東急目黒線の歴史

〜埼玉高速鉄道との直通運転開始へ〜


東急目黒線に乗り入れた埼玉高速2000系。多摩川にて。

2001年3月28日に、埼玉県などが出資して設立された第三セクターの埼玉高速鉄道が南北線の赤羽岩淵−浦和美園間に開通しました。これにより目黒線は南北線を経由して埼玉高速鉄道へ直通運転を開始しました。これにより東急3000系が歴代の東急の車両では初めて埼玉県への乗り入れを開始し、目黒線にとっても新たな1ページを迎えました。相互直通運転に先立ち、2001年3月23日より車両のみの相互乗り入れが開始し、埼玉高速2000系が目黒線に顔を出すようになり、目黒線を走る車両は4車種となりにぎやかな路線となりました。

埼玉高速鉄道の終着駅の浦和美園駅は、車両基地があり埼玉高速2000系車両の定期検査を行っています。また、埼玉スタジアム2002も浦和美園駅から徒歩15分の所に位置していて、2002年のサッカーワールドカップ開催時には日本VSベルギー戦などが行われました。現在でもサッカーJ1リーグの浦和レッズの本拠地としても使用されており、試合開催時は臨時列車が増発され、東急車も応援に入ることがあります。駅周辺は未開発で今後の開発が期待されています。


2001年8月に開催された車両基地見学会。左側から営団9000系、埼玉高速2000系、東急3000系の並び。

埼玉高速鉄道は開業記念の一環として2001年8月と開業1周年を記念して2002年3月に浦和美園車両基地において埼玉高速・営団・東急の各車両を展示した車両基地見学会が行われました。会場では鉄道ファンや家族連れで賑わいました。

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