所では計画も立てられなさそうなので、比較的わかりやすそうなアメリカに決定。
さて「アメリカドライブ」って思い立ったはいいけど本当に出来るのだろうか？と不安にもなりながらまずはネットで関連情報を検索。
google で「レンタカー アメリカ 旅行」などと検索したり[*]、AllAboutJapanの「レンタカーでアメリカをドライブする」のリンク先の情報からだんだんとやることが分かってきました。
その後、「地球の歩き方 アメリカ･ドライブ」を買ってイメージトレーニング（大げさ？）を行っていました

[*} おかしなことに、「レンタカー アメリカ 旅行」で検索すると、今はこのページがトップになってしまっています。恥ずかしくないようにがんばって 書かねば。

海外での運転に必要なもの

国際免許が必要だろうな〜ぐらいは思いつきましたが、他に必要なものってなんだろう... 海外の運転って日本と何が同じで何が違うんだろう...って
不安にもなり、毎晩ＷＥＢで関連のページを探し回ってました。

• 国際運転免許証

  国際運転免許証は平日、近くの警察署でも受け付けているけれど交付に時間がかかります。私が住む神奈川の場合は二俣川試験場で日曜午後に受け付けています。この場合は即日交付。【リンク】。国際運転免許証ってサイズがパスポートよりも大きく、また材質が薄いボール紙なので扱いづらいです。もっと小さくならないものか...

• 日本の免許証

  国際運転免許証は、法律上単に日本の免許証の翻訳書の効果しかないので必ず必要です。レンタカーを借りるときにも必要です。

  ＃といわれていますが、国際運転免許証だけしか見ない場合もありますが（どちらにしても、持ってゆく必要はあります）

• 地図

  現地で購入可能。現地のガソリンスタンド併設のコンビニなどに売ってます。また、大まかな地図でよければレンタカー事務所に無料の地図があります。

  でも事前に日本の大手書店で現地地図（ランドマクナリーの州別地図など）を入手した方がよいかと。計画を立てやすいし、頭の中に街の位置関係が入る。JAFの会員ならアメリカのJAF相当のAAAのロードマップが入手できるらしいです。

• その国の交通ルール/道路事情の調査

  アメリカの交通ルールは「車が右側通行」という以外に、日本とは違う仕組みがいくつかあります。

  代表的なアメリカの交通ルールは、

  (1)赤信号でも確認後右折可能: 左側からのくる車に注意すれば赤信号でも右折できるようです（ただ場所によっては右折禁止なところもあるみたいです）

  (2) 4Way Stop： 先に交差点に着いた車が先に発進できる。誰が何番目かはそれぞれ自分で覚えておく

  (3) 踏切不停止：日本とは逆ですね。踏切で止まっては逆に危険

  (4) Yield : 「相手車線が優先」という意味です。日本にもあっても良さそうなもんですが

  (5) 合流、左折用の中央レーンなどなど: これは便利。道路の真ん中にあるテンポラリな車線です。この車線には直進車は来ないので安心して合流できます。

  これらの交通法規は上記のAllAboutJapanのリンク集のページで勉強しました。

  なお、アメリカ人は交通ルールをきちんと守っています。一時停止、追い越し禁止はおろか、制限速度もほとんどの車が守っています。速度規制、追い越し禁止などの規制自体が非常にリーズナブルなので守りやすいです。

  また、学校がある時期はスクールバスが走ってるはずです。スクールバスに出会うととにかく大名行列を見かけた町人なみに振る舞わなければならないようです。スクールバスが停止していたら追い越し禁止はもちろんのこと、対向車線の車も停止しなきゃ駄目だってことみたいです。

  なお、交通違反取り締まりのパトカーは日本よりも頻繁に見かけます。気をつけましょう（？）。

アメリカの道路標識で分からなかった言葉一覧

レンタカーの予約

私は、大手レンタカー会社の一つHertzのインターネット予約を利用しました。
電話予約ででも出来るようです。借りる期間、車種、借りる場所、返す場所、保険オプション、カーナビオプションなどを選択するだけで完了です。普通の車であれば、乗り捨て（Oneway レンタル）も可能です。

保険のオプションは、
LIS(Liability Insurance Supplement: 保険の補償限度額上限のアップ）
LDW(Low Damage Waiver: 車両保険の免責免除）
などをつけるのが一般的らしいです。LISは掛金が高いけれど(一日11ドル程度）、安心料のために入りました。
LDWは、日本からインターネットで予約するとオプションの中に自動的に組み込まれるようです（これらはHertzレンタカーの場合）

車種は、日本で走るのであれば大抵リッターカーを選ぶところですが、長距離を走るので大きめの車を選びました。アメリカは日本よりもレンタカーの相場が安く、日本のカムリクラスの３リッターカーが一週間で300ドル程度です。
なお、「オートクルーズ機能」がついていると長距離走行が非常に楽で、安全になります。インターステートで一日300マイル以上走るのなら必須です。

旅の計画と予約

今回の旅、実は初めての海外旅行。パックツアーでさえも海外旅行は行ったことがなかったのですが、今は全てインターネットで情報収集、予約が可能なので個人旅行も楽に計画できます。

• 行き先
  そもそも、「アメリカの一直線の道を走りたい」という思いで突発的に計画した今回の旅なので、どの街に行きたい！、ここを見たい！ という具体的な場所は特にはなかったのですが、まあ、何となく「広い道＝アメリカの西部の砂漠地帯：アリゾナ、ネバダ」というイメージだけはあったので、WEBでまずは情報検索。だいたいの地理的な感覚が分かってきました。
  
  調べてゆくと、アリゾナ周辺に国立公園が多く集まっていることが分かる。なんでもこの国立公園密集地帯は「グランドサークル(grand circle)」と言われてアメリカの中でもメジャーな観光地帯らしい。グランドサークル..アメリカの国立公園か〜 グランドキャニオンは一度見てみたいしな.. ということで行程はグランドサークル周りに決定。
  

• 航空券手配

次に航空券手配。「格安航空券」で行こうと思いまずはABRoadを購入... 愕然。一ヶ月前だと売られていないのか。大抵3ヶ月ぐらい前に動くのが常識なのか（海外出張はあっても海外旅行は初めてでここら辺の知識無し（＾＾）.. しかたなく格安航空券はあきらめ航空会社の正規割引を調査。全日空だと「Get」、日本航空だと「JAL悟空」。全日空には空席が無いので、必然的に日本航空に。日本航空の場合28日前に買わないと割引率が悪くなる。計画したのは29日前だったので、とにかく航空券だけは手配せねばと即決。
航空券の説明を読んでいくと、「入る空港と出る空港を別に出来るオープンジョー」も可能です。とある。 そうか！入口と出口を別にすればいろいろなところが見られるな。入口はロサンゼルスで出口はサンフランシスコ！ とあまり考えずに購入。176000円。
実はこの空港選択があとあと移動を強行軍にしてしまう原因ともなってしまいました..

• 宿の手配

宿もインターネットで予約しました。
グランドキャニオンの宿は、Xanterraという会社が一括して引き受けていますのでそこのサイトを利用しました。
ラスベガスは、TravelNow という日本の「旅の窓口」のようなところを利用しました。全米のどこの都市のホテルの予約もここから出来るようです。
サンフランシスコはHotelResというサンフランシスコのホテル予約に特化したサイトがありますのでここを利用しました。
というわけで、一日だけ飛び込みでモーテルを利用した他は全てネット経由で予約です。

• 費用総計

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