ローマ
参照:ローマ帝国

『新約聖書』に出てくるローマ帝国の首都(使徒18:2;19:21;23:11)。イタリアのティベル川沿いに築かれた。パウロはローマ政府の下で囚われの身となっていたときに、ローマで福音を教えた(使徒28:14-31;ロマ1:7,15-16)。


ローマ帝国
参照:ローマ

古代ローマの帝国。使徒の時代に、ローマ帝国は世界の一大勢力であった。ユーフラテス川、ドナウ川、ライン川、大西洋、サハラ砂漠に囲まれた全域を領有していた。パレスチナは紀元前63年ポンペイゥスのエルサレム攻略により、ローマの属州となった。ローマ人はユダヤ人に数多くの特権を与えたが、ユダヤ人はローマの統治を嫌い、絶えず反乱を起こした。

ローマ市民であったパウロは、帝国内で最も広く話されていたギリシャ語を用いて、福音を帝国中に宣べ伝えた。

  • イザルのものはカイザルに返しなさい(マタ22:17-22)。$パウロはローマ市民としての権利を主張した(使徒16:37-39[使徒22:25-29])。


    ローマ人への手紙
    参照:パウロ,パウロの手紙

    『新約聖書』の中の1書。パウロがローマの聖徒たちに書き送った手紙。パウロはエルサレムヘ行くことを考えていたが、その旅が危険なものとなるのは確実であった。パウロは危機を脱したら、その後でローマに行くことを望んでいた。この手紙には、ローマに着いたときに自分を受け入れる備えを教会員にさせる意図が含まれていた。またこの手紙には論争の的になっていた幾つかの教義に関する明確な主張が載っていると考えられている。パウロはそれらの問題については最終的な決着がついていると考えていた。

    第1章には、ローマ人へのパウロのあいさつが書かれている。第2-11章では、信仰や行い、憐れみの教義について幾つかの主張がなされている。第12-16章には、愛、義務、聖さについての実際的な教えが述べられている。


    ロ卜(人名)
    参照:アブラハム

    『旧約聖書』の中の人物。ハランの息子で、アブラハムのおい(創世11:27,31;アブ2:4)。ハランはウルの地で飢饉のために死んだ(アブ2:1)。ロトはアブラハム、サラとともにウルを去り、カナンヘの旅に出た(創世12:4-5)。ロトは自ら選んでソドムに住んだ。主はロトに使いを送り、民の悪事のゆえにソドムを滅ぼすに先立ち、ソドムから逃れるように警告された(創世13:8-13;19:1,13,15)。しかし、振り返ってソドムの滅亡を見たロトの妻は塩の柱となった(創世19:26)。『新約聖書』にはロトについての幾つかの記述がある(ルカ17:29;2ぺテ2:6-7)。アブラハムと別れてから後のロトの生涯については、創世13;14;19章に描かれている。