未来のコンピュータ

・コンピュータ関連の新技術

  ・パターン認識
    ・図形認識
      指紋、目の虹彩のパターンで本人確認
      ハンドフリーから綺麗な図形に清書
    ・文字認識
      OCR、ペン入力
    ・音声認識
      音声入力

  ・人工知能
    ・自然言語認識
      ・自動翻訳
      ・あいまい検索
        「空の飛び方」で登録されているデータを「飛行方法」でも
        見つけることができる。
    ・エキスパートシステム

  ・光通信
     各家庭に100Mbpsの高速、常時接続、安価の回線が提供される。

  ・IPv6
     全てのパソコン、家電に固定IPアドレスが付き、お互いに通信しやすくなる。
     ユビキタス(どこでも)コンピューティングの到来。

  ・XML
     CSVよりも高機能なデータ交換形式

  ・モバイル端末、ケータイ(ウェアブル・コンピュータ)
     小さな容積にパソコン並みの高機能。
     小さいディスプレーを補うためにめがね型のディスプレーで広い画面を実現。
     キーボードが無いのを補うために音声入力。

  ・シート型ディスプレー
     0.2mmの厚さ、軽量、折り曲げ可能、電源を切っても画面内用保持。

  ・書き換え可能な印刷
     印刷した内容を消してもう一度書き直し可能の印刷。

  ・立体ディスプレー(めがね型)

・コンピュータの進化

  ・コンピュータの進化といえば高速化、大容量が主流だった。

  ・近年やっと次のような進化が見られるようになった。
    ・画像、音声が扱えるようになった。
    ・入力にマウスが使えるようになった。

  ・今後予想される進化

    ・ハードディスクが不揮発性メモリーにとって代わる。
       大容量で高速で軽量で安価な不揮発性メモリー(電源を切っても内容が保
       持されるメモリー)が開発される。
       大容量:ハードディスク並(ギガバイトクラス)
       高速:ハードディスクの100倍以上(1秒でコンピュータが起動する)
       軽量:数十グラム(持ち運びが楽になる)
       安価:ハードディスク並
       省電力:ハードディスク以下の消費電力

    ・入出力デバイスが、キーボード、マウス、ディスプレー、プリンターから、
     シート型ディスプレー、ペンタッチ・指タッチ、音声入力にとって代わる。
     (下記「インテリジェント紙」参照)

    ・履歴(時間的要素)を管理できるデータベース管理ソフト

    ・コンピュータ、テレビ、電話が統合する。
     次のような用途別の種類が生じる。

      ・ケータイ型
         ケータイにコンピュータとテレビが統合
         (詳細は「コンビニとケータイ」を参照)

      ・電子手帳型
         電子手帳に電話、コンピュータ、テレビが統合

      ・テレビ型(壁掛け)
         テレビにインターネット端末、テレビ電話が統合

      ・ゲーム機型
         ゲーム機にインターネット端末、DVDプレーヤが統合

      ・パソコン型
         パソコンと呼ばれるものは、仕事用に専門化される。
         特に入出力デバイスはシート型ディスプレーになる。
         シート型ディスプレーにコンピュータ機能が組み込まれ、
         「インテリジェント紙」と呼ぶことのできるものになる。
         (下記「インテリジェント紙」参照)

      ・家電型
         家電がコンピュータ、インターネット端末機能をもつ。
         (詳細は下記の「ネット家電」を参照)

      ・インテリジェント・カー
         自動車がコンピュータの機能を持ち、インターネット等とつながる
         (詳細は下記の「インテリジェント・カー」を参照)

      ・チップ型
         約1ミリ角のICチップ。
         読み取り機で、電波をチップに当てると、その電波を電力として、チ
         ップが識別番号などを発信する。
         (詳細は下記の「ICチップ」を参照)

・ネット家電

  ・各家電
    ・外出先のケータイからコントロールできるようになる。
     (帰宅30前にエアコンを作動させるとか。)
    ・ケータイがすべての家電の万能リモコンになる。
    ・声でリモートコントロールできる。
    ・体や手の動作でリモートコントロールできる。
     テレビのリモコンがなくても、指で右を示せば、チャンネルが変わったり、
     上を示せば、音量が上がったりなど。

  ・玄関ドア
    ・カギの代わりに家族の指紋を読みとって開閉する。
    ・家族ひとり一人を確認することができるので、誰が帰宅したか知らせるメール
     を自動発信することができる。

  ・冷蔵庫
    ・食品にはバーコードで食品の種類と期限切れ情報が
     書かれ、冷蔵庫に入れるときと、出すときに、バー
     コードリーダーに読ませる。
    ・バーコードのない果物、野菜は形から自動認識か
     リストから選択
    ・在庫切れや、賞味期限切れを警告。
    ・賞味期限切れの食品で作れるレシピを表示。
    ・在庫切れのものをインターネットで自動発注。
    ・買い物に行った外出先からケータイで冷蔵庫の残りを
     チェック、足りないものを買うときの参考に。

  ・電子レンジ
    ・料理のレシピをインターネットからダウンロードし、自動的に調理
     方法と時間を設定する。アレルギーのある人用とか、冷蔵庫に残っ
     ている食材でできるものとか条件をつけることができる。

  ・米びつ
    ・足りなくなったら自動発注

  ・トイレ
    ・利用者の健康情報を自動的に採取し、提携の病院に伝送する。

  ・ビデオ録画機
    ・外出先からケータイで録画予約を設定。
    ・テレビ局とインターネットと結び、野球中継で番組が
     延長されたときは、予約内容を自動修正。

  ・洗濯機・乾燥機
    ・天気予報のサイトと結びついて、雨なら、乾燥機が作動する。
    ・新しい洗濯条件をインターネットで手に入れる
    ・修理をインターネットで依頼

  ・ふろ
    ・ケータイからリモートコントロール
     (帰宅30分前に沸かす指示ができる)

  ・防犯・防災システム
    ・窓、雨戸、勝手口、バルコニーからの侵入及び火災・ガス漏れを監視し、異常
     があるとケータイ、近所、セキュリティ会社に連絡する。
    ・外出先から鍵をかけ忘れたか、火の元等をケータイで確認できる。
    ・外出先からケータイで家の中の映像を確認できる。

  ・時計
    ・時刻を管理している国立天文台とつなげて、時刻を自動調整する。

  ・玄関カメラ
    ・不在時の来客の映像をハードディスクに記録

  ・換気扇、エアコン、除湿機、加湿器
    ・室温・湿度計測機と連動し、室内環境を最適にコントロールする。
    ・ケータイや声でリモートコントロール

  ・窓ガラス
    ・電熱線が通っていて、結露がつきそうな気温になると、自動的に電熱線の電源
     がつく。

  ・カーテン、雨戸
    ・ケータイや声で、開閉をリモートコントロール

  ・照明
    ・ケータイや声で、点灯、消灯のリモートコントロール
    ・人体感知センサーがついており、人が部屋に入ってくると自動的に照明がつき、
     出て行くと自動的に消える。

  ・バルコニー
    ・雨が降るとセンサーが感知し、自動的に洗濯物を取り込む。
    ・そのことをケータイにメールで連絡する。

  ・自動給餌システム
    ・旅行中のペットのえさやりを自動的におこなう。

  ・自動給水システム
    ・旅行中の植木や芝生の水やりを自動的におこなう。

  ・宅配便自動受け取りシステム
    ・外出中でも携帯電話で宅配物の受取ができる。
    ・宅配業者はインターフォンに設置されたカメラに社員IDカードを見せ、その画
     像を携帯電話に送る。
    ・携帯電話で宅配ボックスのオートロックを開錠して荷物を入れてもらう。
    ・宅配物が入れられると携帯電話にそれを通知する電子メールを送る。
    ・宅配ボックスを施錠する時は、手動で行う。
    ・配達伝票には受領印が自動で捺印できるようになっている。

  ・部屋間コミュニケーション
    ・各部屋に設置されたカメラとテレビでコミュニケーション。
     子供べやの様子をキッチンから見ることができる。

  ・お年寄り対策

    ・大型ボタンタッチ式オートメールシステム
      ・お年寄りがボタンにタッチするだけで自動的に電子メールを送る。
      ・緊急連絡用の通信手段として使う。

    ・ハンズフリー自動コールシステム
      ・寝たきりの人が指で操作しなくても声で電話をかけられる。

    ・無拘束生体情報検知ベット
      ・お年寄りの健康状態を自動的に感知するベッド
      ・ベッドに寝ていて体調に異変が生じた時には、自動的に家族や介護人に音
       や光で知らせる。インターネット・携帯電話で、外出中の家族や外部の機
       関(病院や介護センターなど)に通知することもできる。

    ・ポット安否確認システム
      ・独り暮らしのお年寄りの利用状況で安否を確認できる電気ポット
      ・お年よりが電気ポットを使用する様子を、インターネットを通じて遠くか
       らパソコンや携帯電話で確認することができる。

    ・トイレへの誘導
      ・「トイレにいく」といえば、トイレのヒーターが自動的に入り暖めておい
       てくれる。
      ・トイレまでの照明が自動的にともる。

  ・コイン・ランドリー
    ・ICカード、ケータイで代金の決済ができる。
    ・空き状況をインターネットで確認できる。
    ・洗濯が終了するとケータイにメールで知らせが来る。

・インテリジェント・カー

  ・インターネットから最新のデータをいつもダウンロードするカー・ナビ
   ゲーションシステム(すでに実用化)

  ・高速道路の料金所を停止しなくても通過できる。車のコンピュータと料
   金所のコンピュータが通信をし、その車の持ち主の口座から料金を引き
   落とす。(すでに実用化)

  ・運転手の息からアルコールが検出されると動かない。

  ・運転手が目を閉じていると(居眠りしていると)ブザー音がなり、それ
   でも、目がさめないとエンジンが止まる。

  ・交通標識から出る電波と連動して、制限速度を越えてスピードを出せな
   い。

  ・指紋や目の虹彩で本人を認証して、本人でないとエンジンがかからない。

  ・道路端や信号機から電波ををたよりに道路を自動走行する。

  ・渋滞の時には、前の自動車の間を保って自動運転する。

  ・ケータイからの操作で駐車場から玄関前に無人で移動する。

  ・渋滞や事故の情報をネットから入手し、最短時間ルートを検索する。

  ・ネットから駐車場空き情報を入手し、最も近い駐車場を検索する。

  ・ドライブスルーのある近いファーストフード店を検索し、そこに事前に
   注文をしておける。

  ・ケータイから車内設備を遠隔でコントロールする。
   たとえば、乗る30分前にエアコンをつけておくとか。

  ・ハンドフリー電話/音声メール

  ・自動車の位置の確認
     パソコンから自動車の位置を確認できる。

・ICチップ

  ・商品タグに埋め込んで、物流や在庫の管理をする。

  ・ペットの皮下に埋め込んで、迷子のペットを飼い主を見つけたり、捨て
   ペットを防止する。

  ・スキー場や遊園地などのレジャー施設では、チップ入りのリストバンド
   を客につけてもらい、いちいち利用券を買わなくても、利用ごとに自動
   で課金する。出口で精算する。

  ・老人福祉施設では徘徊老人の服にチップを付け、施設から迷い出るのを
   防ぐ。

  ・自動車では、鍵穴近くに読取り機を付け、特定の番号のチップの入った
   鍵でないとエンジンがかからない。

  ・紙幣やブランド品に入れ、偽造防止をする。

  ・山火事の現場にばら撒いて、それぞれが温度の違いを感知し、重点的に
   消火が必要な場所を探る。

  ・ビルに設置して、地震被害の情報収集に使う。

  ・使用済みにゴミになるようなもの(容器、缶、ビン等)に埋め込んで、
   自動的にゴミの分別ができる。

  ・薬びんに埋め込んで、薬びんどおしが通信し、同時に飲むと副作用があ
   るものだと警告する。

  ・薬に埋め込んで、薬を飲む前にその人の体質に応じた副作用を薬自身が
   警告する。

  ・部屋の壁と、物品に埋め込んで、部屋の壁と物品が通信し、どの物品が
   どの部屋にあるかすぐわかる。探し物がすぐみつかる。

・インテリジェント紙

  ・パソコンの入出力装置の主流は、現在のキーボード、マウス、縦置きデ
   ィスプレー、プリンターから、シート型ディスプレー、ペンタッチ・指
   タッチ入力、音声入力に変わる。

  ・インテリジェント紙とは、このシート型ディスプレー、ペンタッチ・指
   タッチ入力、音声入力機能を備えた、一体型のコンピュータである。

  ・シート型ディスプレーとは、厚さ0.2mm、折り曲げて持ち運び可能、
   電源を切っても表示内容が保持されるディスプレーである。

  ・A3サイズでも表示可能で、従来のディスプレーと違って、机の上に広
   げて使用する。

  ・マウスの代わりに、ペンか指でディスプレー上に直接指し示す。

  ・キーボードの代わりに、画面上にキーボードが表示され、指かペンで入
   力する。(ソフト・キーボードという)

  ・ソフト・キーボードでは、通常のキーボードより入力が遅くなるため、
   それを補う入力方法がある。これが、予測候補表示方式とペンスライド
   方式である。(「ソフト・キーボード入力方式」を参照)

  ・大量の文字入力は音声入力がカバーする。

  ・これによってプリンターも不要になる。今まで、コンピュータ化されて
   もペーパレスが実現されなかったのは、現在のディスプレーとコンピュ
   ータの次の4つの制約に原因がある。

    ・持ち運びにくい
      ブラウン管にしても、液晶にしても、重くて持ち運びが大変であ
      る。そのため、移動中に見たい書類は、わざわざ印刷して持ち運
      ぶのである。
      インテリジェント紙だと、数百グラムと軽量で、折り曲げられる
      ので、コンピュータごと楽に持ち運べるのである。

    ・追記できない
      入力ディバイスがマウスだと帳票の画面表示されたものに、書き
      込むのが大変である。そのため、わざわざ印刷してペンで書き込
      むのである。
      インテリジェント紙だと、ペンタッチで書き込めるので楽である。

    ・画面が狭い
      A4サイズの縦長サイズが1画面に表示できない。ディスプレー
      を90度回転させる方法もあるが面倒である。だから、わざわざ
      読みやすくするため、印刷するのである。
      インテリジェント紙だと、A3サイズを表示できるので、A4縦
      長で2枚が1画面に表示できる。また、90度回転も楽である。

    ・電源がすぐに入らない
      コンピュータの起動に2〜3分かかるため、文書をすぐ見たいと
      き、いらいらする。そのため、よく見る文書は印刷して手元に置
      いておく。
      インテリジェント紙だと、電源供給が無くても画面内容を保持で
      きるため、消費電力が格段に少なく、腕時計感覚で電源を入れっ
      ぱなしにしておける。

  * microsoft もコンピュータ進化のこのような流れを読んでいて、2002
    年末に発売予定のWindows XP tablet PC editionでは、ペン入力と音
    声入力を標準機能に入れることになっている。
    (「マイクロソフト社のタブレットPCのサイト」を参照)

  ・インテリジェント紙の応用例

    ・会議用ホワイトボード
      ・会議用の大型インテリジェント紙に会議出席の各メンバーのイ
       ンテリジェント紙がつながっている。
      ・一人が自分のインテリジェント紙に書き込むと、全員のインテ
       リジェント紙と大型インテリジェント紙にその内容が表示され
       る。
      ・手書き文字の自動清書(フォント文字化)ができる。
      ・ハンドフリー図形の自動整形ができる。

    ・新聞、雑誌
      ・駅の売店で新聞、雑誌データをダウンロードし、車内で読む。

    ・何枚も活用する。
      ・インテリジェント紙は1枚が数千円ぐらいで安価なので、1人
       が何枚も持って、活用できる。
      ・付せんやメモ用紙サイズを数百個、A3やA4のサイズを数十
       個、ホワイトボードサイズを1〜2個持つのがあたりまえにな
       る。
      ・作業するときは、これらのインテリジェント紙をつくえの上に
       いくつも広げる。あるインテリジェント紙は作成中の文書、別
       のインテリジェント紙はインターネットで取り寄せた資料など
       が表示されている。
      ・インテリジェント紙どうしはお互いに通信でき、資料のインテ
       リジェント紙から作成中の文書のインテリジェント紙に切り貼
       りができる。
      ・外出先にはメモ帳サイズのインテリジェント紙を持っていき、
       それに記録し、戻って来て、ノートサイズのインテリジェント
       紙にまとめる。

・新しいアイデア

  ・デジタル名刺
    ・ICカード型の名刺。ICカードリーダーで読み取ると、デジタル
     情報をコンピュータに取り込める。
    ・または裏面に2次元バーコードが印刷され、バーコードリーダーで
     読み取ると、デジタル情報をコンピュータに取り込める。

  ・毛筆ペン入力
    ・毛筆の毛先1本1本を敏感にセンサーが感知し、毛筆体でペン入力ができる。

  ・パーソナル映像合成システム
    ・カメラで写している人に、CGの背景や衣装を自動的に重ねて、画面に出す。
    ・人が動くと、背景や衣装も自動的に動く。
    ・次のような用途が考えられる。
      ・着替えなくても衣装合わせができる。
      ・さらに音楽とあわせれば、簡単な演劇を演じることができる。
      ・自分が出てくるコンピュータ・ゲーム。

  ・複数方向から取った写真をもとに、3次元イメージを再現する。

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