偽預言者

 

 

預言・預言者

 

 

 

1.聖書

2.スウェーデンボルグ

3.マリア・ワルトルタ

4.ヴァッスーラ

 

 

 

 

1.聖書

 

 

エレミヤ6・14

 

彼らは、わが民の破滅を手軽に治療して

平和がないのに、『平和、平和』と言う。

 

 

 

エレミヤ8・11

 

彼らは、おとめなるわが民の破滅を手軽に治療して

平和がないのに「平和、平和」と言う。

 

 

 

エレミヤ14・14−16

 

主はわたしに言われた。「預言者たちは、わたしの名において偽りの預言をしている。わたしは彼らを遣わしてはいない。彼らを任命したことも、彼らに言葉を託したこともない。彼らは偽りの幻、むなしい呪術、欺く心によってお前たちに預言しているのだ。」

それゆえ、主は預言者についてこう言われる。「彼らはわたしの名によって預言しているが、わたしは彼らを遣わしてはいない。彼らは剣も飢饉もこの国に臨むことはないと言っているが、これらの預言者自身が剣と飢饉によって滅びる。 彼らが預言を聞かせている民は、飢饉と剣に遭い、葬る者もなくエルサレムの巷に投げ捨てられる、彼らも、その妻、息子、娘もすべて。こうして、わたしは彼らの悪を、彼ら自身の上に注ぐ。」

 

 

 

エレミヤ23・14−17

 

わたしは、エルサレムの預言者たちの間におぞましいことを見た。姦淫を行い、偽りに歩むことである。彼らは悪を行う者の手を強め だれひとり悪から離れられない。彼らは皆、わたしにとってソドムのよう 彼らと共にいる者はゴモラのようだ。 それゆえ、万軍の主は預言者たちについてこう言われる。

見よ、わたしは彼らに苦よもぎを食べさせ 毒の水を飲ませる。エルサレムの預言者たちから汚れが国中に広がったからだ。

万軍の主はこう言われる。お前たちに預言する預言者たちの言葉を聞いてはならない。彼らはお前たちに空しい望みを抱かせ 主の口の言葉ではなく、自分の心の幻を語る。 わたしを侮る者たちに向かって彼らは常に言う。「平和があなたたちに臨むと主が語られた」と。また、かたくなな心のままに歩む者に向かって「災いがあなたたちに来ることはない」と言う。

 

 

エレミヤ23・36,37

 

「主の託宣だ」という言い方を二度としてはならない。なぜなら、お前たちは勝手に自分の言葉を託宣とし、生ける神である我らの神、万軍の主の言葉を曲げたからだ。予言者にはただ、「主は何とお答えになりましたか。主は何とお語りになりましたか」と言うがよい。

 

 

 

マタイ7・15−20

 

偽預言者を警戒しなさい。彼らは羊の皮を身にまとってあなたがたのところに来るが、その内側は貪欲な狼である。あなたがたは、その実で彼らを見分ける。茨からぶどうが、あざみからいちじくが採れるだろうか。すべて良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ。良い木が悪い実を結ぶことはなく、また、悪い木が良い実を結ぶこともできない。良い実を結ばない木はみな、切り倒されて火に投げ込まれる。このように、あなたがたはその実で彼らを見分ける。

 

 

 

マタイ24・3−11

 

イエスがオリーブ山で座っておられると、弟子たちがやって来て、ひそかに言った。「おっしゃってください。そのことはいつ起こるのですか。また、あなたが来られて世の終わるときには、どんな徴があるのですか。」イエスはお答えになった。「人に惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがメシアだ』と言って、多くの人を惑わすだろう。戦争の騒ぎや戦争のうわさを聞くだろうが、慌てないように気をつけなさい。そういうことは起こるに決まっているが、まだ世の終わりではない。民は民に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に飢饉や地震が起こる。しかし、これらはすべて産みの苦しみの始まりである。そのとき、あなたがたは苦しみを受け、殺される。また、わたしの名のために、あなたがたはあらゆる民に憎まれる。そのとき、多くの人がつまずき、互に裏切り、憎み合うようになる。偽預言者も大勢現れ、多くの人を惑わす。

 

 

 

マタイ24・23−28

 

そのとき、『見よ、ここにメシアがいる』『いや、ここだ』と言う者がいても、信じてはならない。 偽メシアや偽預言者が現れて、大きなしるしや不思議な業を行い、できれば、選ばれた人たちをも惑わそうとするからである。 あなたがたには前もって言っておく。
だから、人が『見よ、メシアは荒れ野にいる』と言っても、行ってはならない。また、『見よ、奥の部屋にいる』と言っても、信じてはならない。 稲妻が東から西へひらめき渡るように、人の子も来るからである。 死体のある所には、はげ鷹が集まるものだ。

 

 

 

 

ペトロの手紙2・2・1−

 

 かつて、民の中に偽預言者がいました。同じように、あなたがたの中にも偽教師が現れるにちがいありません。彼らは、滅びをもたらす異端をひそかに持ち込み、自分たちを贖ってくださった主を拒否しました。自分の身に速やかな滅びを招いており、しかも、多くの人が彼らのみだらな楽しみを見、見倣っています。彼らのために真理の道はそしられるのです。彼らは欲が深く、うそ偽りであなたがたを食い物にします。このような者たちに対する裁きは、昔から怠りなくなされていて、彼らの滅びも滞ることはありません。

 

 

 

ペトロの手紙2・2・9−21

 

 主は、信仰のあつい人を試練から救い出す一方、正しくない者たちを罰し、裁きの日まで閉じ込めておくべきだと考えておられます。特に、汚れた情欲の赴くままに肉に従って歩み、権威を侮る者たちを、そのように扱われるのです。

彼らは、厚かましく、わがままで、栄光ある者たちをそしってはばかりません。天使たちは、力も権能もはるかにまさっているにもかかわらず、主の御前で彼らをそしったり訴え出たりはしません。この者たちは、捕らえられ、殺されるために生まれてきた理性のない動物と同じで、知りもしないことをそしるのです。そういった動物が滅びるように、彼らも滅んでしまいます。 不義を行う者は、不義にふさわしい報いを受けます。彼らは、昼間から享楽にふけるのを楽しみにしています。彼らは汚れやきずのようなもので、あなたがたと宴席に連なるとき、はめを外して騒ぎます。その目は絶えず姦通の相手を求め、飽くことなく罪を重ねています。彼らは心の定まらない人々を誘惑し、その心は強欲におぼれ、呪いの子になっています。彼らは、正しい道から離れてさまよい歩き、ボソルの子バラムが歩んだ道をたどったのです。バラムは不義のもうけを好み、それで、その過ちに対するとがめを受けました。ものを言えないろばが人間の声で話して、この預言者の常軌を逸した行いをやめさせたのです。

この者たちは、干上がった泉、嵐に吹き払われる霧であって、彼らには深い暗闇が用意されているのです。彼らは、無意味な大言壮語をします。また、迷いの生活からやっと抜け出て来た人たちを、肉の欲やみだらな楽しみで誘惑するのです。その人たちに自由を与えると約束しながら、自分自身は滅亡の奴隷です。人は、自分を打ち負かした者に服従するものです。わたしたちの主、救い主イエス・キリストを深く知って世の汚れから逃れても、それに再び巻き込まれて打ち負かされるなら、そのような者たちの後の状態は、前よりずっと悪くなります。義の道を知っていながら、自分たちに伝えられた聖なる掟から離れ去るよりは、義の道を知らなかった方が、彼らのためによかttであろうに。

 

 

 

ヨハネの手紙1・2・18−27

 

 子供たちよ、終わりの時が来ています。反キリストが来ると、あなたがたがかねて聞いていたとおり、今や反キリストが現われています。これによって、終わりの時が来ていると分かります。彼らはわたしたちから去って行きましたが、もともと仲間ではなかったのです。仲間なら、わたしたちのもとにとどまっていたでしょう。しかし去って行き、だれもわたしたちの仲間ではないことが明らかになりました。

 しかし、あなたがたは聖なる方から油を注がれているので、皆、真理を知っています。わたしがあなたがたに書いているのは、あなたがたが真理を知らないからではなく、真理を知り、また、すべて偽りは真理から生じないことを知っているからです。偽り者とは、イエスがメシアであることを否定する者でなくて、だれでありましょう。御父と御子を認めない者、これこそ反キリストです。御子を認めない者はだれも、御父に結ばれていません。御子を公に言い表す者は、御父にも結ばれています。初めから聞いていたことを、心にとどめなさい。初めから聞いていたことが、あなたがたの内にいつもあるならば、あなたがたも御子の内に、また御父の内にいつもいるでしょう。

 これこそ、御子がわたしたちに約束された約束、永遠の命です。

 以上、あなたがたを惑わせようとしている者たちについて書いてきました。しかし、いつもあなたがたの内には、御子から注がれた油がありますから、だれからも教えを受ける必要がありません。この油が万事について教えます。それは真実であって、偽りではありません。だから、教えられたとおり、御子の内にとどまりなさい。

 

 

 

ヨハネの手紙1・4・1−6

 

 愛する者たち、どの霊も信じるのではなく、神から出た霊かどうかを確かめなさい。偽預言者が大勢世に出て来ているからです。イエス・キリストが肉となって来られたということを公に言い表す霊は、すべて神から出たものです。このことによって、あなたがたは神の霊が分かります。イエスのことを公に言い表さない霊はすべて、神から出ていません。これは、反キリストの霊です。かねてあなたがたは、その霊がやって来ると聞いていましたが、今や既に世に来ています。子たちよ、あなたがたは神に属しており、偽預言者たちは世に属しており、そのため、世のことを話し、世は彼らに耳を傾けます。わたしたちは神に属する者です。神を知る人は、わたしたちに耳を傾けますが、神に属していない者は、わたしたちに耳を傾けません。これによって、真理の霊と人を惑わす霊とを見分けることができます。

 

 

 

 

2.スウェーデンボルグ

 

 

天界の秘義2534[5]

 

内意では『予言者』により教える者が意味されていることはエレミア記の第23章全体とエゼキエル書の第13章全体に明白であり―そこには『予言者』がとくにとり扱われているが―また同じく予言者を記している他の多くのところにも明白である。ここからまた『偽りの予言者』により誤謬を教える者が意味されている、例えばマタイ伝には―

 

代の終り[終結、終末、完結]には多くの偽預言者が起って、多くの者を迷わせるであろう。偽基督と偽予言者とが起り、大いなるしるしを示し、できることなら選民[選ばれた者]をすら迷わせるであろう(マタイ24・11,24)。

 

ここには偽予言者により他の者は意味されてはいないのである。黙示録16・13、19・20、20・10の『偽予言者』によっても同じくその者が意味されている。

 

 

 

天界の秘義3900[2]

 

「偽キリストと偽予言者とが起こるであろう」。(マタイ24・24)

 これはその教義の誤謬を意味している。『偽キリスト』は誤謬化された聖言から発した教義的な事柄であり、または神的なものではない真理であることは直ぐ前に言われたことから明らかであり、(または3010、3732番の終りを参照)、『偽予言者』はそのような誤謬を教える者らである(2534番)。キリスト教世界では誤謬を教える者らはとくに自分自身が他の者よりも一きわ卓越することと世の富を得ることを己が目的としている者らである。なぜならかれらは聖言の真理を自分自身に有利に歪めるからである、なぜなら自己を求め、世を求める愛が目的となると、それ以外のものは何一つ考えられないからである。これらの者が『偽キリストと偽予言者』である。

 

 

 

天界の秘義3900[]

 

「見よ、わたしは前以てあなたたちに話したのである」(マタイ24・25)。

これは慎重であるように、すなわち、警戒するようにとの勧告を意味している、なぜならかれらは、羊の装いをして現れてはいるが、内はどん欲な狼である偽予言者の間にいるからである(マタイ7・15)。『偽予言者』は(ルカ伝16・8に記されているように)光の子たちよりもその世代ではさらに慎重であるところの(すなわち、さらに狡猾であるところの)時代の子である。そうした理由から主は以下の言葉でかれらに勧告されている、『見よわたしはあなたたちを狼の中に送り出すように送り出すのである。だから蛇のように慎重であり、また鳩のように単純でありなさい』(マタイ10・16)。

 

 

真の基督教380

 

婚礼の服とは神の子、天地の神、父と一なる者としての主に対する信仰である。唇をもって主を尊ぶが、しかし心では彼を単なる人間として認める者らが他の者達を説きつけて、自らが考えるように考えさせようとするならば、霊的殺人であり、その最悪な者は霊的食人種である。何故ならば、人間の生命は主に対する愛と主に対する信仰から発するが、若し主は神なる人であり、人なる神であるとの信仰と愛とのこの要素が取り去られるならば、彼の生命は死に変わるからである。かくして人間は羊が狼に食い尽くされるように殺されるのである。

第5戒:なんじ、殺すなかれ

 

 

 

 

3.マリア・ワルトルタ

 

マリア・ヴァルトルタ「手記」抜粋/天使館/P156

 

 そのとき、正義知恵は、誤った教説の偶像をちりぢりにし、あなたたちをあれほど多くの誤謬に引きずりこんだ偽予言者たちを地球から一掃する。こうしてわたしが、程度の差こそあれ、聖なる者もいれば悪しき者もいる、すべての博士たち、すべての預言者たちに取って代わる。というのも、最後の教えはあらゆる不完全さから免れていなければならないし、恐るべき終結に時を移さず参加するよう呼ばれているのに、自らを浄化するいとまのない人々には、最後の審判への準備をととのえさせなければならないからだ。

 

 

マリア・ヴァルトルタ/天使館第3巻上P138 /171・3

 

偽預言者や間違ったことを教える学者たちを警戒しなさい。彼らは羊の皮を被ってあなたたちのもとに来るが獰猛な狼であり、聖者を装ってやって来るが神を嘲笑する者たちであり、真理を愛すると言いながら嘘を常食としています。彼らについて行く前に、彼らを仔細に観察しなさい。

 

 

 

 

 

4.ヴァッスーラ

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち\巻P136

 

聖母:

私のヴァッスーラ、今日は 欺く者が大勢います、けれど以前も欺く者がいたように、あなた方の時代にも偽りの預言者たちが出ると言われてきました。はじめのうちは自分たちのほうに買収しようとしますが、あなたのうちなる真理の霊に照らされて その悪意が露にされたと気づくや す早く敵対します。

 

ああ、我が子よ、あなたを私の汚れなき心にすっぽりと包み込んでいます、こうして我が子たちを護るのです。皆に抱く尽くしがたい愛のために、私は、母として、いつまでも優しい護り手 擁護者でいましょう。おや、聞いていませんでしたか? あなたに触れようとする汚れた手が伸びてくるや 私は子どものライオンを護る雌獅子のようになるとは。誰もあなたを 私から取り上げられません。

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/10巻P241

‘02・8・7

 

人びとの心のうちに混乱を引き起こす者は誰であっても 私には由来しない。 すなわち飢饉や災難ばかりを予告する預言を主張する者は誰であっても、私に由来しない。 しかし私の警告、平和、悔い改めを預言し その言葉が実現するなら 真に私より遣わされた者として認めてよい。 そう、実に、励ましと、慰めを預言し 共同体をいっそう良くしていく者は誰であっても、私が 真に送った者と知るように。

その言葉だけで人を信用したり 私からの言葉を受けたと主張する者が、たとえ死から人を甦らせるような、奇跡や不思議を行おうと その人を簡単に信じてはいけないと警告してきた。 むしろ信仰の秘跡に矛盾するような議論を引き起こすことのない人びとに 耳を貸しなさい、我が選びの者たちに与えた聖霊の恵みは耳傾ける人たちを歓びで満たす。 その言葉は霊魂を引き上げ、我が天使たちや諸聖人に近づける。 実際は我が言葉である彼らの言葉は、あなたをカテドラルに変えよう。 我が言葉は権威と力があるだけでなく霊魂を燃え立たせて炎で包み 同時にあなたの霊を啓発する ♡

 

何よりも、我が選びの霊魂たちによって あなた方に現された神の真実は、ほかの何にもよらず 聖書と伝統を基に表現される。 私が語っていると どうやって分かるであろうか? 得られる健全な知識によって それと分かる。 そしてすっかり死に絶え 死の谷に腐敗して横たわっていたあなたは、目覚めたあかつきには 誰が恵みによってあなたを引き上げたかに気づこう。 今生きている世界は、我が子よ、少なくとも、悪に染まっており、日ごと罪はいや増している、そこで私が心配するのも当然であろう?