九日目は、春爛漫の陽気でした。朝から暖かく、薄手の上着を羽織るだけで十分でした。

卍86番・卍85番とも、閑静な住宅街の起伏のある道を歩き続けます。
平日の朝なので、出勤の人や登校する子、せわしなく家事をするお母さんたち。みんな日々の暮らしをがんばってるなと思いました。
一方、私は、のんびり巡礼の旅を続けていられる・・・幸せです。感謝しなければ・・・この気持ちは旅を通して、ずっーと思っていることです。

卍84番は、立派なお寺で、新しく立て直したところもありました。お寺の境内のはずれのお墓の敷地内に、涅槃像があり休憩スポットになってました。
涅槃像を見ながら、しばし休憩タイムです。そろそろお昼にしようと思いましたが。食べ物屋が全然なく、お昼抜きはいやだなと思いつつ歩きました。

次の卍83番まで行ったら、喫茶店が見つかり、これで安心。お昼はこの喫茶店でと決め、食べる前にお参りをしました。
毎年巡礼に来ているおばあさんに会いました。「歩きですかー。ご苦労様。私は毎年今頃来てます。まだ若いから、これからだね。気をつけて。」
こんな何気ないやりとりが、気持ちを和らげてくれるものです。お昼の喫茶店は、焼きそばでしたが、昆布茶とヤクルトが付いてよかったです。