反物質
・正粒子と反粒子は電荷が逆になる。
電荷のない粒子の反粒子も電荷がない。両者は区別できない。
スピンの向きも逆になる。
質量は逆(マイナス質量)にならない。
・正粒子と反粒子は対消滅して光(エネルギー)になる。
・逆に光からどんな粒子も作ることができる。
そのとき、粒子と反粒子が対になって現れる。
ならば、全ての物質は光が基本となっているのではないか。
・反粒子は時間を逆行するものと考えることもできる。
たとえば、反物質の放出は、物質の吸収とも考えられる。
・中性子は、崩壊して、陽子と電子と反ニュートリノになるが、
ニュートリノを吸収して、陽子と電子になるとも言える。
つまり、中性子がW粒子を放出することによって陽子に変わり、
ニュートリノがW粒子を吸収することにより、電子に変わる。
・ミュー粒子は、崩壊して、ミュー・ニュートリノと
電子と反電子ニュートリノになる。
ミュー粒子がW粒子を放出することによって
ミュー・ニュートリノに変わり、
電子ニュートリノがW粒子を吸収することにより、
電子に変わる。
・この宇宙に粒子と反粒子は同数あると、全て対消滅するので、
この宇宙は光だけしか存在しなくなってしまう。
・この宇宙に物質が残っているのは、反粒子よりも、
粒子の方が多かったからである。
・なぜ、粒子の方が多いのか不明だが、粒子に以下のような
非対称性が見られるので、それが関係しているかもしれない。
・物質粒子のスピン(磁石的性質)は右巻き、左巻きの
2種類あるが、ニュートリノは左巻きしかない。
・K中間子は、K-よりも、反粒子であるK+の方が寿命が
わずかに短い。
・K0中間子の粒子と反粒子の比は1:0.996である。
・私見では、物質の生成は次のようなストーリーになる。
・この宇宙が始まるとき、光子と素粒子大のブラックホールが
大量に作られた。
・この素粒子大ブラックホールは重力を生むが、
中に物質があるのではない。
光子が素粒子大ブラックホールに捕らえられたとき、
物質になるのである。
・物質が生まれる方法には、光から物質と反物質が対生成
する方法と、光が素粒子大ブラックホールに取り込まれる
方法の2通りがある。後者の方法の場合、反物質を作らず
物質が作られる。
・物質と反物質のペアでなく、陽子と電子が同数作られる。
(+)陽子 (-)電子
・巨大天体の重力の中で、陽子と電子が圧着すると、
電子の中のマイナス電荷が陽子に移り、中性子ができる。
一方、マイナス電荷がなくなった電子はニュートリノになる。
(+-)中性子 ( )ニュートリノ
・このようにスタンダードな4種類の粒子が作られる。
*詳しくは「物質と空間」を参照。
物理なんでも帳