老人を愛し、敬う人は祝福を受ける

 

 

第4戒:なんじ、父母を敬うべし

尊敬敬う

 

 

 

 

マリア・ヴァルトルタ/私に啓示された福音/6巻中P4/385・2

 

一人の少年だけが、老人に声をかける。七頭の羊を連れて川へ向かうところだったようだ。「アナニア、どこへ行くの? 村から出て行くの? 」。

ラビと一緒に出かける。でも、また戻ってくる。この方の僕になった」。

「いいえ。あなたはのお父さんです。正しい老人は父親です。老人をもてなす場所、老人を支える人は幸いです。老人を愛し、敬う人は祝福を受けます」と、イエズスは厳かな顔で言う。

 少年はイエズスを見て、怖くなったようだ。そして、小さな声で、「ぼくはいつも、アナニアにパンを分けてあげた・・・」と言う。まるで、「ぼくを責めないで、ぼくは責められるようなことはしていない」と、言いたいかのようだ。

「ええ。ミカエルは親切でした。孫の友達でした・・・今でも、このじいさんの友達です。ミカエルの母親も親切で、いろいろしてくれました。けれども、十一人の子供たちを抱えて、魚を獲る暮らしでは・・・」。

 数人の女が、何事かと近づいて、聞き耳を立てる。

「神は必ず、貧しい人のために精いっぱいのことをする人を助けられるでしょう。そして、助ける方法は常にあります。『できません』と言うのは、多くの場合、嘘です。その気になれば、一口ぐらいの余分、古い毛布、もう着ない服などが見つかり、何も持っていない人に与えることができるものです。すると、天は、その贈り物に報いるでしょう。ミカエル、があなたに返してくださるでしょう、その老人にあげた分を」。そして、イエズスは少年の頭を撫でると歩き去る。

 その場にいた女たちは恥を感じ、少年にあれこれ尋ねる。少年は分かることを答える。すると、けちな女たちは恐ろしくなる。彼女たちは、老人の困窮時に心を閉ざしていたからである・・・