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 前の絵は北側。反対の南側を見ると、こんな景色だったと思う。

 満潮の桜川。「元木」がヨーケ浮かんどった。満潮になると、岸から簡単に飛び乗ることが出来そうだし、スリルもありそうで、子供の冒険心をそそられたが、大人達は危険なので頑として許さなかった。「宮川橋」はあの頃でも壊れかかっていたし、修理をする気配もなかったから、「遠の昔」に無くなってしもたやろう。名前からして、あれはプライベートなもんやったと思われる。象頭山が見えた筈やったけど、その位置関係はもう一寸左やったんかいなあ。右側の「ゼンジョ」の山が見えるんやったかなあ。

 学校の周りのドブ溝は、つつじの植えてあったコンクリートの塀の上から、2米近い深さがあったようやけど、「ピーター」や「ぶっけ鬼」のボールが飛びこんだら、苦もなしに取り出すことが出来たんやけん、本当はもっと浅かったやろか。久し振りに多度津へ帰ると、広いと思っていた道が、「こんなに狭かったんかいなあ」と驚くことが縷々ある。「広さ」とか「深さ」についての子供時代の記憶は確かに不確かなことが多い。−−子供と大人では、自分自身の尺度が違うことに依るのだろうか。−−

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