衝動
1.ルイザ・ピッカレータ
2.トマス・ア・ケンピス
3.ヴァッスーラ
4.聖母から司祭へ
5.ベルナデッタ
1.ルイザ・ピッカレータ
ルイザ・ピッカレータ/被造界の中の神の王国/4巻P179
我が娘よ、基本的なことは、最初の衝動を押さえることである。もし霊魂がこのことに注意するなら、すべてはうまく行くだろう。もしそうしないなら、抑制されなかった最初の衝動のあとに、神の剛毅を破る情熱が出てくるだろう。神の剛毅の力は垣根のようにその霊魂をよく守り、常に霊魂を攻めて損害をもたらそうとする敵を遠ざけるために、それをかこってくれる。情熱が自分のうちに入ったと気づいたら、すぐに勇気をもって自分を卑下し、悔やみの心を起こして救済措置を施しなさい。そうすれば神の剛毅の力が、再び霊魂の回りを囲ってくれるだろう。
反対に、もし霊魂が救済措置を取らなければ、神の力が破られるので、あらゆる悪癖が発散されることを許すことになるだろう。ゆえに、正しく聖くない最初の衝動、考え、言葉などに注意しなさい。なぜなら、あなたにとってそれは最初のものであっても、うまく逃げおおせて、ついには、もはや霊魂が統治するのではなく、情熱が主人となってしまうからである。だから一瞬たりとも独りのまま残らないために、この神の剛毅で自分を囲いなさい。
2.トマス・ア・ケンピス
トマス・ア・ケンピス/キリストに倣いて/3・11・1
あなたは欲望に燃え立ち、激しく動かされることがしばしばある。けれどもその動かされるのは、わたしの光栄のためだろうか、それと
もあなた自身の利益のためだろうか、そこをよくよく考えてみなければならぬ。もしその原因がわたしであるならば、わたしがどういうふうに取りはからっても、あなたは十分満足するだろう。しかし、その中に少しでもあなたの利己心がはいっているならば、見よ、あなたはそのために妨げられ、悩み苦しむだろう。
同3・11・2
だからわたしに相談せずに、前もって抱いた欲望は、あまりあてにせぬよう注意するがよい。これはあなたが最初大いに気に入って、よ
いと思っていたことでも、あとになって悔やんだり、いやになったりしないためである。というのは、よいと思われる欲望が起っても、すぐさまそれに従うべきではなく、また嫌悪の情が起っても、すぐに始めから逃げ出すべきではないからである。
善良な努力や欲望に対してさえ、ときどき手綱を引きしめるのは、ためになる。これはそのあまりの激しさに心が乱れないため、また、
態度が放縦に流れて他人の躓きにならないため、および反対に会ってもたちまち狼狽し、倒れることがないためである。
同3・11・3
時には強引に力を用いて、勇ましく五官の欲に抵抗し、からだが望もうと望むまいと、頓着せず、これを精神に従わせるよう努めなければならぬ。
そしてからだが何事においても素直に従い、少量で満足し、質素を喜び、何か不快なことに対しても不平を言わぬようになるまでは、これを懲らし抑えつけて従わせなければならぬのである。
3.ヴァッスーラ
ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/1巻P254
悪魔はあなたを憎み ためらわずに焼き殺そうとするであろうが、手を掛けることはない、私は それを許さない ♡
この間私たちを港にちょうど引いていったボートの排気管に触った時のことを思い出します。卵焼きが作れるほど熱いあのパイプに、左手で、体重を全部かけてしまったのです。私は痛くて気絶しそうでした。左の掌はすっかり火傷を負い、痛さから逃げるために手を海に突っ込みたいと一瞬思いましたが、焼けた皮膚を冷水につけては傷がひどくなるのではと咄嗟に思い出し、思いとどまりました。手を10分間は熱をだし、赤く腫れ上がっていました。しかし、30分たつと、痛みも、火傷も一切が消えてしまいました。もう片方の手とまったく同じ感覚になり、すっかりもと通りになったのです。
♡ 子よ、あなたが傷を負うのを見たくはなかった、愛している そしてあなたにたいする私の清めは愛をもって選ぶ。決してあなたに染みが出来ることを許さない。 言おうとしていることを理解するように(*)♡
* 神さまはご自分で私の苦しみをお選びになることでしょう。
主よ、あなたからのものでしたなら、何でも愛しましょう。喜びであろうと苦しみであろうと。
愛する者よ そうです、私のために 心の中に天国を造ってほしい ♡ あなたからこの言葉を聞くのはどんなに私を悦ばせるか 子よ!
* どんな苦しみであっても、悪魔からのものは実現しないということです。しかし、神から来るどんな苦しみも実現され、したがって、霊魂の清めとなるでしょう。
そうです、そして私を喜ばせると思って自分の意思で選んだどのような苦しみも、私の目にはおぞましいものです、あなたは自分を欺いているに過ぎない。 それは悪魔を喜ばせ、私を喜ばせることにはならない。贖いは私が指示する ♡♡♡
あなたを大切に思い、深くより頼みます。
♡ 私を大切に思うなら、我が誉れとなろう ♡ そうです ♡
(悪魔の声が聞こえました。「こんな瞬間は、俺にとっては拷問だ!」)
悪魔は、神の私にたいする愛、そして私の神にたいする愛を私の心が喜んでいることに耐えられないのです。お互いが愛し合っていることに。
それは悪魔の体中を真っ赤な十字架で封印するようなものです。
ヴァッスーラ・神のうちの真のいのち・8巻P63
‘95・6・19
知識の与え主 我が聖霊に願い求め みことばをゆがめる誤りを犯さないように むしろ私ども(*)を三たび聖なる者として知り、私どもを知ったためにあなたも 私どもの反射、肖りとして 自らを知るに至るようにと願いなさい。「あなたも」と、私が言うのは、育てた多くの人が 怠けるか落伍していったがゆえ・・・・彼らは私が委ねた聖なる決まりを ないがしろにした。 自らの衝動に身をまかせて私に背き・・・・私を第一にはおかなかった(**)、私ではなく、自分たちの利益を先にして。 我が聖なる上智の霊に願って天の葡萄畑を探し求めなさい その実を霊魂が切望するように。
*至聖なる三位一体。 **こうとも理解しました:愛を第一におかなかったと。
4.聖母から司祭へ
聖母から司祭へ1974.11.19
・ ・・とはいえ、わが子よ、私はどんなに念を入れてあなたを鍛え、変容させていることでしょう!今こそ、私があなたのうちに完全に生き、行動しているのに気がつきませんか!
ごらんなさい。以前、あなたは成功することを望んでいましたが、今は生きることさえ重荷であり、前には計画をたて、明日のためにいろいろとつもりをしていましたが、今は将来のことには全然興味がなくなってしまいました。あの頃は、知らず知らずのうちに、ただ自己満足だけを求めていたのです・・・。
今は、本当に何かが変わりました。それはあなたのうちに生き、働いているのは私だということです。
5.ベルナデッタ
魂の日記P52
どれほどよい意向をもっていても、神のみ旨に逆らって何かをすることは、いつも間違いであり、錯覚であり、過ちです。